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Puppy Linuxの特徴についてまとめてみた

概要

Puppy LinuxはBarry Kauler氏によって2003年に公開されたLinuxディストリビューションである。

小さく、軽く、使い勝手の良いOSを目指している。

OSのファイルサイズが小さい

ファイルサイズはもともとは小さかったのだが、最近では肥大化は避けられず、800MBほどになっている。

昔はCD-Rに書き込めたが、現在のバージョンではほとんどの種類がファイルサイズがオーバーしている。

とは言え、1GBを切っているので、USBメモリならば古い、安いものでも十分に使える。

起動時にイメージをメモリに事前に読み込む

Puppy Linuxでは標準でコアとなるファイル群をメモリに全て読み込む為、起動には少し時間がかかるが、一度、起動してしまえば、キビキビ動くという特長がある。

繰り返しになるが、最近ではファイルサイズが大きくなっているのでメモリ使用量が大きくなっているが、それでも1GBを少し超えるくらいである。

主要ファイル群を読み込まない他のディストリビューションでも同じくらいの起動時メモリ使用量であることが多いのでそれほど気にするものではないだろう。

十数年前のハードディスク搭載のパソコンでは、起動やアクセスに時間がかかるが、Puppy Linuxの場合、メモリに読み込んでいるので高速である。

私は20年前のノートパソコンにPuppy Linuxをインストールして使っているが、それほど不自由がない。

ブラウザでABEMAも見られる。

ハードディスクにほとんどアクセスしないからマシンパワーがなくてもそれなりに速いのだろう。

しかしながら、最近のパソコンの場合、SSDが搭載されているので十分アクセス速度は速い。

なので、起動時のオプションでpfix=nocopyと指定して、メモリに読み込まず、消費されるメモリを少なくする方を選ぶユーザーもいるようだ。

バージョンによって多少異なるだろうが、うちのマシンの場合、TrixiePup64 Waylandでpfix=nocopyをすると、メモリ使用量は400MB、多くても600MB程度になった。

基本的にrootユーザーで操作

Puppy Linuxの特徴のもう一つに、基本的にユーザーはrootである、というのがある。

これは多分、Windows98あたりの操作性を考えているのではないか?と個人的に考えている。

root権限なので、システム領域も書き込みや、ファイル削除が可能である。

/bootディレクトリにcustom.cfgを書き込んだりするのも簡単である。

とは言え、これは当然、安全ではない。

システムファイルを誤って消してしまえば上手く動かなくなるだろう。

また、外部などから攻撃があり、乗っ取られた場合、何でもできることになる。

サーバーを建てて、ネット上に公開するなどはやめたほうが良い。

安全ではないが、そのおかげでデータレスキューなどが簡単なのも事実である。

また日本語入力のMozcはrootユーザーでは使えないため、日本語化ファイルを適用して導入されるのは、現在はAnthyである。

最近のバージョンでは、spotユーザーというrootではないユーザーでブラウザなどを使うといった仕組みもある。

セーブファイル(ディレクトリ)を削除すれば初期状態に戻る

システムファイルを削除すると言っても、Puppy Linuxの標準ファイル群は実際には消えていない。

消したという情報がセーブファイルに書き込まれるだけだ。

起動時のオプションでpfix=ramと指定したり、セーブファイルを削除すればまっさらの初期状態に戻る。

乗っ取られて、ファイルをいじられても、同じようにすればもとに戻るのである。

これがPuppy Linuxの安全性の1つである。

使い勝手の違い

Windowsや他のディストリビューションと少し違うのはJWMとファイラーの操作性だ。

Windowsや多くのLinuxディストリビューションはシングルクリックでファイル選択、ダブルクリックで実行だが、Puppy Linuxの場合、デフォルトでシングルクリックで実行なのである。

これがタッチパッドのセンサの感度との兼ね合いで結構、使いづらい。

設定で変えるとダブルクリックで実行するように変更できるので、そうした方が良いだろう。

まとめと補足

Puppy Linuxは古いマシンを蘇らせたり、データレスキューをしたり、ネットカフェなどで自分の環境でパソコンを利用したりするのに適したLinuxディストリビューションと言えるだろう。

日本語版サイトはながらく更新されていないが、日本語フォーラム(掲示板)はまだ活動している。

sakurapup.com

この掲示板のユーザー同士の話合いの「Puplets」「追加アプリケーション」「その他」にそれぞれ散らばって、現在、公式から公開されているPuppy Linuxの日本語化パックが配布されている。

また、別の有志の方がMozcのソースコードを書き換えてビルドし、rootでも使えるようにしたバージョンを配布してくださっている。

arekorebibouroku.hateblo.jp

目的と興味に応じて、使い分けてみてほしい。

不勉強な上、個人的な主観も入っているため、足りないところや間違っているところがあるかもしれない。

コメントなどで指摘してもらえれば大変ありがたい。