あれこれ備忘録@はてなブログ

勉強したことやニュースや出来事を備忘録として書いていきます

このブログには広告が含まれます

Ubuntu 64bitでNdiswrapperを使って無線LANアダプタを動かす場合の注意

XPのサポートが切れるまで1ヶ月を切りました。

そこでXPが入っていたマシンにUbuntuを入れてみました。

しかし、以前から無線LANアダプタが不安定できちんとネットに接続できませんでした。

いい機会なので13.10にアップグレードしたついでにNdiswrapperを使ってみることにしました。

ちょっと注意が必要なところがあったので記事として残しておくことにしました。

今のOSは多くの場合64bitが基本になっています。今後32bitは消えていくと思われます。

Ubuntuも13.10は本家も日本語版も64bit版を標準とすることになっています。

PCが対応している場合はできるだけ64bitを入れたほうがいいだろうと思いますよね。

基本的にはそのほうがいいと思うのですが、古いマシンや周辺機器を使う場合はドライバが64bitに対応していないことがあるのがとてもやっかいです。

うちの環境で問題になったのはBuffaloのWLI-U2-KG54でした。

といっても、この無線LANアダプタの場合はもともとLinux標準のドライバでは動かないのです。

そこでNdiswrapperというソフトを使って、Windowsのドライバを使って動かす方法を用います。

Ubuntu 7.10 での WLI-U2-KG54 の設定

古いバージョンの話ですが、概ね手順は同じです。

しかし、有線LANに繋げない場合があると思うので、XPで起動してダウンロードしたり、別のPCから必要なファイルが持ってこられるようにしたほうがいいでしょう。

Ubuntu – saucy の ndiswrapper-common パッケージに関する詳細

このページの「ndiswrapper-common のダウンロード」と書かれた箇所の下にある「all」というリンクをクリックしてファイルをダウンロードしてください。

同様に

Ubuntu – saucy の ndiswrapper-utils-1.9 パッケージに関する詳細

で「ndiswrapper-utils-1.9 のダウンロード」下の「amd64」のリンクをクリックしてダウンロードしてください。

有線につなげる場合は、apt-getでこれらを選択すると自動的に他の必要なファイルがダウンロード・インストールされるのですが、それができないので、さらに

Ubuntu – saucy の ndiswrapper-dkms パッケージに関する詳細

が必要で、このファイルが以下のファイル

Ubuntu – saucy の dkms パッケージに関する詳細

に依存しているので、これも必要になります。debファイルをダウンロードしてください。

できたら、それをUSBフラッシュメモリーに移すなどして、その後Ubuntuで起動してインストールします。

ndiswrapper-common

ndiswrapper-utils-1.9

dkms

ndiswrapper-dkms

の順にインストールすればうまく行くのではないかと思います。dkmsを先にインストールしなくてはndiswrapper-dkmsはインストールできないと思います。

インストールできたら、一番最初のリンクにある手順を参考にして、NdiswrapperWindowsドライバを読み込むことになるのですが、問題はBuffaloのドライバではどうも32bitのドライバしか提供されていないらしいということです。

Win7用の64bitドライバは提供されているのですが、これでは動きませんでした。

多分、Vistaでも動かないと思います。

ということで同じチップを使った他社のドライバを探すことになります。

幸い動くドライバが見つかりました。

comm_driver_wireless-g_v1.0.zip

「Download Now」の下にある「Direct Download Link」からダウンロードしてください。

解凍したディレクトリの

Gigabyte Wireless-G Adapter/Drivers/GN-WIKG_WMKG_WPKG/WINX64/

にある「RT2500.INF」をNdiswrapperで読み込むと無線LANアダプタが動くと思います。

多分、これはWinNTの64bit版用のドライバなのだろうと思います。

繰り返しになりますが古いマシンになると内蔵されているハードウェアや周辺機器のドライバに64bit版が無いということも増えていくと思うので注意が必要です。

ダメな場合はOSも32bit版を使うようにしてみてください。

うちのXPマシンはCPUがAMD製で、AMDはかなり古くから64bitに対応していたので、せっかくなら64bitをインストールしたいと思っていました。

うまくいってよかったと思います。

XPで起動した時に比べると、かなり軽いと思います。軽量Linuxでなくても十分に使える軽さです。

これでもう少し延命できそうです。