西田幾多郎が言っていた
超意訳をすると、 暗闇のなかで光る球が上下の振動運動をしている。
そして、その時、「ブーン」という音が聞こえる。
観測した人たちは光る球が動くと音が聞こえるのか、音が聞こえると光る球が動き出すのかと考える。
しかし、実際は球をつけた弦を弾いた現象の二つの側面であって、どちらが先でもない。
純粋に科学的に突き詰めれば、弦に質量のあるものが付いているときと、その物質(球)が単純に振動をしている場合とでは違うことが分かってくるとか 球から音が出ているかどうかは音が出ている場所を観測すれば微妙にズレていることがわかってくるとか いうことで、真理に到達することがあるんでしょう。
ただ、考え方として二つの出来事が実は一つのことの二側面だったりすることがあるのではないでしょうか?
二つの出来事について、それ以上の情報が得られない場合には、球の上下運動と空気が震える音から弦の振動運動を知ることは困難です。