STAP細胞のでき方が簡単すぎて衝撃らしい
2014/08/16追記
多能性幹細胞をつくる簡便な方法:幹細胞は実はストレスで誘導される
使う細胞は選ぶのでしょうが、紅茶程度の弱酸性の溶液に30分程度つけるだけ。
iPS細胞は4種類の遺伝子を混ぜて核に入れたんでしたっけ?
30種弱の候補から絞り込みをするのに正攻法でいくと組み合わせが膨大になるので長い時間がかかるところだったけれど、助手が全てを混ぜて、そのあと1種類ずつ除外していく方法を考えたんでしたね。
記者会見の一部をTVで見ましたが、にんじんなどは食べる部分を型抜きするように切り取って別の場所へ移すとクローンが出来るそうです。たしかに子供向け図鑑などにもクローンの例として紹介されていました。
しかし、これは植物には多く見られるものの動物ではほとんど見られないもので、高等な動物ではほぼ不可能なことだとSTAP細胞発見の研究者を含めて、みんな学んできたそうです。
つまり、遺伝子操作などの特殊で高度な操作をしない限りは、クローンが作れるような万能細胞は作れないという事だったわけです。
今回の発見はそのような操作をせず、しかも弱酸性の溶液に短時間つけるだけという簡単な、比較的簡単という程度ですら無い本当に簡単なものであったため、生物化学界でも衝撃を持って伝えられているようです。
気になって調べてみたら、紅茶のPHは5.5だそうです。コーヒーは5だそうです。
ほとんど酸性のものとは思わずに飲んでいるくらいの程度の液体ですよね。
発見自体は5年も前だったのに、発見当初は同僚も信じてくれず、その後のデータを集めて学術雑誌ネイチャーに論文を送るも「生物学の歴史を愚弄している」と言われて繰り返し却下されたそうです。
ようやく採用されての先日の記者会見だったわけで、長い道のりをあきらめなかった態度には頭が下がります。
それほど簡単な方法でできるとすると、本当なら体の中では常に同じ様なことが起こっているのかも知れません。
もしかしたら、癌細胞が出来る仕組みとも関係があるかも知れませんよね。
それにしても、小保方さんのノーベル賞は確実ですね。
近年のノーベル賞は、数十年前の発見に対するものがほとんどで今の日本の科学は危機的な状況にあると言われていましたが、iPS細胞に引き続いて今回のSTAP細胞の発見。
日本の科学力はまだまだ捨てたものではないんですね。