(追記あり)スーパー・サイズ・ミーをちょっと見ました。
AbemaTVで放送(配信)していました。
ある男性が3食、ファストフードの食事をするという生活を30日間続けて、体がどう変化するか観察するというものでした。
スーパーサイズというのはマクドナルドが販売していたビッグサイズのハンバーガー、フライドポテト、コーラーなどのセットメニューのようです。
スーパーサイズというのは文字通り食品が入る容器の大きさのようで、SMLの上にあるサイズだそうです。
セットを頼んだ時にサイズを指定すると、セット内容の食品(容器)の大きさがすべてこのスーパーサイズになるようです。
途中から見たので、見た時にはすでに苦しんでいる状態でした。
頭痛や気分の悪い状態が続き、その原因は高血圧にあるらしいと医者に指摘されていました。
上が150というかなりの高血圧でした。
コレステロールの数値はわすれましたが、こちらもかなりの高さだったらしく、肝臓の数値も炎症を起こしていると判定できる状態だったそうです。
途中で医者にこの"実験"を中止するように忠告を受けます。
最後の方は、ファストフードを買って家に帰る途中で上がる階段も辛いと思うほど身体の調子がおかしくなっている様子が流されていました。
30日間のあと、改めて健康診断を受けたところ、体重は11キロ増えていたそうです。
体脂肪率はもともと11%だったものが18%に増加。
コレストロール値は65ポイントも増加していたようです。
肝臓の数値は炎症を起こしていて一部硬化していたらしく、アルコール依存症患者では起こるがファストフードでも同じようなことが起こることに医者が感心していました。
ベジタリアンの女性の指導する食事法によって、1年ほどかけて健康状態を取り戻すことができたそう。
体重に限ってみても最初の9キロを落とすのに5ヶ月、残りの2キロに9ヶ月もかかってしまったのだそうですよ。
恐ろしいですね。
この映画が作られた頃には、タバコ等と同じようにファストフード中毒で肥満になり、それが引金となって病気になったとして、ファストフード店や企業を相手取っての訴訟が相次いでいたそうです。
結局どうなったのかはわかりませんが映画が完成した時点で、この手の訴訟を認めないようにする法律「チーズバーガー法」が下院を通過したとのことです。
タバコは訴えられても仕方がないという考えなのに、ファストフードは食べる人個人の自己責任となっている理由がちょっとわかりませんね。
明日の5時15分と14時30分くらいに再放送があるようなので、見られる人は見ると良いと思います。
完全ストリーミング配信で、途中で一時停止することも巻き戻すこともできないので、具体的な数値などを確認することができませんでした。
こういう意味でもAbemaTVは不便ですね。
ヘビーに利用したい人は有料会員になると良いのでしょうが・・・。
追記 再放送を見てみました。
30日間ファストフードのみを食べ続けるというチャレンジと平行して、肥満が健康にもたらす影響や、ファストフードと肥満の関係、アメリカにおける食環境が紹介されます。
ファストフードは食べていると幸せを感じられるけれども、決して満足できず食べ終わった後に妙な気分の落ち込みが起きたり、すぐにまた食べたくなるという中毒性、依存性が高い食品なのだそうです。
たとえば分厚い肉の上のチーズにはモルヒネ成分が含まれているとのこと。
それがスーパーサイズで売っているのですから、肥満にもなるし、健康に悪影響も出るだろうことは容易に想像がつきます。
ファストフードではありませんが、1Lクラスのソーダを毎日何倍も飲んでいた男性は重度の糖尿病になり、突発的な失明も経験して、胃の一部を切除して小さくする手術を受けていました。
アメリカの給食はファストフードを収める業者が大半で、しかも子供が好きな物を選んで良いのでお菓子やピザ、フライドポテトなどばかり食べ、栄養のバランスがとれていないそうです。
民間業者が入っていないところでは、政府から支給された冷凍食品を解凍して出すだけの給食なのだとか。
一般の学校で不登校や問題を起こした児童を受け入れている別の学校があり、そこでは健康を考えた食事を提供する給食業者の強力で問題行動が改善したと映画では報告されていました。
ファストフード、ジャンクフードの給食を出す学校で問題を起こした児童が、健康的な給食で行動が改善されているということから、一般の学校で出されている給食との関係が強く疑われるということですね。
また、ジャンクフードを出す業者と健康的な食事を出す業者とで給食に関する予算にほとんど違いはないそうで、裏を返せばジャンクフード、ファストフードを出す民間業者はかなりの利益を上げているということになります。
莫大な利益を上げて、子どもたちの健康を奪っている給食業者が跋扈しているのが現在のアメリカの学校の現状なのだそうです。
それならば、アメリカ全土の学校でこのような仕組みを導入すれば良いということになりますが、そう簡単にはいかないようです。
ファストフード業者をはじめとする食品業者の利益を守るための業界団体や圧力団体が多数あり、国や州、市などの政府に対してロビー活動を行っているようで、そのせいで問題があると思われる業者を排除することができないのだとか。
ファストフードと肥満や健康の問題は食品のせいではなく、食や栄養、健康に関する教育、現在の日本で言うところのいわゆる食育のせいだというのが、そのような団体の代表の主張です。
それと比べると日本は恵まれていますね。
日本の給食が世界から羨ましがられたこともあります。
しかしながら、日本でも肥満や糖尿病の問題があります。
日本人を含む東洋人はさほど太っていなくても糖尿病になりやすいそうです。
自分も太りやすいので、この体質が恨めしいです。
日本人がこのスーパー・サイズ・ミーのような挑戦をしたら、30日を待たずして病院行きになる可能性もありますね。
運動が苦手な私としては、健康的な食生活だけでもしたいものです。