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世界10大ミステリーを追え!「切り裂きジャック」

犯人がわからないままになっているJack the Ripper(切り裂きジャック)。

当時はわからなかったことが現代の様々な科学技術で知ることができるようになっているそうです。

1888年8月31日 午前3時

ロンドンのホワイト・チャペル地区で最初の殺人が行われます。

女性の首を絞め、殺したか失神した後で首をナイフで切り裂くという手口が特徴的です。

主にコールガールの女性ばかりを狙った、世界的に有名になった最初の連続殺人犯が切り裂きジャックです。

少なくとも5人、最大で11人を殺害したとされているそうです。

多分、模倣犯の疑いのあるケースが6件あるのでしょうね。

戦利品として内蔵を切り取って持ち帰ったという手口から、警察は医学に詳しい人物が犯人であるという見立てをして操作し、幾人かの容疑者が浮上しますが、決定的な証拠は見つからずそのまま迷宮入りになりました。

番組では現代の科学捜査の観点から2人の容疑者、自称医師のフランシス・タンブルティと、メアリー・パーシーという女性について、犯人である可能性を探ります。

番組の調査チームは女性の力で殺人が可能かどうかの検証と、切り裂きジャックの手紙とフランシス・タンブルティが書いたものの筆跡を鑑定します。

逃走ルートやプロファイリングも行っていました。

当時から今日まで様々な人物が容疑者としてリストに浮上したり、新説を唱える人によってクローズアップされたりしており、その中には『不思議の国のアリス』の作者ルイス・キャロルまでいたそうです。

ウォルター・シッカートという有名画家やヴィクトリア女王の孫のアルバート・ヴィクターという説もあるそうです。

特にアルバート・ヴィクターに関しては一般人女性との間に子供ができ、その証拠隠滅として周辺の女性達が殺されたというイギリス王室の関与という形の説が唱えられているそうです。

当時の警察では女性を疑うことはなかったそうですが(巷ではそのような噂もあり切り裂きジャックは別名切り裂きジルとも呼ばれていたそうです)、2006年オーストラリアの研究チームが切り裂きジャックの手紙から唾液を抽出したところ、手紙に封をしたのは女性であることがわかったそうです。

番組は犯罪捜査分析官ブレント・ターベイに協力を依頼します。

彼の手法はFBI捜査官の訓練にも使われているそうです。

まさにクリミナルマインドの世界ですね。

イギリスの元警察官スチューワート・エバンスは切り裂きジャックを独自に研究・捜査しており、二人が協力して犯人像に迫ります。

何故、メアリー・パーシーが女性として容疑者リストに挙げられているかというと、彼女が愛人の妻子を殺害した罪で1890年に処刑されているからだそうです。

さらにその殺害方法が頭が離れるほど喉を深く切り裂いたというもので切り裂きジャックが連想されたのでしょう。

ブレントとスチュワートは第一の殺害が行われた現場へ行き、その手口や逃走経路などから犯人像をプロファイルします。

その犯人像と先の2人を比較して、どちらかに一致する部分が多ければ容疑者としての確証が深まります。

最初の犠牲者はメアリー・アン・ニコルズで両側から切りつけられ、頭部が切り離される寸前だった。

腹部も刃渡りの長いナイフで切られていた。

犯行現場は人通りが少なく犯行がしやすかったようです。

ホワイト・チャペル地区は貧しい人たちが密集するスラム街でメアリーアン・ニコルズも含めた多くの女性が売春婦として生計を立てていたのだそうです。

新聞が大々的に取り上げ、世間を煽りました。

新聞に犯人とされる手紙がいくつも投稿されましたが、その多くはイタズラや記者の捏造だったそうです。

その中の一通に切り裂きジャック(Jack the Ripper)の名前があり、これが犯人を指す名前として定着しました。

10月15日付の一通が真犯人のものであるとされているそうです。

自警団とてパトロールしていた市民グループに宛てたもので人の内臓も一緒に同封されており、それは手紙が書かれたとされる日付の2週間前に殺されたキャサリン・エドウッズから切り取られた腎臓の半分であると見られています。

