あれこれ備忘録@はてなブログ

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田舎のメンヘラーは何が辛いかといえば

田舎の引きこもりは辛い : 田舎のうわさ

 

環境におけるひきこもり | ひきこもりサポート支援

 

本当にこれです。

 

私は幻聴が聞こえるようになり、統合失調症の診断を受けましたが、障害者になっても生きづらさはひどくなるばかりですよね。

 

東京にあるような福祉のサービスや施設は田舎にはありません。

 

その代わり、あるのはしがらみです。

 

こちらは知らないのに、何故か向こうは自分のことを知っている。

 

そんな不安が深刻なまでに進むのが関係妄想という、統合失調症や重度の対人恐怖に見られる症状ですが、田舎の場合、それが妄想でないことも多いのです。

 

自分の親や兄弟などの知り合い、同級生の家族などなど、こちらは知らないのに向こうは自分のことを知っていることは少なくありません。

 

病院や役所へ行って名前を呼ばれたときに顔と名前を他の人も確認できますから。

 

障害者であったり生活保護を受けていれば病院などでの手続きも変わりますからそれも知られてしまいます。

 

関係妄想と同じ様なことが実際にあるのですから、妄想と現実の区別はよりつきにくくなります。

 

不安感が増すのでその他の症状も進行します。

 

昔読んだ精神科医が書いた本では、以前はうつ病の患者に対して地元へ戻って静養するという転地療法はよく行われていたそうですが、上と同じような理由でかえって症状が悪くなることが多く現在ではあまり行われないと書かれたありました。

 

その本が書かれたのは1980年代あたりなので相当昔からこの問題は認識されていたわけですね。

 

しかしながら、訳がわからず発狂することはなかなかできません。

 

ソースを見つけられなかったのですが、精神科医の斎藤環先生がひきこもりが日本で多くなった原因の1つには、狂うほど孤独でいられないことがあると指摘していたことがあると記憶しています。

 

世間のしがらみが強くて、絶え間無くなんらかの干渉がありますし、当事者は他人の評価を過敏に気にするので狂うほどのストレスがあっても人の目に付く形では乱れられないということでしょう。

 

また、個人的経験では薬を飲んでぐったりして何も分からなくなることも許されていないと思います。

 

考えがまとまらなくなったり、ぼんやりした状態が続いて認知機能が衰えてきても、それでも完全にはぼんやりできず他人のことは気になってしまい、幻聴も治まらない状態にとどまることになります。

 

この前のヒアリング・ヴォイシズの動画の男性のように悪口を言われたと思い込んでも、それで他人に怒りをぶつけるほど、日本人は個の力が強くないのではないでしょうか?

 

彼は入院して薬でぼんやりし、落ち着いたとして退院してはまた混乱して乱れて入院する、を繰り返していたようです。

 

それでもヒアリング・ヴォイシズと出会って、立ち直り、結婚し子供までいるそうです。

 

幻聴は消えていないそうです。

 

それと比べると日本では世間体を無視してまで狂気にいたれば病院から出られるかも怪しいですし、そうでない辺りの人は、例の男性のようにまでは狂えず、緩い苦しみをそれなりの正気さで受け止め続けることになります。

 

東京も含めた日本の一般的な捉え方でもそうであれば、田舎は尚更のことです。

 

しがらみや世間の監視はきつい。

 

社会資源は乏しい。

 

公共交通機関も乏しいので自分を知らない町まで移動するのも困難で頻繁にはいけない。

 

東京では、私よりも状態の良い人が障害年金をもらって作業所へ通ったり、職業訓練を受けたりしています。

 

生活保護を受給して自活することで、精神的にも安定した人も。

 

そもそも同じ病気の人がいることや、一緒に何かに取り組むという場が大都市圏にはあり、地方にはありません。

 

田舎だと自分のことを知られたくないと思っている物同士が病院へ通っていて、ある程度以上重くなければ事実上通うことはない作業所しかないため、将来的に障害者枠で就職も考えられそうな人同士が交流する場はないのですよね。

 

基本的には発症した場所か、そこで一人で生活が出来ない状態になっていれば実家へ戻るわけですから地元の病院や福祉のお世話になるしかありません。

 

障害者年金などの基準が都市圏よりも地方は厳しいようなので、受給が認められなければそれを使って都市圏で障害者枠の仕事を探すということも難しいです。

 

手帳申請先が自治体ごとだったりするので、移住するならそのたびに申請し直す必要があります。

 

そして、最初に障害に該当する病気の診断を受けた病院へそのつど連絡して、移住した先の申請のための書類を送り、書いてもらう必要がある場合もあるようです。

 

せめて自分の望んだ場所へ発症後に移住しやすいように、福祉の制度を見直して欲しいと思います。