横浜のマンションの現場担当者とされる人の名誉は回復されるべき
時事ドットコム:大型マンション傾く=基礎工事でデータ転用−横浜
このあと、杭打ちを担当した旭化成建材が会見を行いました。
【横浜マンション傾斜】データ改竄の現場管理者は「ルーズな人」 旭化成建材役員が印象語る - SankeiBiz(サンケイビズ)
動画はここで見られます。
【中継録画】横浜市のマンション傾き問題 親会社の旭化成が会見 | THE PAGE(ザ・ページ)
しかし、この後、設計段階から強固な地盤の位置を地面から浅いと誤った見込みをし、短い杭を発注していることがわかります。
三井住友建設、長さ不足くい発注 支持層浅く見込むミス - 47NEWS(よんななニュース)
その上、調査場所がずれていたことまで明らかになりました。
横浜市のマンション傾斜 2m以上ずれた場所で地盤調査していた - ライブドアニュース
そして、最初に問題になったマンションの杭打ちの現場担当者が関わっていない建物についても同様の改竄が行われていることがわかりました。
旭化成が北海道でも杭打ち不正、弁明に矛盾 | 企業戦略 | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト
くい打ち不正:横浜市内の公共施設でもデータ流用確認 - 毎日新聞
こうなると組織ぐるみの不正であることはほぼ確実です。
【横浜マンション傾斜】「工期のためなら突貫工事」「都合悪いこと元請けに言えず」…弱い下請け、責任追及へ法整備を(1/2ページ) - 産経ニュース
ニュース配信の期間が終了していて記事本文を見つけられませんでしたが、問題になっている短い杭はほとんどが工期直前だったという報道もありました。
最初に問題になったマンションについても、地盤の調査段階から問題があり、強固な地盤に届くはずのない杭を使っていたのですから、現場担当者は不正をせざるを得なかったと考えるべきではないでしょうか?
現場担当者とされる人物は、会見で役員から「ルーズで事務作業が苦手そうだった」などと人格や素質・能力を貶められるような評価をされ、あたかも彼のその能力の無さや人格的問題によって起こった問題であるかのように言われていました。
不正に関わったことは確かでしょうが、上に挙げたようなことが明らかになった今、彼の名誉が不当に傷つけられたことを認め、会見での発言は撤回されるべきですし、名誉は回復されるべきではないでしょうか?
何より、現場担当者一人に責任を負わせたことを旭化成建材は謝罪すべきではないでしょうか?
事件の末端の人間の人格を貶めてまで自己保身を図ったことは批判されて当然だと思います。
横浜の大型マンション傾く、「ずっと無視され続けた」住民の不満噴出 (スポーツ報知) - Yahoo!ニュース
これまでに行われてきた会見などでの説明では、指摘されて問題に気が付き、不正について真摯に調べた結果、色々なことがわかってきたというようなことを言っていましたが、昨年から傾きが起こっていることを施工業者は認識していたわけで、それを無視し続け資料の提示も拒んだことを考えると不正の認識が昨年からあったのではないかと考えざるを得ないのではないでしょうか?
こういったこともあるようですが、絶対に許されるべきではありません。
これは、弱い立場の人間が不正をするよう圧力をかけられ、発覚した後には不正の責任を負わされた事件であると考えるべきでしょう。
マスコミはもっとこの点を指摘するべきです。