あれこれ備忘録@はてなブログ

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うぬぼれる脳―「鏡のなかの顔」と自己意識 (NHKブックス)

鏡に写った自分をきちんと自分であると判断する能力は、動物の中でも一握りの種類しかもっていないそうです。

その能力が真価の中でどのように獲得されたのか、何のために必要なのかを、動物や病気などで脳に損傷をおった患者に対する実験などから得られた成果が書かれてあります。

自閉症や、知的な能力にさほど問題がないアスペルガー症候群の人は自己と他者を分けて考えることが苦手であるというのは、結構有名な話です。

YouとIの使い分けが出来ないとか、三段論法で主部と述部の解釈がおかしくて成り立たないはずの論法を正しいと思ってしまうなどです。

この本には脳の灰白質という部位の灰白が普通の人よりも多いということが書かれてありました。

となると、機能的な問題だけではなくて器質的にも問題があるんでしょうね。

こうなってくるとますます、身体障害と精神・知的障害の違いはなくなってきます。

特にアスペルガーは器質的な問題はないという脳の機能障害だということになってます。

一過性かどうかとか後天的かどうかの違いがあるだけで、うつ病なども同じです。

しかし、うつ病も脳機能の低下といった目に見えないものだけでなく、脳が萎縮したり反対に脳の一部分が肥大化したりしているという形で脳に傷がついているという研究者もいます。

うつ病などの精神疾患になると、病のせいだけでは有りませんが周囲の目が気になったり、傷つきやすくなっています。

そうすると好き・嫌いという判断に関わる扁桃体が過剰に働く状態が長く続くために肥大化してしまうそうです。 そうすると扁桃体の中心部分に穴があいたようにMRIでは写るが、通常の撮影方法だと角度の問題で写らないのだと、「心の病は脳の傷 うつ病 統合失調症 認知症が治る」の本を書いた医学博士は主張しています。

穴が開いているかどうかはともかく扁桃体が過剰に反応して肥大化するというのがある程度正しいとするとその意味で、うつ病も機能だけの問題ではないんでしょうね。

脳は元に戻ったり、脳細胞は戻らなくても他の脳細胞で機能が補われたり置き換わったりするという可塑性を信じてはいますが、 一度壊れたらなかなか元に戻らないなという思いの方が、実感があるだけ強いですね。

ちなみに最初に紹介した本によると欺瞞(ぎまん;うそのこと)は、強いオスに隠れて弱いオスがメスと交尾して子孫を残すなどのために必要なものだったらしいのですが、 欺瞞を見抜く能力と言うのが有って、その能力が右の前頭葉の一部の働きと関係があるらしいです。

右脳は左利きの人が発達している事が多いので、左利きの人の方が嘘を見抜く能力が高いのだそうですよ。

気をつけましょう。

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