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TVタックルが話題になったので、ひきこもりについての自分の記事を再掲

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TVタックル「大人のひきこもり」特集の支援業者が物議 精神科医・斎藤環氏は「ヤンキー上がりの引き出し業者」と批判 | ニコニコニュース

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TVタックルでひきこもりが取り上げられて、話題になっているのでひきこもりに関する自分の記事を再掲しようかと思います。

arekorebibouroku.hateblo.jp

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ETVの『100分 de 名著』のニーチェを取り上げたシリーズの最終回でひきこもり問題の第一人者である精神科医、斎藤環さんが出演していたことから書いた記事です。

ツァラトゥストラ自体はまだ読んでいないのですが、この後、ニーチェ関係の本をいくつか読みました。

(この頃はまだ本が読めたのです。)

また、海外では厭世的になって引きこもりがちになり、同時にゴミを溜め込むようになる精神疾患としてディオゲネス症候群というものがあり、日本におけるひきこもりもこれに該当するのではないか?と指摘されているそうです。

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直接、ひきこもりとは関係ありませんが、遺伝子ドーピングの問題を通して、現在の日本における安易な自己責任論の問題点も指摘されており、大変、為になる本でした。

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兵庫県の淡路島で起こったひきこもり状態の男性が起こした事件に関して、厚生労働省のひきこもりのガイドラインをあげて、統合失調症などの精神病に該当する場合、その人はひきこもりのグループには入れないということを指摘した記事です。

TVタックルのみならず、マスコミ関係者はこのことを知った上でひきこもりの問題を取り上げなくてはいけません。

また、ひきこもりとされている人の一部に精神病の人が一定数含まれていることから、まず最初に医療機関とつながらなくてはならないことをひきこもり支援団体や、引き出しを行っている団体は知っておく必要があるはずです。

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ひきこもりから引き出せば、問題は解決するのかと言えば、そうはいかないよ、という話です。

前述の通り、ひきこもりに一定数、統合失調症を抱えた人が含まれているということもありますが、ひきこもりからの脱出を試みて、統合失調症に罹患する人もいるわけです。

成人し、社会人として数年、十数年働いてからのひきこもりも増えています。

また、健常者でも強いストレスを感じる社会であり、さらには格差社会と言われるように雇用状況は不安定です。

ひきこもりの期間がある人が社会復帰するにはかなりつらい状況があるわけです。

となれば、そのストレスによって統合失調症へ移行することも十分にありえます。

病気である場合には、良心的なひきこもり団体ほど、支援を引き受けてはくれないと思います。

繰り返しになりますが、精神病に分類される病気の場合には、その人はひきこもりに該当しないこと、そのような人に対応するためには専門の人材(精神保健福祉士など)が必要だからです。

[ま]「子供を殺してください」という親たち/親子の問題だと突き放せるほど楽観的な問題ではない @kun_maa - [ま]ぷるんにー!(พรุ่งนี้)

ここは法外な額が話題になったけど、第一義的には医療機関につなげることを目的としているから、TVタックルで取り上げられた業者とは少し違う。今は代表が変わったらしいし。

2016/03/26 16:55

こういう団体もありますが、額が法外ですし、現実的ではありませんね。

TVタックルで話題になった団体に関して言えば、〜とは言っても、どんな団体か知っているわけではありませんが〜自宅全体をゴミ屋敷状態にし、自分も1年あまり風呂に入っていないなど、精神疾患を疑わなくてはならない状態の男性を通常と変わらないようにして引き出し、医療機関へもつながらずに寮に住まわせるなど、素人目に見てもかなり問題であると思います。

東京都にある若者サポートステーションですら、相談員が精神保健福祉士などの資格を持っていて、相談内容によっては病院への紹介状を書いてくれるのです。

それと比べるとひきこもりに対応する団体としてはかなり問題があると思いませんか?

テレビ局としてはそういう団体の方がおいしいのでしょう。

そういう団体はお金を払ってくれる親の側に立ってひきこもり当事者のことを考えていません。

ですから、テレビカメラをひきこもり当事者に向けるということを簡単に認めてしまいます(もちろん親の同意くらいは取るでしょうが)。

その上、良心的なひきこもり支援団体は引き出し事業においてもひきこもり当事者のことを第一に考えているので、一度の訪問で当事者に会うことを絶対的な目標とはしていないはずです。

最初の訪問ではドアの前で話しかけたり、メモをおいて帰るということもあるでしょう。

もちろん、ひきこもりが常に自分の部屋にこもって、食事を部屋のドアの前まで持ってきてもらうなどという状態にあるとは限らないので、すぐに会うことができる場合もあるでしょう。

逆に、たまに外に出られるとかコンビニくらいにはいけるという程度の当事者の場合、訪問の日に限って出かけてしまい、訪問員に会うのを避ける場合もあるようです。

となると、テレビ局としては都合が悪いわけです。

最初の訪問で必ず連れて帰るという件の団体はテレビ局にとっては効率が良いのです。

しかも、ドアを破壊し、当事者を罵倒するなど、いわゆる取れ高の良い映像が期待できるわけです。

斎藤環さんの懸念や、「もう関わるまい」という決意の背景にはこういうことがあるのだろうと思います。

深夜にやっているドキュメンタリーは結構、バランスのとれた内容のものもありましたが、夕方のニュースやゴールデンタイム、11時台あたりの第2のプライムタイムで放送する番組の場合、内容には期待せず、むしろ問題があるものだと考えておいたほうが良さそうです。

たけしさん自身が別の番組でバラエティ番組やテレビ自体に変な信頼を寄せているのがおかしいというような発言をしていたわけですから、TVタックルも真実を伝えているとかいう期待はするべきではないのでしょうね。