忘れられる権利が認められる
グーグルに個人情報削除命令=「忘れられる権利」認める―欧州司法裁
日本ではグーグル側が勝訴しましたが、ヨーロッパでは個人と過去の事件との関わりについて人々から忘れられるという権利が認められたそうです。
これは結構、大きいことではないでしょうか?
今回は、個人と事件との関係について書くことを禁じたわけではなく、書かれた記事などに到達する入り口である検索結果からの削除が命じられたわけです。
しかし、これはもしかすると今後、多くの人が利用するサイト、たとえば何かについて調べるときに多くの人が選択肢にあげるであろうWikipediaにもこの「忘れられる権利」が求められる可能性はあると思います。
公共の利益に資すると認められること以外は、日本の今の法律でも生きている人に対して過去の出来事を根拠にその人の地位を貶めるような行為は違法なわけですから、本来は現状でもダメなのでしょう。
Googleに対しての訴訟というのは、検索結果についてであって、Google側からしてみると訴えは個別のサイトに対して行われるべきだ、ということで争っているんだと思います。
場合によっては、ある一定以上たった新聞記事についても会員登録をするなどしないと見られない場所へアーカイブズとして隔離されて、一般には公開されないような操作をしないと訴えられることになるのかも知れません。
今後、どうなるのでしょうか?