シャーロック・ホームズのあらすじを記憶してみた
何度も書いていますが、ドラマの話も見てすぐに忘れてしまうほど記憶力がなくなっており、困難を感じています。
長文の黙読も難しくなっているので、訓練・脳トレのつもりで本を音読し、それを記憶するということを試みています。
どうしても頭が働かず、考えているうちに全く別の考えが入り込みうまく言っていませんでした。
1週間ぶりくらいにコーヒーを飲んだところ、少し頭が覚醒した感覚があったので再び挑戦してみました。
挑戦したのはこの作品です。
以前、紹介したシャーロック・ホームズ作品の翻訳を全て読むことができる素晴らしいサイトです。
ワトソンが結婚してから数カ月ほどたったある日の夜、彼はパイプをふかしながら小説を読んでいたが昼間の仕事が忙しかったので、うとうとしていた。
妻はすでに上の部屋へ行っており、玄関の鍵がかかる音がしたので、使用人も寝室へ下がっていた。
ワトソンがパイプから灰を叩き出していたところ、ベルの鳴る音が聞こえた。
時計を見ると12時15分前だった。
こんな夜中に訪問者がいるはずもないので、患者だと思った。
もしかすると今夜は徹夜になるかも知れないと思い、ワトソンは顔をゆがめながら玄関のドアを開けると、そこにはシャーロック・ホームズが立っていた。
ホームズは「やあ、ワトソン。相変わらずアルカディア・ミックスのタバコを吸っているね。襟元のふわふわした灰は見間違えるはずがない。君が元軍人であることはひと目でわかる。袖口にハンカチを入れる習慣をやめないと一般の民間人と言っても通じない。今晩、泊めてもらえないか?」などと言った。
「君が泊まってくれるとうれしいよ」とワトソンは言った。
「一人部屋があると聞いていたし、今晩、男性客がいないことは帽子掛けを見るとわかる」とホームズは言った。
ホームズ:「イギリスの作業員を入れたのか?悪夢だね。下水か?」
ワトソン:「ガスだよ」
ホームズ:「リノリウムの灯りのしたに靴で作った穴がふたつある。ワーテルローで食事は済ませてきた。パイプなら付きあわせてもらうよ」
ワトソンはホームズに煙草を渡すと彼の向き合うようにして座った。
ホームズ:「最近は忙しいようだな。」
ワトソン:「どうしてそれがわかったんだい?」
ホームズ:「君は往診に行く時、一巡する距離が短ければ歩いて行く。長ければ歩いて行く。君の靴は履き古しているが泥はついていない。馬車で頻繁に出かけるほど忙しいだろうというわけだ」
ワトソン:「素晴らしい」
ホームズ:「初歩だよ。推理家が世間を感嘆させる手法の1つだ。君も君が書く作品の中で同じようなことをしているのではないか?重要な事実をわざと明かさず、自分の手の中に隠している。僕は今、その読者の立場だ。今、関わっている事件では2,3の証拠は手に入ったが、重要な手掛かりがまだつかめていない。しかし、僕は必ずその手掛かりを掴んでみせる」
そういったホームズの目には光が宿り、こけた頬には赤みが差した。
ホームズの持っている情熱的な面が現れた瞬間だった。
だが、それが見えたのはその一瞬だった。
次にワトソンがホームズの顔を見た時には、いつものインディアンのような冷静な顔に戻っていた。
ホームズ:「明日、オールダー????(地名忘れ)まで行けるか?」
ワトソン:「隣の????(人名忘れ)が診察を変わってくれると思う」
ホームズ:「ワーテルローから11時10分に出る列車に間に合うようにしたい。君が眠くなければ、事件の概略を話そうか?」
ワトソン:「君が来るまでは眠かった。しかし、今はすっかり目が覚めたよ」
ホームズ:「重要な事実は省略せずにできるだけ簡潔に話そう。もう既に君も聞いているかも知れない。今、私が取り組んでいる事件はオールダー????(地名忘れ)のロイヤル・マンスターのバークレイ大佐殺害疑惑だ」
ワトソン:「その事件については何も知らないな」
ホームズ:「その地方でのみ注目される事件だから。事件を簡単に説明しよう」
長くなるのでこのくらいでやめます。
少し前まで、地名や人名も覚えていたのですが、これを書こうと思ったあたりから急激に記憶が失われてしまいました。
ご飯を食べたせいかも知れません。
(糖質を摂ったからかな。確かに午前中は何も食べておらずコーヒーを飲んだだけなんですよね。
精神疾患と食事 part3 ケトン食の精神疾患への効果 : 場末P科病院の精神科医のblog
本当にケトン食を考えたほうが良いかも知れません。)
確かに急激に頭が再びもやもやしてきました。
この分だと、もうすぐ上に書いたことも忘れてしまいそうです。
もともと冒頭部分は細かく覚えており、後半部分はざっくりとしか覚えていませんでしたが。
1,2時間前に確認した時には確かにもう少し覚えていたのですが…。
すごい勢いで記憶がなくなっていくこと、クリアな思考が失われていくのを感じるのは苦しいです。
しかし、気をつけなければならないのは、それなりに頭の具合が良かった時代であっても、同じようなことをして、どの程度の結果が得られたか?です。
10代の頃はもしかしたらできたかも知れませんが、20代の頃にやってみてもこの程度にしかできなかったかも知れないですよね。
そう考えないと必要以上に過去を過大評価してしまい、現在の能力を過少評価してしまいますからね。
現実に不調なのは変わりませんが、必要以上に傷ついたり落ち込む必要はありませんからね。
なかなか結果は出ませんが、この訓練を続けていこうと思います。
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