あれこれ備忘録@はてなブログ

勉強したことやニュースや出来事を備忘録として書いていきます

このブログには広告が含まれます

(失敗)WINEを使ってUbuntuなどLinux環境でDlife見逃し配信を見る試み

Dlifeの見逃し配信はWindowsMacでしか見ることができない。

DRMの問題のようだ。

WINE上のFirefoxでなんとかならないものかとちょっと試してみた。

www.mozilla.org

ここからすぐにダウンロードできるファイルは、本体を含んでおらずダウンローダーとインストーラーを兼ねたものだ。

32bit版を選ぶとダウンロードされるのがFirefox Setup Stub 53.0.3.exeというものだ。

これを起動すると以下のようになる。

f:id:t_massann:20170528212543j:plain

起動しない場合は、WINEがWindows XPとしてアプリケーションを起動しているからかも知れない。

winecfgで規定のプログラムをWindows 7上で実行するように設定しよう。

ここでオプションを選んでインストール先やデスクトップにショートカットを作るかなどを設定して「更新」ボタンを押すとダウンロードが始まる。

f:id:t_massann:20170528212731j:plain

しかし、うちの環境では50%を過ぎてからダウンロードが進まなくなってしまった。

以下のページから日本語の32bit版をダウンロードしてインストールした。

www.mozilla.org

これは本体が含まれているのでそのままインストールできる。

これがエラーで起動しない場合もWINEの設定をWindows 7にすると解決するはずだ。

次にFlash Playerプラグインをダウンロードする。

get.adobe.com

「別のコンピュータの Flash Player が必要な場合」を選択して、「オペレーティングシステムを選択」タブで「Windows 7/Vista/XP」を選択。

「バージョンを選択」タブで「FP 25 for Firefox - NPAPI」としてダウンロードする。

これでダウンロードされるファイル flashplayer25_xa_install.exe はこれも本体ファイルを含まないダウンローダーとインストーラーを兼ねたものだ。

f:id:t_massann:20170528214436j:plain

実行するとアプリケーションの初期化エラーと出てしまって、インストールできなかった。

調べてみたら以下のフォーラムのページが見つかった。

Flash - Application Initialization Error |Adobe Community

どうやら以下のリンクから直接ダウンロードできるようだ。

https://fpdownload.macromedia.com/pub/flashplayer/latest/help/install_flash_player.exe

Ubuntuなど多くのディストーションではWINEをインストールするとスタートメニューにProgram Files以下にインストールしたアプリケーションが表示されるはずだ。

そこからFirefoxを起動する。

「オプション」の「コンテンツ」を見てみる。

f:id:t_massann:20170528215529j:plain

DRMコンテンツ」-「DRMコンテンツを再生(P)」という項目がある。

FirefoxWindows XP上で起動するように設定してあるとFirefoxは起動するがこのDRMコンテンツの項目が表示されなくなる。

「アドオンマネージャー」の「プラグイン」を見てみる。

f:id:t_massann:20170528215807j:plain

Flash Playerプラグインがインストールされている。

そしてWidevine Content Decryption Module (Google Inc.提供)というプラグインもある。

XP上で起動するように設定するとこれがない。

ところがdlife.jpにアクセスしようとしても読み込み中になったまま反応がない。


追記

これは以下のページに書かれていた方法を使うと回避できるようだ。

[SOLVED] Firefox under Wine; no internet access after first run / Applications & Desktop Environments / Arch Linux Forums

新しいタブを開いて、about:configとアドレスバーに入力して設定画面を出す。

そこでbrowser.tabs.remote.autostart.2という項目を見つけて、この値をfalseに変更する。

追記終わり


XP上で開くと問題なくアクセスできるのである。

Dlifeの見逃し配信のページのうちの1つの番組を選ぶところまでできた。

f:id:t_massann:20170528215045j:plain

しかし、XP上ではDRMコンテンツを表示できないので動画を見ることはできない。

ということで、WINE上のFirefoxでDlifeの見逃し配信を見る試みは失敗に終わった。


追記

上で試したのは64bit環境で32bitアプリケーションを動作させた場合だったので、32bit環境で動作させてみた。

以下のページを参考にした。

Wine環境(WINEPREFIX)を分けてWindowsアプリを上手に管理する - kakurasan

WINEPREFIX=~/.wine32 WINEARCH=win32 wineboot

として、32bitのWINE環境をホームディレクトリの.wine32以下に作る。

当然、別のディレクトリに作っても良い。

そして、

WINEPREFIX=~/.wine32 winecfg

を実行して、Windows 7上でアプリケーションを実行する形になるようにする。

install_flash_player.exeなどを実行するときに、ファイルマネージャなどから起動するのではなく、コマンドライン

WINEPREFIX=~/.wine32 wine install_flash_player.exe

として起動する。

Firefoxのインストールも同様である。

Firefoxを起動するときには

WINEPREFIX=~/.wine32 wine "C:\Program Files\Mozilla Firefox\firefox.exe"

とすると起動できるはずだ。

結果的にやっぱりDlifeの見逃し配信はエラーが出てFirefoxがクラッシュしてしまって見られなかった。

どうもplugin-container.exeのエラーようだ。

以前はPlugin-Containerはabout:configで無効にすることができたが、ver.43以降は出来ないようである。

残念だ。

Wine上のFlashやWidevineを埋め込むPipelightなら動くのだろうか?と思ったら、Pipelightは開発が終了していた。

Pipelight

HTML5動画プレーヤーでDRMの動画が見られるようになってきている上、Flash以外のプラグインが無効にされているブラウザがほとんどであるからというのが理由のようだ。

使えないので意味がないが、Flash以外のプラグインを有効にする方法はある。

rockridge.hatenablog.com

本当に必要でない限りはする必要はないし、するべきでない。

そういえばPipelightを使うにはWineに実験的な機能を追加したWine Stagingというのをインストールする必要があった。

Wine Staging

これをインストールすれば、Wine上のFirefoxでDlifeが見られるかも知れない。

試してみたがやはりうまくいかなかった。

しかし、Wine StagingだとYouTubeの音声が正常に再生された。

なお、Sophos Anti-Virusを入れていると警告が出たり、アクセスが制限されたりする。

除外する方法が良くわからなかったのでアンチウィルスをアンインストールした。

あまり良くないのだが。