ReactOSにバージョン0.4.0が出ていたので試してみました。日本語化の手順も紹介
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CD,DVD,USBから起動できるLiveCDとハードディスクにインストールして使うBootCDがあります。
VirtualBoxでLiveCDをテスト
今回はLiveCDを試してみました。
VirtualBoxで起動してみたのですが、ちょっとつまづいたところがありました。
LiveCDであってもHDDが使える状態である必要があるようです。
仮想ハードディスクを作成するだけでなく、FAT32などでフォーマットするところまで完了していなくてはいけません。
別のOSを使ってフォーマットを完了させましょう。
起動出来ました。
大体のアプリケーションは問題なく起動できます。
インターネットエクスプローラがうまく動かない
インターネットエクスプローラー(実際にはWine InternetExplorer)がうまく動きませんでした。
サイトにアクセスしてもページが真っ白で何も表示されないのです。
例えばGoogleであれば、google.comでアクセスした場合、https通信のgoogle.co.jpへリダイレクトされるのでアクセスする事自体は成功しているようなのですが。
Firefoxをインストールしようと思ったのですが、LiveCDではできないようです。
全体的に動きはキビキビしていて軽いです。
BootCDを使ってみた
BootCDを使って仮想ハードディスクにインストールして使ってみました。
日本語にしたら豆腐だらけです。
InternetExplorerは動きましたが、フォントを落とそうにもページが豆腐だらけでどれがダウンロードできるものがわからず、また、ダウンロード自体もうまくいかないようなので、Puppy Linuxを使ってフォントとついでにFirefoxをダウンロードすることにしました。
FirefoxをPuppy LinuxでダウンロードしようとするとUserAgentを偽装しなくてはいけないので、Vectorからダウンロードしました。
Mozilla Firefox Windows 版のダウンロード : Vector ソフトを探す!
2つのファイルをReactOSをインストールした仮想HDDに適当なフォルダを作ってそこにおきます。
今回はトップに"temp"というフォルダを作ってそこへおきました。
Fontはダウンロードしたあと、zipから解凍しておきます。
ReactOSで起動し直します。
先ほどのフォントが置かれたフォルダへ移動し、そこで"ipaexg.ttf"を選択した状態でCtrl+Cを押してファイルをコピーします。
次に"C:\ReactOS\Fonts"へ移動し、そこでCtrl+Vでファイルを貼り付けます。\マークはバックスラッシュになっています。
それから、下の画像の場所にあるコントロールパネルを開きます。
さらに画像のマウスポインタがあるアイコンをダブルクリックで実行します。これは画面の設定です。
上のタブの3つめを選択し、マウスポインタがある場所のボタンを押します。
画像のプルダウンメニューからその下のフォントにあたるプルダウンメニューが選択できるものを探し、"tahoma"から"IPAexGothic"へすべて変更します。
再起動すると、大半のものは日本語で表示されるはずです。
それでもまだ全てはうまく表示されず、豆腐が残ってしまいます。Firefoxのインストーラーも豆腐です。
この非公式のReactOS日本語版のサイトにあるパッチを見ながらレジストリを書き換えることになりそうです。
"C:\ReactOS"にある"regedit.exe"を実行します。
画像に表示されている場所へ移動し、画像の通りに幾つかのフォントを"IPAexGothic"へ変更します。
これ、どうやら0.4にしたときにDroidSansのフォントがなくなってしまっていることが原因のようですね。
再起動します。
ほとんどのすべてが日本語表示になりました。Firefoxのインストーラーも問題なく表示されました。
今回はこのくらいにします。
感想
相変わらず日本語はうまく表示できなかったり、IMEが使えないようです。
それがなければ、α版とはいえ、Windowsからの乗り換えとして使ってみたいという人もいるかもしれません。
追記
続きを書きました。