下積みを否定するけど、その結果としての本物は消費したい
私は自分が駄目だったわけで、安易な精神論は嫌いというか従うことができません。
でも、ホリエモンのいうことにも賛成できません。
堀江さん: それは下積み原理主義ですよ。よく寿司屋とかでも10年やんないとダメだとかいうけど、東南アジアとかに輸出している人いるじゃないですか。彼ら修行してないじゃないですか。
以前、テレビ番組で日本の米の質が落ちてきているというのを米農家が言っているのを見ました。
質の良い物はきちんと今でも残っているし、質も保っているが、外食産業や弁当などに使われている米の質はどんどん悪くなっていて、消費者もそれで満足するようになっている、というのです。
結局、そういうものがまかり通るのはデフレ、そしてそういう安いものを求めざるを得ないほど国民の収入が下がっているわけですが。
デフレの話はよくありますが、この状況は、ホリエモンの話にある修行していない寿司屋が成功しているのと同じ話じゃないでしょうか?
その上、ホリエモン自身は下積みの結果である本物を消費しているわけで。
みんなにはたしかに必要ないでしょうけど、みんなが下積みなしに、やったもの勝ちに走った結果がどうなるかは、このことを考えると見えて来ませんか?