「お世話になっております」より「お疲れ様です」のほうが問題だろう
お疲れ様ですのほうが問題のはずなんだけど、何故か誰もこれを問題にしようとしません。
広辞苑の第2版にはお疲れ様という言葉は載っていません。
一方、ご苦労様は訪ねてきた人や郵便配達員などに、その言葉をかけて労っているシーンが昔の映画にもあります。
この映画やドラマの登場人物は、郵便配達員や宅配便の人を見下しているのでしょうか?
以前、NHK Eテレで放送していた番組「大希林」の中で、久世光彦さんが「『お疲れ様』は業界用語の『お疲れ〜』に様をつけて敬語にしたものに過ぎない」という発言をしていました。
「いまいち」のように現在では一般化した言葉のように、「お疲れ様」という言葉が市民権を得るのは許せますが、「ご苦労様」よりも目上の人に使うのに適切な言葉であるという現在の流れには納得ができません。
みんな、なぜこれに納得しているのか、まるで理解できません。
せめて「お疲れ様です」でも「ご苦労様です」でもどちらでも良いというふうになってほしいと思います。
昔、学校の先生に「(優秀な君にしては)『ご苦労様』は目上の人には失礼なことを知らないんだね」というようなことを言われて、調べてみてからずっとこのことが疑問です。
「商用敬語を知らんのか」という人もいるかもしれません。
しかし、商用敬語だから受け入れろというのであれば、「よろしかったでしょうか?」も文句を言わずに受け入れろということですよね?
待機児童が話題ですが、こういう間違えた日本語をやめさせる活動も盛り上がって欲しいと個人的には思います。