子宮など女性器を付近を切り取っていることが多く、女性に対してあるいは女性を象徴するものに対して非常な憎悪が見て取れるとブレントはプロファイリングしています。

フランシス・タンブルティは長い間、知られておらず、当時のロンドン警視庁の職員が1913年に書いた手紙に彼が疑わしいと書かれていることから注目されるようになったそうです。

タンブルティは若い頃から医者を名乗っていましたが、実際には民間療法などをかじっただけの詐欺師だったようです。

アメリカで偽の薬を売り、それがばれるとイギリスへ逃げてきたのだそう。

第3の被害者エリザベス・ストライドが殺された(第2の犠牲者はアニー・チャップマン)あと、血液のついた服を見られて警察を呼ばれて逃げ出したアメリカからの下宿人がタンブルティではないか?とも考えられるらしいです。

この第3の事件は切り裂きジャックの手口とは異なっており、女性への憎悪が見られない。

この後に起こった事件がキャサリン・エドウッズのケースだとのことです。

タンブルティは結婚生活が破綻し女性を憎み、子宮を収集し、社会的階級によって分類していたとのことで切り裂きジャックの異常性との類似点が見られるのだそう。

わいせつ事件で最後の事件の前後に2回逮捕されているのに、結局釈放されてアメリカへ戻り、姿をくらましたそうです。

メアリー・パーシーについては2006年に手紙に封をしたときの唾液から女性のDNAが抽出されて、その可能性は高まります。

ブレントはサウス・バンク大学の運動学センターの教授のデイヴィッド・クックを訪ねます。

凶暴な犯罪であるため、男性でなければ無理であるかのように思えますが、実際には片手5kgの力が出れば両手で女性の首を絞めて失神させることは可能だとデイヴィッドは言います。

被害者に馬乗りになり体重を掛けて首を絞めれば30kgほどの力が掛けられるようです。

パーシーでも十分に女性は殺せた可能性はあるのです。

愛人の妻子を友達を装って家に呼出し、火かき棒で愛人の妻の頭を殴り、愛人の子供の首を絞めて殺します。

そして乳母車で外へ運び出し、そこで妻の首を切り裂いたのです。

彼女も正規の妻になっている女性に対しては強い憎悪を抱いていたと考えられるのです。

番組では手紙の筆跡についても調べています。

「From Hell(地獄より)」の書き出しで始まる、自警団に腎臓付きで送りつけた真犯人の可能性が極めて高い手紙とタンブルティのものとを比べて、真犯人の可能性を探ります。

筆跡鑑定の専門家ミッシェル・ドレスボールドは犯人が書いたとされる手紙をすべて調べましたが、彼女も自警団への手紙が本物らしいと結論付けます。

筆跡に感情が反映されていて、それが犯行の手口にも現れると彼女は言います。

また、綴り方や表現方法から犯人がアイルランド育ちではないかと推理します。

タンブルティはアメリカ生まれですが、父がアイルランド人なのだそうです。

IやYの綴り方はタンブルティの手紙と切り裂きジャックのものとされる手紙との間に共通点があるとも指摘します。

筆跡鑑定からはタンブルティが真犯人の可能性が高いと結論づけられました。

ブレントはプロファイリングから、土地勘がなくても犯行はできること、医学の知識はあるが未熟、女性に対する憎悪や復讐心、計画性などから犯罪に対して冷徹な性格

パーシーは地元の人間で土地勘がある、医学の知識があったという証拠はない、復讐心はあったが特定の人間に対してのみで女性全般ではない、性格は感情的であり殺人に対して冷徹とは言えない、ことなどからブレントはメアリー・パーシーは犯人ではないと結論付けます。

タンブルティについては、イギリスを何度も訪れ、また売春婦が適当な場所へつれていくので土地勘は必要ない、独学で技能は未熟だが医学的知識はある、女性全般に対する憎悪がある、子宮を収集し階級的に分類するなど計画的で冷徹な性格があると判断できる、などから番組では断定はしなかったもののフランシス・タンブルティが切り裂きジャックの犯人像にとても近いことが示されました。

ということで今回は番組の実況をしてみました。

疲れました。