コーヒーの美味しい淹れ方、正解はどれだろう。
AbemaTVのVICEチャンネルで「LAサードウェーブコーヒーの現在」を見た。
YouTubeでは英語版しか見ることができない。
翻訳も自動翻訳でわかるようなわからないような訳の字幕が出る。
ファーストウェーブが何かはわからないが、セカンドウェーブはスターバックスやドトールのようなコーヒー店だろう。
その次に来た時間と手間をかけて豆の栽培、選別、焙煎、淹れ方にまでこだわったコーヒーを出す店が第三の波なのだろう。
気になったのはコーヒーの淹れ方である。
動画の18分あたりから見ることができる。
フィルターの紙臭さをなくすためにまず精製水という特殊な水でフィルターを洗い流すように湿らせる。
精製水は説明はWikipediaによると
精製水(せいせいすい)とは、蒸留や濾過やイオン交換などの手法で濃度を上げた、比較的純粋な水である。無色透明・無味無臭で、場合によっては紫外線などで滅菌または殺菌されている。
動画で見たものだと蒸留水や純水でも駄目みたいなことを言っていたような記憶がある。
ミネラルが含まれていると影響があるかららしい。
水の種類にこだわっているという程度の理解しかしていないのだが、とにかく最初に紙のフィルターを濡らしてしまうのである。
すすぐようにして大量の水をかけてしまうのである。
日本でよく言われているコーヒーの淹れ方だと、紙が濡れてしまうとどんどん紙臭さが出てくるので、淹れ始めたら手早く終わらせることが肝要だったと思う。
コーヒーを淹れる前に紙フィルターを濡らすということは基本的にはしないと思う。
また、豆を少しだけ湿らせて蒸らすという工程も無かったように見えた。
ひたひたになるほど熱湯をいれて、出てきた空気(二酸化炭素らしい)を十分に取り除くためにパドル(板)でよく混ぜるのである。
これも日本では基本的にはしないだろう。
むしろこの空気を利用して、お湯を少しずつ、かつ絶え間なくそそぎ、豆が盛り上がってドームを作り、それを維持するようにして、淹れていたと思う。
この動画で紹介されている方法ではドームを作ってもいけないようだ。
所変わればコーヒーの淹れ方も変わる、といったところか。
フレンチコーヒープレスなどはそもそも構造上、淹れ方が全く違う。
フレンチというからにはフランス発祥か、フランスではこれを使って淹れるのが一般的なのだろう。
日本ではフレンチプレスは紅茶ではよく使われるが、コーヒーを淹れるときに使うのはあまり馴染みがないようである。
簡単で紙のフィルターも必要がないので手軽で便利なのだが、やっぱりちょっと違う味になる。
おいしいコーヒーのいれ方というのは結局、どのようなものが正解なのだろう。
こういう動画やネットの記事を見るたびに気になってしまう。
蛇足
『おいしいコーヒーのいれ方』と言えばこの小説である。
昔、NHK FMでラジオドラマをしていたのを思い出した。
この歌がテーマソングだった。