PCが起動しなくなったらまずこれを試します
とうとうWindows8.1をWindows10にアップグレードしました。
その時に、UEFIでUbuntuが起動しなくなっていることに気が付きました。
そのため、コマンドラインでいじってみたら失敗してしまって完全に起動しなくなってしまいました。
Boot-RepairというLinux用のソフトを使うと修復できることを知っていたので試してみました。
LiveCDで起動してPPAリポジトリを追加してインストールし、そこから起動するとあったので、手元にあった13.10のLiveCDを使ってみたのですが、バージョンが古すぎたのかうまくいきませんでした。
Ubuntu14.04ベースのPuppy LinuxであるTahrPupを使ってBoot-Repairのdebファイルを直接ダウンロードして起動してみましたが、足りないファイルが多すぎてそれを調べて追加していかないといけないことがわかり断念。
Boot-RepairはLiveCDから起動しなくちゃいけないなら最初から一緒になったのは無いのか!?と思っていたらありました。
探せばすぐに見つかったのですね。
起動して早速試してみました。
Ubuntu14.04ベースのようです。
最初に試した所、BIOSの起動モードがLegacyになっているから駄目だと言われました。
再起動してLegacyをDisableにして再挑戦。
今度はSecureBootモードが有効になっているから駄目だと言われました。
うちのマシンではLegacyを無効にすると自動的にSecureBootが有効になるので、明示的にそれを無効に変更しなくてはいけないんですよね。
再度、挑戦でうまくいきました。
「おまかせ」で大丈夫だと思います。
しかし、起動の優先順をUbuntuではなくWindowsにしておきたいなどの場合には左下にあるAdvancedModeをクリックして設定しましょう。
WindowsはUpdateなどで再起動を複数回繰り返したりするので、自動でWindowsが起動するようにしておかないと放って置いた時にUbuntuが起動してしまい、Windows Updateが完了しない場合があります。
ということで無事に復旧できました。
今回はうまくいきませんでしたが、久しぶりにPuppy Linuxを使ったらやっぱり軽くていいですね。
今はマシンパワーが高いものがほとんどなのでUbuntuで重いと感じることは少ないのですが、それでもUSBメモリを挿して簡単に起動でき、主要な機能をメモリ上に予め置いておくことで高速化が図られているのは今でも強みです。
オンラインにブックマークを置いておけば、使うPCに履歴が残ることもありません。
ネットカフェなどでPCを利用するときにはUSBメモリに入れたLiveCD(LiveUSB)を持って行くといいですよ。
現在はPuppy Linuxの日本語版は新しい物が出ておらず、掲示板(フォーラム)から最新のバージョンを見つけて、それに日本語化パッケージを適用するのが通常の方法となっていると思います。
サイトも古いバージョンと新しいバージョンが混在してしまっているので、初心者には試すのが難しいものになってしまいました。
PETパッケージ集というリンクにあるのは2008年の頃のPuppy用のアプリです。
現在、ここからアプリを探してはいけません。
Puppyを起動するとその中にPackage Managerというのがあるのでそれを使ってアプリを探してインストールします。
フォーラムではまだ活発に交流が行われていて更新もされているようなのでWin10と共にPuppyLinuxにも期待したいです。
Boot Repairで注意が必要なのは「Advanced Options(高度なオプション)」タブにある、「Purge kernels then reinstall last kernel(カーネルをパージして、最後のカーネルを再インストール)」というオプションです。
これは古いカーネルがたくさん溜まってしまってGRUBの項目が不必要に増えたり、Boot領域が専有されているときに最新のカーネル以外を消してしまうオプションだろうと思いますが、パージ(削除)が先に行われてしまうため、再インストールに失敗するとUbuntuが起動できなくなります。
その上、AMDでは以前、記事にした問題があるために最新のカーネルではXが起動しなくなってしまいます。
[追記あり]AMDのAPUマシンでATIグラフィックが認識できないのかXが起動しなくなった
このオプションを選択するのは何かがあっても対処できる人だけにしましょう。
実は先日、これをしてしまい、復旧するのに大変困ったことになりました。
気をつけましょうね。