「対案出せ論法」を子供のスマホ問題とテレビ番組の舞台裏設定で例えると
母:「もう11時だよ?いつまでもスマホいじってないで寝なさい」
子供:「はーい(まだスマホ操作)」
母:「これ以上、寝不足で成績落ちるようなら禁止だよ?」
子供:「そういうけど、みんなが起きているうちにLINE抜けたら、仲間外れにされちゃうよ。学校でもいじめられるかも知れないよ?」
母:「でも、このままじゃ体壊しちゃうよ?」
子供:「じゃあ、いじめにあって心の病気になってもいいの?むしろ、起きている間はスマホを使っても良いことにしてほしい!」
母:「駄目なことは駄目」
子供:「禁止するなら対案出してよ」
母:「・・・」
あるテレビ番組に局の重役クラスがやってくる。
重役:「提案がある。視聴率を上げるために司会者を変えよう」
番組制作者:「ちょっと待ってください。視聴率は悪くないですし、今の視聴率は司会者が支持されていることを示しているとも言えますよ?」
重役:「しかし、もしこの時間帯に別の局が深夜に好評だった番組を持ってくるらしい。このままではまずい。」
制作者:「深夜番組がゴールデンタイムなどで必ずしも振るわないことは良くありますし、下手に変えればうちが沈むことになりますよ?」
重役:「私は決めたんだ。嫌なら対案を出せ」
制作者:・・・」
状況を混乱させる目的で何らかの要求をしてきても、それを否定し要求を受け入れない、ということができず、必ず何らかの対案を持ってそれに応える必要があるなら、当初の目的は達成されます。
相手に望まない変化をいつでも強制できるわけですから。
対案論法は新たな詭弁の1つに加えるべきかも知れません。