あれこれ備忘録@はてなブログ

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テレビを普通に楽しめないようにしたAbemaTVの罪は重いと思う

最近、少し見る時間が減っているものの、AbemaTVをほぼ毎日見ている。

AbemaTVのコメントを見ているとある現象が起きていることがわかる。

AbemaTVで見た番組の続きの回や他の回が見たいという人は当然、数人現れる。

孤独のグルメ」は現在、地上波でシーズン6を放送中だし、YouTube公式チャンネルやGyaoでシーズン3が全話見られる。

美味しんぼはBS12で放送中だし、やはりGyaoでも見られる。

有料動画コンテンツ配信サイトのAmazonプライムビデオやHulu、Netflixでも当然多くの番組が見られる。

しかし、AbemaTVにハマった人たちはこれでは満足できなくなっているのである。

それはつまりコメントしながら見ることができないことである。

番組を見ながら、その時思った感想を書き込む者、それに共感、同意する者。あるいは反論する者もいる。

ちょっとシャレの効いた面白いコメントして、視聴している人たちの笑いを誘う者もいる。

今からご飯を食べる、コンビニに行くなどと番組と関係のない会話をする者だっている。

これらができない、見るだけの番組が物足りなくなってしまっているのだ。

物足りないという以上の不完全さを感じている人もいるかも知れない。

コメント機能の無い番組を集中して黙ってみていることが出来ないというのは、ちょっとした病気のような気もする。

しかしながら、私もそのうちの一人なのだ。

AbemaTVで『ビッグバン★セオリー』というコメディーを知り、ハマったのだが、CSのスーパー!ドラマTV。でこの番組の新しいシーズンの回を見た時に、面白かったことは面白かったのだが、コメントができない、見られないことに物悲しさを感じたのを覚えている。

arekorebibouroku.hateblo.jp

実況文化は昔からあって、2ちゃんねるが代表格だろう。

そのあとはツイッターもその役割を担い、金曜ロードショーの『天空の城ラピュタ』での「バルス」ツイートは有名だ。

地上波やBSであれば実況は可能だが、その他のネット配信サービスでの視聴の場合、同じ時刻に同じ番組を見ている人は多くないだろうし、そもそも何人いるのかも知ることはできない。

実況していても、ツイッターハッシュタグなどを検索しながら実況する人は多くないのではないか?

そうなるとフォローしている人の発言しか見られず、フォロワーしか自分の発言を見ていない。

さらには見ているとしてもフォローフォロワーでない人が、発言に返信するのは気が引ける。

これがいわゆる「FF外」というやつで「FF外から失礼します」などという最初のことわりの文句が必要になったりするのだ。

AbemaTVではそんなことはない。

NGワードはあるが大体どんなことも気軽に書くことができる。

荒らしの原因にもなるがこれは大切なことだ。

そして当たり前だが、そこでコメントをしているものは、そのチャンネルで同じ番組を視聴しているのだ。

AbemaTVを見ている人はもはやコメント無しで番組を見ることができなくなってしまっている。

普通なら単調でつまらない番組や、内容が過激だったり重くて見ていられない番組でもコメントをしながらだから見られるという人たちも少なくない。

AbemaTVでは同じ番組をこれでもかというくらい再放送しているが、コメントが毎回新鮮なために何度も見ている人たちがいる。

フルハウスやドキュメンタリーチャンネルの番組はいったい何回放送しているかわからないくらいだが、コメントが毎回おもしろくて楽しめる。

私は病気になって、記憶力がかなり低下したが、何回も見られることと、コメントをしながら見られることでエピソード記憶が残って、番組の内容を覚えていられるようになった気がする。

コメント機能とコンテンツ視聴の同時性はAbemaTVの大きな売りの1つだ。

これまでにその番組を見た人がコメントを残し、それを読むことができる機能はニコニコ動画にある。

しかし、これでは駄目なのである。

あくまでも同時に見たい、そのときの自分のコメントに対して反応が欲しいのである。

AbemaTVは見逃し配信やタイムシフト試聴を提供するAbemaビデオをリリースしている。

しかし、これはコメントが出来ないし、ニコニコ動画のような過去に見た人のコメントを見ることもできない。

私の想像だが、これを見る人は見逃した回を視聴して、次の回の放送時に皆で見てコメントをするために備えているのだろう。

もはや番組そのものを見る以外の動機が生まれているのである。

また、PCをTVに繋いだり、ChromeキャストやFireTVでAbemaTVを見ている人もいるが、やはりコメントをしたり見たりが難しいようだ。

大きい画面で見たいと思いながら、結局、スマホタブレットで見ている人が多いのにはこのような理由もあるようだ。

もちろん、AbemaTVで放送した番組の続きが見たくて、他の動画コンテンツ配信サイトを利用してる人たちはいる。

しかし、彼らの何人かは、AbemaTVの同じ番組の放送時にAbemaTVに帰ってきては、そのことをコメント欄で報告するのである。

AbemaTVでコメントをするために他の配信サイトを利用しているようにも思える。

こんな風な実況中毒という病気を作ったAbemaTVの罪は本当に重い。

ああ、土曜日のトリック2の一挙放送を見逃してしまった。

素晴らしいことにAbemaビデオで各話無料で視聴できるが、やっぱりコメントできない、見れないという状態で見るのはつらい。

本当にこれは病気だ。