一酸化窒素でうつや統合失調症が改善するかも知れない
精神科医のブログです。
精神科臨床の現場の話を記事にしているブログではkyupin氏のブログが有名ですね。
beziehungswahn氏(名前が読めないし長いのでP科精神科医とします)のほうはkyupin氏よりも感情を素直にブログに表現する方のようです。
画像もよく使っていて、論文等のデータ以外にもアニメやマンガの絵を所々に挿入しています。
著作権的にちょっとまずいかも知れないな、と思います。
さて、冒頭の記事で気になったのは、本題に入る前の臨床現場での話。
状態の悪かった統合失調症患者が循環器も弱っていたために血管拡張のためにNO(一酸化窒素)を体内で増やす薬剤を使った所、循環器だけでなく精神的に落ち着いたということがあったそうです。
うつ病では脳血流が低下しているという話はよく聞きますね。
統合失調症も認知機能の低下の原因の1つには同じようなものがあるかも知れません。
そうでなくても薬の副作用や病気の症状などで活動性が低下しているので、全身の血流は悪くなっているでしょう。
私も起き上がっていられないので、寝ている時間が必然的に長くなっています。
起きて活動できる時間が連続で6時間弱です。
体を起こしていられる時間はさらに短いです。
ブログが滞る原因の1つもこれです。
もちろん頭が働かないせいもあります。
しかし、横になると少し書いてみようかなという気分にはなります。
ただ、タブレットではどうしてもブログは書きづらいのです。
画像やリンクの貼り付けがタブレットからだと不便です。
起き上がってPCで書こうとすると、頭が重くなりなかなか文章が作れません。
やはり、何らかの形で脳への血の巡りが悪くなっているのではないかと思います。
P科精神科医の方が他の記事に書いてありますが、内科医もいるくらいの精神科病院でもCTはあってもMRIは無いことがあるようで、私が通う医院も同じ状況です。
アルコール依存症などの症状の進行具合を調べるにもMRIを使うことが多いようで、萎縮がどの程度あるのか調べるにはCTでは駄目みたいですね。
うつ病でも脳が萎縮することがあるらしいですが、うつ病が回復すると萎縮も回復することも期待できるという話を聞いたことがあります。
何によって萎縮が治るのかわかりませんが、何れにしても脳血流が回復しなければうつ病は回復しない(うつ病が回復すれば脳血流も正常の範囲になるはずな)ので、血の巡りを良くすることが大切なのではないでしょうか?
私もその辺をどうにかしたいです。
しかし、運動は出来ればしたくありません。
起こしているのもつらいのに、体を動かすというのは悲壮感が漂いますよ。
ものを書く気力どころかゲームをするのも本を読むのもつらいくらいですからね。
運動のストレスに耐えるのはとてもとても・・・。
イチョウの葉エキスというのが脳血流を改善させるという話があります。
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東京近辺では引きこもりの団体の中で少し流行ったことがあるらしいですね。
過去形になっているということは、全体としてはあまり目立った効果が無かったのでしょうが。
引きこもりにも色々な人がいるので、明らかにうつ病だったり、家や部屋の中での活動性も低下していなければ劇的な効果は無いのでしょう。
脳血流が改善したからと言って、対人恐怖が回復するわけではありませんし。
頭の不調や気力の減退、集中力・記憶力の低下を感じている人には効果があるかも知れません。
私は薬を避けてサプリメントを試してみたり、やはり薬が必要だということで薬を飲んでみましたがどちらも病気の症状の改善はありません。
病院へ通っていても症状は一向に良くならず、体の不調など悪化の一途をたどっています。
薬は飲みつつ、これまでと違うものを試してみることも考えなくてはいけないかと思っているところです。
うちの病院はこちらから言わなければ定期的な血液検査もしてくれないため、薬の副作用による不調なのか、何か体の病気が加わっているのか何もわかりません。
血中の一酸化窒素を増やすという冒頭の記事を読んで、以前、テレビ等で取り上げられていた和温療法を思い出しました。
低温のサウナに長時間入ることで血中の一酸化窒素が増え、心肺機能が回復する効果が期待できるそうです。
効果は検証済みで既に幾つかの病院にこの治療法が導入されているようです。
心臓が弱っていたり、筋肉量が低下していると通常のサウナは危険なようですから、安易に自己治療みたいなことはしないほうがいいでしょうね。
「たけしのみんなの家庭の医学(前は本当は怖い家庭の医学)」では、確か温めのお風呂に眺めに入浴することで和温療法に近い効果が期待できると紹介されていたと思います。
一酸化窒素を増やす治療、精神科でもできるようにならないものでしょうか?