ヒートテックは本当に暖かくないとすれば
ヒートテック批判記事が少し話題ですね。
【お題】 まだヒートテックなんかで冬を過ごしているの? - 泡沫な事柄の記憶
それに対してこのような批判もあります。
たしかに、昨年、ヒートテックの保温性に疑問符がつく調査結果もあって、いくつか記事も見ました。
あのヒット商品の嘘?ユニクロのヒートテックは買うと損、マットレスの効果は科学的根拠なし… | ビジネスジャーナル
見つかりませんでしたが、公的な機関でも似たような結論が出ていたような記憶があります。
しかしながら、ヒートテックの売りは従来の保温性が高い"だけ"の衣服ではなく、水分に反応して熱を出すという機能性だったわけで、そのことを含めても保温性が高い衣服に暖かさの面で及ばないということでなければ、フェアな評価とは言えないのではないでしょうか?
また、ヒートテックが登山には向かないというのは本当なのでしょうか?
最初の記事に引用されている記事にあるような、汗をかいたときに通気性が悪く、汗が冷えてしまうという指摘は本当なのでしょうか?
しかし、本当にそうであれば、寒い地域で肉体労働をしている人から同様の不満がたくさん出ていてもおかしくないと思います。
実際には、ユニクロのCMにあるように北国でヒートテックが冬に重宝するという意見を持っている人が少なくないのではないでしょうか?
震災のあと東北の被災地にユニクロの出張型の店舗が出店して、地元の人に大変好評だったというニュースもありました。
ユニクロが被災地に仮設出店、NGOと復興応援プロジェクト始動 | 2012年02月28日 | Fashionsnap.com
登山でだけ特別に汗が冷えるわけではありませんよね?
同じ条件は北国では山でなくてもあるわけです。
北国で冬に漁で船で海に出たり、酪農で早朝に作業したり、土木作業や道路警備をしている人もいるわけで、当然ヒートテックを利用している人たちも少なくないと思います。
ユニクロばかりでなく、多くの量販店で同様の機能性下着が売っているわけですからね。
そこで登山者の指摘のような問題が起こっていたら、みんなそれを避けているはずで、もっと前にそのことが話題になっていてもおかしくないでしょう。
それが今のところないように見えるということは、さほど問題がないからではないでしょうか?
通気性が問題になるのなら、夏用のエアリズムを中に着て、その上にヒートテックを着てみたら良いのではないか?という気もします。
肌のすぐ上は通気性の良いエアリズム。そこから出た湿気を吸ってヒートテックが発熱すれば暖かいかも知れません。
既に持っているものを利用できますし、持っていないとしてもその2着の下着を買ってもまだ、問題提起をしている記事で紹介されている高級下着よりも安いのではないかと思います。
最初にヒートテックに疑問を感じた人はそれなりに考えがあって、ヒートテックを登山時に利用することをやめたのでしょうが、その後の人たちはあまり考えもなく安易にその意見に乗っただけなのではないでしょうか?
誰かが言っているから私もそれに従うというのは権威主義に迎合しているだけでしょうね。