あれこれ備忘録@はてなブログ

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見た映画『プリディスティネーション』『グッドナイト・マミー』

とある酒場にやってきた男が、酒のボトル1本と引き換えにバーテンダーに、自分がかつて女性だったということから始まる数奇な人生を語る。

それを聞いたバーの店主は、実は時空を超えて犯罪者を追う捜査官で、男に捜査官の仕事を引き継ぐことを条件に彼の心残りを過去に戻って果たすことチャンスを持ちかける。

そんな感じのあらすじだ。

テーマとして感じたのはなんといっても輪廻。

話の大部分はバーに現れた元女性である男の半生なのだが、彼が恨みや心残りを感じているきっかけを作ったある男というのも、自分自身も、そして彼を過去へ連れていくバーテンダーで時空捜査官も、大きな時空の輪廻の中にいることが後半、一気に明らかになる。

オーストラリアのSF映画だそうだ。

1970年前後にタイムマシンができたようだが、タイムマシンが時刻設定が南京錠にあるようなダイヤル式でレトロな作りになっている。

その割に元女性だった男が女性時代に入った宇宙へ行ける人材を育てる組織の設備は、そのまま現在か少し先の未来の風景なのが不自然だった。

その組織は実は時空捜査官とつながりがあるので未来を見てきてその技術を取り入れたという理屈はつくのかも知れないがちょっと不釣り合いだ。

タイムマシンの方はバイオリンのケースを模してあるのでレトロな作りなのだという見方もできないわけではないが。

あとネタバレになるが、元女性の男をバーテンダーが見た時や、男が元は女性だったと告白したときのバーテンダーの反応がちょっと不自然。

秘密が後半一気に解明されるが、前半部分で見ている人に意識させるような伏線があるわけではないので、「なるほど」と思うような感じではなく、「そういう終わらせ方か」という感じだった。

でも、なかなか面白いので時間があったら見てみると良いと思う。


双子の兄弟ルーカスとエリアスは、顔に包帯を巻いて帰ってきた母親がエリアスにばかり優しいなど不審な点が気になり、母親が入れ替わっているのではないかと疑念を抱く。

包帯を外した彼女は整形をしていたせいで少し見た目が変わっており、そのことが更に疑念を深めていく。

ある時、母親が寝ているうちに彼女をベッドに縛り付け、偽物であることを白状するように拷問を加える。

しかし、実は母親は本物で…。

これは文句なく面白い。

そんなに盛り上がりがあるわけではないが、『シックス・センス』を思い出させる作品だった。

最後は残酷な結末だが、ああすることでエリアスにとっては自分が納得できる世界を手に入れることができた。

これはオーストラリアではなくオーストリアの作品である。