坂口安吾のエッセイがひどくおもしろい
以前にも3つほど坂口安吾の本について記事を書きました。
「安吾巷談 世界新記録病」とロンドンオリンピック - あれこれ備忘録@はてなブログ
安吾巷談 天光光女史の場合 - あれこれ備忘録@はてなブログ
坂口安吾の『ヤミ論語』が現代に通じる指摘ばかりですごい - あれこれ備忘録@はてなブログ
坂口安吾の作品は青空文庫で無料で読むことができます(もちろんすべてではありませんが)。
坂口安吾が生きていた頃、戦後まもなくまでは覚せい剤が合法だったので坂口安吾自身もヒロポンを使っていたそうです。
彼は作家活動のための覚せい剤と睡眠薬の使い方を披露しています。
まあ、しかし、その方法が必ずしも上等なものではなかったことは、彼が複数回、精神病院に入院していることからもわかります。
エッセイは時代を超え、今でも通用する慧眼が軽妙な語り口で繰り広げられており、とても読みやすくておもしろいです。
しかし、彼の小説はとても難解です。
平易な文章で読む分には難しくないのですが、意味を理解するのはちょっと私には無理です。
少し頭の具合が良い時に『風博士』を読みましたが、まったく意味がわかりませんでした。
『桜の森の満開の下』もおどろおどろしい表現があったりして読ませる文章ですが、意図を読み取ることは無理でした。
坂口安吾とはよほど天才だったのでしょう。
小説に比べるとエッセイは非常に読みやすく感心するところもあって、気軽に読めるのに、大変面白いです。
みなさんも機会があったらぜひ、読んでみてください。
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