あれこれ備忘録@はてなブログ

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UbuntuからMozcが消えるかもしれなかった話

X(旧ツイッター)にて、こんな投稿があった。

Ubuntu 26.04 LTSのリポジトリからMozcが削除される危機を回避できたので、このままリリースされるまで削除されなかったら、次のオフラインミーティングにでもgunnarhjと自分を褒めてください。

詳しいことは分からないが、Ubuntuの次期LTSのリポジトリから日本語入力のMozcが消えるところだったという。

この話題を他のSNSで紹介したところ、このような反応が返ってきた。

元になっているDebianではmozcの最新版はビルドできないようなんです。この状況は1年以上続いているのが影響してますかね。

秀の介@柏 (@hidenosuke.org) 2026-03-25T12:33:44.220Z
bsky.app

元になっているDebianではmozcの最新版はビルドできないようなんです。この状況は1年以上続いているのが影響してますかね。

ビルドに必要なbazelのバージョンが古くて、ビルドできないみたいです。Puppyの問題が同じかはわかりません。 bugs.debian.org/cgi-bin/bugr...

秀の介@柏 (@hidenosuke.org) 2026-03-25T13:28:56.971Z
bsky.app

ビルドに必要なbazelのバージョンが古くて、ビルドできないみたいです。Puppyの問題が同じかはわかりません。 bugs.debian.org/cgi-bin/bugr...

引用されていたのはこのバグ報告

bugs.debian.org

以前、Puppy Linux用のMozcをビルドしようと挑戦したことがあった。

arekorebibouroku.hateblo.jp

読み返してみたら、この時にはAPTリポジトリからではなく、GitHubから最新版をダウンロード、インストールして、これを使ってビルドしたようだ。

DebianのAPTリポジトリのBazelというツールが古いバージョンであることが問題らしい。

sid(unstable)版でも古いバージョンなのだろうか?

ffmpegやLibreOfficeなどはLTSでは古くても、不安定版なら最新版になっているだろうと教えてもらった。

真相は分からないが、もしかするとこの辺が関係しているのかもしれない。

MozcはAndroidスマホで今はほぼ標準搭載のGBoardやパソコンのGoogle日本語入力のベースになっているソフトウェアで、主に変換に使われる辞書に違いがあると言われているが、Mozcでも十分に使える。

MozcがなくなるとAnthyとかSKKとかを使うことになる。

それでも満足に使えるという人もいるかもしれないが、少数だと思う。

Linuxが、特にデスクトップ用途で日本で普及するかどうかにも関わってくる。

理由はどうであれ、こういう活動や抗議、交渉をしている人がいるからこそ、Mozcは消されずに残る見通しとなったわけで、彼らに感謝と敬意を表したい

追記

3月20日の段階で指摘している人がおり、その後の投稿によると、有志の人がUbuntu/Debian向けに最新版のMozcをビルドしてくれているとのこと。

もしMozcが削除されてもこれで対応できたようだ。

新しいLTS候補にMozcが追加されたことが確認されたようで一安心。

2026/04/12 追記

興味深い指摘があった。mozc-serverが古いgtk2に依存していたことが原因ではないかということだそうだ。