「ゆる言語学ラジオ」というYouTubeチャンネルを知っているだろうか?
アップすれば数十万再生数に達するほどの結構、有名なチャンネルである。
その兄弟チャンネルに「ゆるコンピューター科学ラジオ」というチャンネルがあって、個人的にはこちらの方をよく見ている。
ある回の動画で、文書、書類を送るときには、Wordファイルで渡すな、Markdown形式で書いて、それをPDFに変換して送れと、コンピューターに詳しい堀元さんが言っていた。
言語学には詳しいが、コンピューターには詳しくない水野さんは、Wordで送ることが多いという。
しかし、MarkdownをPDFファイルで送るのは一般的なのだろうか?
探してみたところ、標準のOSにある機能にはMarkdown形式(拡張子md)のファイルをPDFに変換する方法が見つからなかった。
LinuxではPandocというプログラムでMarkdown形式をPDFに変換できるとあったのだが、やってみたらpdflatexというものが必要だという。
どうやらLaTeX環境を入れないといけないらしい。
Markdownで文章を書くのにTeXを入れるのはどうも本末転倒な気がする。
そこでMarkdownを扱えるテキストエディタを調べてみた。
普段、Linux Mintを使っているのでLinuxでの起動イメージを紹介しているが、紹介するテキストエディタはほぼマルチプラットフォームでWindows, Mac, Linuxに対応している。
Sublime Text
最初はSublime Textである。
Linux Mint(Ubuntuベース)では最新版ではないと思うが、aptコマンドでインストールできる。
sudo apt update sudo apt install sublime-text

ちょっと面倒だがこれにMarkdown Previewという拡張機能をインストールする。
Sublime Textを起動したら、上のメニューの「Tools」の「Install Package Control」というところを選択してインストールする。
そのあと、「Preferences」の「Package Control」を選び、出てきたポップアップの入力欄から「Install Package」を選び、少し待つと現れる入力欄にmarkdownと入力するといくつか候補が表示されるので、そこからMarkdown Previewを選択してインストール。
これを使うには、mdファイルを読み込んだり、新規ファイルでMarkdown形式の文書を書いたりしたあと、「Tools」の「Command Palette ..」というのを選択。
出てきた入力欄にmarkdownと入力すると候補が出てくるので、そのうち「Markdown Preview: Save To HTML」を選んでHTML形式で保存する。
これをFirefoxやChromeなどのブラウザで開いて、印刷を選択。
プリンタの代わりにPDFで出力するよう選択すればPDFファイルができる。
Obsidian
Obsidianは以下のサイトからインストールできる。
Obsidian - Sharpen your thinking
AppImageというLinuxならほとんどディストリビューションの違いなどの環境に依存しないアプリのファイル形式があるのでそれをインストールするとよい。
起動する際には
chmod +x Obsidian-1.11.7.AppImage
などとして、実行可能にしないといけない。
ファイルマネージャー(Windowsのエクスプローラーのようなもの)で「プロパティ」を開いて「パーミッション」で「プログラムとして実行可能」のチェックを入れてもできる。

右上の三点マークをクリックして、「PDFにエクスポート」を選択するとHTMLに変換するなどせずに直接PDFファイルとして出力できる。
Joplin
Joplinは以下のサイトからダウンロードできる。
これもAppImage形式なので手間がかからない。
実行可能にするのを忘れずに。

PDFファイルで出力するには、メニューの「ファイル」の「すべてをエクスポート」にある「PDF - PDFファイル」を選ぶとできる。
ノートブックを追加してそこにファイルをインポートするなど少し読み込むのに面倒なところがあるが、まぁまぁ使える。
Zettlr
Zettlrは学術的な用途に使われるテキストエディタのようである。
以下のサイトからダウンロードできる。
Your One-Stop Publication Workbench | Zettlr
これもAppImageである。
起動イメージは以下。

「ファイル」の「エクスポート」か、真ん中上のボタンからPDFで出力できる。
論文向けだからか、ソースプログラムが書いてある部分の背景に色がついていないなど、他のエディタとは書式が異なる。
MarkText
MarkTextは公式サイトらしきものが危険なサイトとして警告が出て表示できない。
以下からダウンロードできる。
marktext/docs/i18n/ja.md at develop · marktext/marktext · GitHub
これもAppImageである。
起動イメージは以下。

三のようなアイコンの「File」「Export」「PDF」で出力できる。
WYSIWYG形式のエディタでできあがりをイメージしながら編集できる。
まとめ
5つのテキストエディタを紹介した。
これでMarkdown形式のファイルをPDFファイルに変換できる。
エンジニアが実際にどうやってやっているのかはわからないが・・・