あれこれ備忘録@はてなブログ

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再び苫米地英人さんにハマる。『「イヤな気持ち」を消す技術』

世の中にはとかく不自由なことある。

とくにそのほとんどは人間関係だろう。

仕事がうまくいかないとかお金がないということもあるだろうが、人間関係のせいでそのような状態になることも少なくないはずだ。

つい最近もこんな事件があった。

小さな集落で「村八分」騒動 行事連絡せず、市報届けず:朝日新聞デジタル

ネットリンチが問題になっているけど、田舎は昔からリアルリンチを繰り返している。そこにネットと携帯が加わってより深刻になっているということ。法律よりも自分たちの組織の和を乱す人間を排除するのが正義

2017/12/03 10:17
b.hatena.ne.jp

未だに村八分なんていう言葉が使われる現実の嫌がらせが存在するのである。

陰口や嫌がらせ、差別、村八分それらがネット空間に移されたものがネットリンチに過ぎない。

リンチはこの日本にはずっと以前からあるのだ。

上の記事のように現実に情報を得る機会が得られないとか自治会に入れないというものの場合は、差別なのでそれを無くすように働きかけるしかない。

弁護士や役所へ行って是正を促してもらうしかないのでそれを粛々と行なっていくしかないのだろう。

それにだって人間関係はあるし、かなりのストレスがかかることだろうけれども・・・。

しかし、もっと深刻なのは人の噂や陰口だ。

本当はそれも厳密には不法行為になることが多いはずなのだが、現実にはそれらをやめさせることはほぼ不可能だ。

どうすればそのようなストレスから解放されるのだろうか?

それについてはすでに答えがある。

ストレスを受けるのも、傷つくのもその原因となっているのは自分なのだということだ。

陰口を叩かれたり、目の前で罵られたりして傷つくのは自分のせいではないだろう。

しかし、その傷を深くし、あとまで引きずるストレスとしているのは自分なのである。

これは以前、NHKの「キラーストレス」で取り上げられていたマインド・ワンダリングというものである。

arekorebibouroku.hateblo.jp

arekorebibouroku.hateblo.jp

人間は、嫌な出来事を何度も何度も自分の中で再生産し、追体験してしまうのだ。

とは言っても最初に傷つけたのは他人だし、追体験のきっかけを作ったのがその人なのだから、傷つくのは自分のせいだというのは納得いかないだろう。

私もそうだ。

しかし、それが真実なのだ…。

それを真実と認めつつ、それは当たり前で仕方がなく、むしろ必要なことなのだというのが苫米地英人さんだ。

苫米地英人さんは、認知科学者(機能脳科学、計算言語学認知心理学分析哲学)であり、計算機科学者(計算機科学、離散数理、人工知能)でもあるという天才である。

オウム真理教事件のときに洗脳された信者の治療を試みたことでも知られている。

ちょっと前に結構、話題になったと思う。

冒頭で紹介した著書『「イヤな気持ち」を消す技術』も2012年に出版されたものである。

この『「イヤな気持ち」を消す技術』では、人間は基本的に失敗については強く記憶するものなのだと書かれている。

成功したことについては今までどおりの行動パターンや考え方で大丈夫なので、覚える必要はない。

しかし、失敗したことについては次に同じ状況に直面した時に、前とは違うやり方で対処しなくてはいけない。

だからそのことをきちんと記憶しておく必要があるのだ。

人間やそれ以前の生物も、失敗を記憶し行動を修正することで生き残り、ここまで進化してきたのだという。

だから我々が失敗を記憶し、何度も追体験して脳の中に定着させてしまうというのは仕方がないことなのだ。

ただ、とは言ってもそれではストレスを解消できないことになる。

ということで、苫米地英人さんは、嫌な気持ちを脳に長期記憶として定着させない方法、もうすでに定着してしまった記憶を消していく方法を本の中で紹介している。

これはとても有効な手段だ。

もちろん実践は簡単ではないし、なかなかすぐに効果が出るものではない。

根気よく繰り返し繰り返し行い、嫌な気持ちになる場面に遭遇した時、また過去の記憶がフラッシュバックのように蘇った時に、自動的に行えるように体と心を慣れさせる必要がある。

それでも、これまでの何の対処法も持たなかった頃よりははるかに良い状況になるだろう。

ストレスに対処する武器を手に入れることになるからだ。

興味がある人はぜひ読んでみて欲しい。

もうひとつ、嫌な気持ちになる場面にあったときに有効な方法がYouTube苫米地英人公式チャンネルの動画で紹介されていた。

www.youtube.com

エモーショナルコントロールである。

これは催眠暗示を使ったストレス対処にも使われるものである。

嫌な気持ちになる場面を映画やテレビのようにイメージし、自分から切り離された状況であり、自分はそれを離れたところから見ているようにイメージする。

今度はそれを昔のテレビや映画のような白黒になるイメージを作る。

さらにコントラストを小さくし、白と黒の区別がつかないように全体的にぼんやりした映像になるよう想像する。

そして、その映像が遠ざかるように小さくしていく。

おおむねこのような感じだ。

これが反射的に自動的にできるようになれば、ストレスをためることが格段に減るのである。

私もこれを実行、訓練してみようと思う。