A13 MID系タブレットのファームウェアを改造する 展開編
先日、投稿した記事に書いたようにA13MID系タブレットで動くファームウェアを見つけたものの、アイコンや文字が大きく、UIがスマホと同じ表示になってしまって情報量が少ないという不満な点がありました。
そこでファームウェアを改造することにしました。
大事な点としては、改造のためにWindows、Linuxの両方の環境が必要になるという事です。
知識があれば、Windowsだけ、Linuxだけでも出来るかも知れません(WinではCygwin、LinuxではWineを使うことで出来る可能性があります)が、素直に二つのOSが使える環境を用意したほうがいいでしょう。
まずはファームウェアイメージを展開することにしましょう。
展開か、もう一度イメージを作り直すというどこかの段階で失敗していてタブレットに書き込んでも動かなかったことが何度もあり、またイメージによってファイル構成が異なっていたりして、ネット上のやり方がそのまま使えないこともありました。
展開、再構成に別のツールを使いました。
実際にはほぼ同じものですので、どちらかでも出来るとは思います。
展開にはUberizerを使い、圧縮にはa10_flash_kitchenを使いました。
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a10_flash_kitchenのほうは圧縮の際にbatファイルを書き換えることができますが、Uberizerはどうもそれが出来ないようなのでどちらかだけでやりたいのであればa10_flash_kitchenのほうで試してみてください。
展開したいイメージファイルを
Uberizerの場合は、インストール先フォルダのrom_kitchenフォルダに
a10_flash_kitchenの場合は、先程落としたzipを解凍したフォルダ以下のpacker_icsフォルダに置きます。
そしてファイル名をoriginal.imgにリネームします。
展開方法は
Uberizerでは、起動して「i」を押してリターン。その後、「1」を押してリターンです。
a10_flash_kitchenの場合は、packer_icsフォルダの中のextract_image.batを実行します。
それぞれメッセージが出ます。しばらく待つとDoneと何かキーを押してくださいと出てくると終了です。
エラー無しに正常終了すると、
Uberizer、a10_flash_kitchenともに_extractフォルダ以下にファイルができています。
(実際にはUberizerの場合、_inputフォルダ以下にファイルが出来ており、それを改造するのが正攻法なのでしょうが、実体は_extractフォルダ以下のファイルと同じで、Dataパーティションの情報を含むファイルが無く、結局は_extractフォルダのファイルを使うことになります)
_extract以下の
RFSFAT16_BOOTLOADER_00000.fex
RFSFAT16_BOOT_00000000000.fex
RFSFAT16_SYSTEM_000000000.fex
RFSFAT16_RECOVERY_0000000.fex
RFSFAT16_DATA_00000000000.fex(があれば)
を取り出し、作業用フォルダへコピーします。
この作業用フォルダはLinux用ファイルシステムのパーティション以下に作ってください。
次回からファイル内の情報に手を加えていく事になります。
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