Trisquel Linux Full install on X86 TABLET - incl Create Bootable USB - 2015
Channel48を見に行ったら
Linuxディストリビューションが紹介されていました。
ちなみに一連の動画に登場する方の名前はPuck Darlingtonさんというようです。やっとわかりました。
Trisquel
GNU/Linuxを聞いたことがなかったので調べてみました。
Ubuntuベースながら
FSF財団から
GNU/Linuxとして承認されているのだそうです。
フリーソフトウェア財団 - Wikipedia
リチャード・ストールマン率いる
GNUプロジェクトの活動を支援する団体です。
GNUについてはこちら。
GNUとは?
私もそこまでよく知りません。
しかし、
Linuxというのは厳密にはOSの心臓部の
カーネルのみを指し、そのほかの大部分は
GNUを中心とした
フリーソフトウェアで作られているために、
Linux系OSは
GNU/Linuxと呼ぶべきであるとされています。
GNUの言う
フリーソフトウェアとは無料という意味だけなく
「自由ソフトウェアは、ユーザがソフトウェアを実行、コピー、配布、研究、変更、改良することを意味します。」
リチャード・ストールマンbotという
ツイッターアカウントから以前の
Linuxディストリビューションの記事について「
GNU/Linuxだよ!」とツッコミが入っていたのでここできちんと説明してみました。
Ubuntuベースでありながらというのは
Ubuntu自体は
Canonicalという企業が中心となって開発されており、
フリーソフトウェアでないアプリやライブラリなども含まれているそうです。
また、
Windows7のときに少し騒ぎになった
UEFIセキュアブートでは
Ubuntuがとった対応が
FSFによって批判されたりとちょっとした因縁があるようです。
Trisquel
GNU/Linuxはその名前からもうかがい知れるように
FSFからお墨付きをもらっている
GNU的にお行儀の良い
ディストリビューションということになりますね。
Trisquel GNU/Linux - Run free!
ダウンロードは
GNOMEベースで大きなサイズのTrisquel(ノーマルということになるでしょうか)と、
ネットブックや古いPC向けのサイズが小さく
LXDEベースのTrisquel Mini、何がどのくらい違うのか分かりませんが教育機関向けのSugarの3タイプあるようです。
ネットワークブートもできるよう。
Sugarは教育用ソフトウェアがたくさん入った開発環境のようなもので、
Windowsのほか、
Debian,
Ubuntu,Trisquelなど
複数のバージョンがあるようです。
Sugar Labs
残念ながら日本語ページが無く、おそらく各OS用のSugarも日本語版は無いでしょう。
スナップショットを見ると
SqueakやScratchのようなソフトが入っているのでしょう。
SqueakやScratchについては話が長くなり、私もそこまで詳しくはないので各自調べてみてください。
簡単に言うと
アラン・ケイというパーソナルコンピューティングの父と言われている方が提唱した子供向けのIT教育用環境が
Squeakで、Scratchは
MITメディアラボが開発した積木やブロックのように組み合わせて数値や条件をちょっとだけ編集してあげることで簡単に作れるプログラム言語とその実行環境です。
フリーソフトウェアしか使っていないと言ってもバイナリだけでなくソースも公開されている
ファームウェアや
無線LANアダプタ用のドライバや、
NVidiaや
ATIのドライバは含まれるとのことなので大体のPCで動かすことができるでしょう。
Does Trisquel include proprietary software?
フリーソフトウェアであること以外に
Ubuntuとの違いがあまりわからないので、一般人にはあまり乗り換える理由は見当たりませんね。
こだわりのある人には100%
フリーソフトウェアのみを使っていることには意味があるのかも知れませんが、例えば
Flashや動画の
エンコードのためのライブラリが欲しい場合には結局、
プロプライエタリなものをインストールしてしまいますからね。
どちらかというとSugarの方が興味が出てきました。
500MBで
USBメモリに入れて使うことも考えられているようです。
簡単な音楽編集ソフトも入っているようですし面白そうですね。
気力があったら試してみたいです。