コンピュータ文化の閉鎖性?
Windows・AndroidのデュアルブートPCがOSメーカーの圧力で発売中止に
この発表の後に圧力がかかったんでしょう。
【CES】単一デバイスでWindowsとAndroidの両OSをサポートする技術を、IntelとAMDがそれぞれ発表
Windows8とAndroidを、再起動することなしに数秒で切り替えができる、としてIntelが発表し、注目された商品です。
これがMicrosoftとGoogleの双方によって販売中止に追い込まれた、ということのようです。
時代は全般的にはオープンソースの方向へ向かっていると言われています。
リチャード・ストールマンとフリーソフトウェア財団は、もっと過激で、後半で強力な自由を求めています。
Windows XPのサポート終了が迫っている中、OS入れ替えの候補として挙げられることもあるUbuntuを批判し(プライバシーの観点からのようですが)、その大元のLinuxとも以前は考えの違いでもめていました。
そもそも、Windows 8もAndroidもフリーソフトウェアとは言えないのでしょうから、最初から考えるに値しないのかも知れませんが、各PCメーカーが自分たちが作ったPCの上に載せるOSを自由に選べないというのはどういうことなのでしょう?
もうLinuxを搭載して販売し、Windowsは別に購入して自分でインストールするという形にするほうがいいのかも知れませんね。
しかし、Windowsは8の時点まで、すでにPCに入っているOSを残した形でインストールできなかったり、起動時にWindows以外のOSを選べるようにするのが不便なままなので、それも難しいんですよね。
また、記事にもあるようにMicrosoftがWindows単体での運用でないPCはサポートしない、というようなことを言っているのも気になります。
Macに対する、WindowsやLinuxが搭載されているPCの利点のひとつは、OSを自由にインストールできたり、複数のOSで動かすことができたり、ソフトウェア、ハードウェアが自由にカスタマイズできることだと思います。
いずれにしろ、Intelの提案したWindowsとAndroidの素早い切り替えというのは、今回の圧力によって暫くの間は実現されそうにありません。
となると、現実的な方法はAMDが発表したWindowsの上でのエミュレータでAndroidを実行するという実装となるのでしょうね。
エミュレータで他のOSを実行する方法は今でも行われていますが、Androidは基本的にはARMという、ほとんどのPCに搭載されているのとは異なるCPU向けに作られているので、実行速度に難点があります。
AMDはすでにGPUをCPUと統合したAPUを実現していますが、将来的にはARMコアも統合することでエミュレータ速度を劇的に改善しようとしているようです。
Linux上の仮想環境でWindowsを動かすことが当たり前になれば、もう少し自由になりそうな気もしますが、まだなかなかうまく行きませんね。
WebGLなどの新しい技術も、Windows上のブラウザでは動くけれどもLinux上だとサポート外とされて動かなかったりします。動けばLinux上のほうが動作が早かったりする場合もあるのですが…。
Windowsを完全に捨てて、他のOSに乗り換えたいとは思っているのですが、なかなかその日が来そうもありません。