『BONES 骨は語る』が終了するらしい
私が好きな海外ドラマに『BONES 骨は語る』がある。
2005年9月13日、FOX系列で放送開始
だそう。
頭脳は明晰だが、世の中のことやシャレや比喩、常識に疎く、いわゆる空気が読めない法医学者テンペランス・ブレナン(通称BONESボーンズ)と彼女が所属するジェファソニアン研究所が、FBIと協力して事件を解決する1話完結型のドラマ。
ボーンズことブレナンが、他の人と会話をしている最中に、相棒のブースに「今のはどういう意味…?ああ、あれは比喩ね。」などと確認するシーンが良く出てくるのがおもしろい。
そんなことをしながら事実の積み重ねだけではすまない人の心を学んでいく姿も興味深い。
そして、何より毎回のごとく登場する骨や腐乱死体。
普通に殺された場合には、ジェファソニアンの出番はほぼないのである。
肉片を落として骨にしなければ骨の専門家のブレナンは活躍できない。
ときどき、通常の死体をわざわざ骨にしているという強引さが少し気になる。
しかし、とても特殊効果はリアルで初めてドラマを見た時には日本のドラマとの技術の差に驚いたものである。
現在でもその点は変わっていないような気がする。
アメリカは映画だけでなくTVドラマでも見事な特殊効果技術が見られるのに、日本では映画ですらお粗末な状況である。
CGで今は幾らかごまかせるという程度だ。
このドラマがシーズン12を持って終了するらしい。
人気海外ドラマ「BONES」シーズン12で放送終了が決定 | 海外ドラマ&セレブニュース TVグルーヴ
『BONES -骨は語る-』シーズン12製作決定 最終シーズンに/2016年2月26日 - 海外ドラマ - ニュース - クランクイン!
とうとう終わってしまうだなとちょっと残念な気持ちになった。
でも、良く持ったものだな、と思う。
話が面白くないという意味ではない。
アメリカのドラマは1シーズンを20数話作って半年ほどかけて放送し、残りの半年はそのシーズンの再放送をするという構成になっているそうだ。
なので、シーズンごとに1年経っているということになる。
メンバーが成長していくというドラマならまだ違和感なく作れるかも知れないが、学生が主人公のドラマの場合にはそれでもドラマ上の時間と現実の時間との乖離がどんどん進んでしまう。
あと、例えばゾンビなどと戦っていて未だ街などから脱出できていないというのに現実に1年2年が経っているなどという場合もある。
登場人物に幼い子供がいる場合には特にこのシーズンごとの時間の経過は大きな問題なのである。
BONESの場合、そのようなドラマではないが、シーズンごとにメンバーが1歳年をとってしまうというのは当然、外見上の変化を伴うわけで登場人物のイメージを変化させてしまう。
ネットの言葉で言えば、いわゆる劣化というやつである。
他のドラマと異なり、初回放送から11年経っているのにBONESのメンバーはあまり外見上の変化を感じなかった珍しい類に入るのではないかと思う。
特に女性陣は良く若さや容姿を保ったと思う。
シーズン11の冒頭で心理分析官のスイーツが死んでしまったのはショックだった。
本国でもこれが不評だったらしく、製作者に抗議がいくらかあったらしい。
次のシーズンが制作されるかどうかはそのシーズンが放送されている間の視聴者の反応しだいというところがあるらしく、番組に勢いがあるときはともかく、制作チームはそのシーズンをどう終わらせるかに頭を悩ませながら話を作っていくらしい。
きちんと終了予定がたってそのためのシーズンが用意されるというのは恵まれているほうらしい。
ちゃんとその作品がフィナーレを迎えられるようにできるからだ。
そのフィナーレにスイーツがいないのは寂しい。
日本での放送は来年か再来年になるのだろうが、できれば最後まで見たいものである。
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蛇足だが、日本での放送では副題に「骨は語る」とあるが、これは多分、その少し前に話題になった上野 正彦の『死体は語る』から着想を得たものだと思う。
『BONES 骨は語る』があったためだろうか、検死医が登場するドラマ『ボディ・オブ・プルーフ』の副題は「死体の証言」となっている。
BONESがなかったとしても「死体は語る」という文言をそのまま使えるとは思えないので考え過ぎかも知れないが。