自然療法に効果があるという根拠はこれかも!?
第1回は見逃しました。
人間は体中に微生物を飼っていて、それが身体、精神の健康に関わっているかも知れない、人類は長い間これらを排除すれば病気が治ると考えてきたが見直されるべきかも知れない、という内容でした。
歯の外側はエナメル質でこれは硬いが酸に弱い、なのに人間が口にするものの多くは酸性である、なのに何故、すぐに溶けてしまわないのか?
虫歯以前に食事によって歯はボロボロなっていてもおかしくないというのです。
歯の表面に細菌の集まった膜のようなものがあるために歯は食品の酸から守られているそうです。
またこの細菌の集団によって溶け出した歯の成分が再石灰化され、歯が修復されるのだそう。
ピロリ菌を排除するのもまずい?
胃癌や胃潰瘍の原因になっているピロリ菌。
最近ではこの検査が手軽になり、見つかった場合には除菌するというのも結構、一般的になってきているようです。
しかし、欧米ではピロリ菌を排除した後、花粉症などのアレルギーに悩むようになったという人が増えているのだとか。
何が原因かわからず、ガンなどの原因ともなるので除菌するのは間違ってはいないようですが、悪さをしないタイプのピロリ菌が見つかれば、わざとこれに感染するようになるかも知れないということだそうです。
腸の難病に寄生虫が有効かも
クローン病やセリアック病、潰瘍性大腸炎などの腸の難病にかかる人が増えているそうです。
セリアック病は小麦粉などに含まれるグルテンを摂取すると腸が炎症を起こし、下痢や出血の症状が現れる難病です。
鉤虫という寄生虫の一種をわざと体内に取り入れると、人体の免疫機能はこれを排除しようとします。
しかし、寄生虫はこの免疫機能を操り、腸の炎症を抑えて何事もなかったかのように見せかけることで人体内に住み続けられるのです。
これを利用して腸の炎症を抑える治療が実験的に行われているそうです。
効果もあり、番組で紹介されていた人は実験が終わる頃には、山盛りのパスタを食べられるようになったのだそうです。
自身もアレルギーなどを持つジャーナリストはメキシコなど実験的医療を合法的に行える国で寄生虫を体内に取り入れて花粉症が軽減したそうです。
人類はもともと細菌やウイルスだけでなく、寄生虫のようなものと戦うために免疫機能を発達させてきた。
そのような刺激物が人体には必要であると考えるべきではないか?というのが彼の主張です。
細菌感染も難病に効く
腸内細菌(腸内フローラ)を移植することで、うつ病などの精神疾患、腸の難病、場合によっては多発性硬化症と言った現在、未だに有効な治療法が見つかっていないとされる病気すら改善しているという事実があるとのことです。
他人の便を腸へ入れるということで、随分と抵抗感はありますが、実際に効果があるのだそうですよ。
さらにはアフリカで見つかった細菌でハンセン病のワクチンを作っていた人が、自分と妻で試してみた所、妻が患っていたレイノー病という病気が治ってしまったとのこと。
彼女の病気は遺伝的なもので親戚に同じ病気の人が何人もいたため、彼女達を呼び寄せて、ワクチンを打ったそうです。
結果はやはりレイノー病が改善し、それとは別にガンにもかかっていた女性はそのガンも消えてしまったのだそうです。
自然療法が有効なのはもしかして
先日、こんな噂を聞きました。
ある人が癌になったのに病院での治療を拒否して自然療法の施設へ入り、有機農法の野菜や肉を食べることで自己免疫力を高めてガンを克服しようとしたのだそうです。
その方は結局、亡くなり、噂をしていた人は「だから自然療法には効果がない。それで治るなら病院はいらない」という考えに至ったそうです。
私はその話を聞きながら、今回の番組のことを思い出していました。
そして、ふと気がついたのです。
自然農法で育てた肉や野菜を食べると効果があったので、それらを実践したり普及させようとする人たちが現れたのは間違いないでしょう。
実際にそれで治った人がいないなら誰もやりませんからね。
その効果とは何だったのかということです。
もしかすると、寄生虫や細菌のせいだったのかも知れません。
自然農法、有機農法の良さは実は農薬を使わないことで、野菜や肉に寄生虫や細菌が付き、それを昔であれば洗っても完全に取り切ることが出来ず、今のようにガスレンジや電子レンジが無い時代に加熱も不十分であったために、それらの食品から寄生虫、細菌に感染する人がいたのではないでしょうか?
そして、番組で紹介されていたような仕組みによってガンなどの難病が治った人が現れたのではないでしょうか?
現在は自然農法・有機農法の野菜や肉も、高度な処理で寄生虫や細菌を除去している可能性はあります。
となると、本来の効果は得られませんね。
案外、民間療法にもちゃんと調べれば根拠はあるのかも知れません。
怪しいとキワモノ扱いして科学的研究の対象から最初から排除されているためにわからないだけなのかも知れませんね。