地方銀行の強みは何でしょうね?
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怖いですね。
以前はネットバンクと既存の銀行は住み分けがありましたし、ネット銀行は使うときだけお金を移動しておけば良かったのですが
最近はどの銀行もオンラインでお金をやりとりするサービスを導入していますから、どの銀行をメインにしても危険が無いとは言えなくなってきました。
大手の銀行ならネット取引の機能を万全なものにするのに十分なコストと時間、人材をかけることが出来るかもしれませんが、地方銀行でそれをするのは難しいですよね。
地方銀行でうまくいっているのは、2000年にはすでにサービスが本格化していたスルガ銀行くらいじゃないでしょうか?
ノウハウが無いまま、他銀行と同じサービスを導入するとリスクが大きいでしょう。
ネット銀行に関する本を読みましたが、セキュリティ以外でも随分と戦略があるものだと思いました。
欧米では1990年台には始まっていたサービスですからね。
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使う側もメリット・デメリットを考えて使わなくてはいけないのでしょうが、合言葉にID、パスワード、振込時にはさらに別のパスワードや暗証番号…
さらには、アクセスできるパソコンや携帯電話の設定などかなり面倒なことが増えました。
楽天銀行(旧イーバンク銀行)でも、ちょうど上のニュースと同じタイミングでこれらのセキュリティ設定の基準を変更したというお知らせをメールでユーザに通知したようです。
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イトーヨーカ堂やセブンイレブンを傘下に持つ7&iグループもアイワイバンクで銀行行に参入しています。
同様の形の銀行はイオン銀行がありますね。
スーパーやコンビニで貯まるポイントなどとも絡めて、金銭的に得をするサービスを展開できるので魅力なんでしょう。
ネットだけで実店舗を持たないネット銀行はほかにもありますが、上のような銀行の場合はスーパーやコンビニといった店舗内に設置されているATMが店舗ということになります。
通常のネット銀行は、実際のお金を引き出したり、振り込んだりする場合には、他銀行の持っているATMを借りるような形で行わなくてはいけません。
しかし、店舗内に自前のATMを設置すればそういったコストはかからず、逆にこれらのネット銀行から手数料をもらうことが出来ますよね。
さらには、コンビニであれば24時間営業していますからATMも当然一日中利用できます。
ATM利用でコンビニへ来てもらい、ついでになにか商品を買ってもらえればさらに利益が上がります。
そういう強みがあるんですね。
地方銀行は地方銀行ならではという強みもあまり見出せず、大手銀行と比べたときのデメリットを埋めるために無理をしてネットバンキングサービスを追加しているのかもしれませんし、
その影響が今回の事件なのかもしれません。