AndroidアプリがChromeブラウザで動く、chromeos-apk,ARChon,ARChon Packager
存在を知ったのがネットで記事が出てから数ヶ月も経っていたので、いろいろ出ていてちょっと理解するのに時間がかかっていたのですが、わかった範囲で書くと
・ AndroidアプリをChromeOSで動かせる形に変換するのがchromeos-apk。これで変換したパッケージのディレクトリをデベロッパーモードでChromeOSのChromeブラウザに読み込むと実行することができる。
・ chromeos-apkでは、ChromeOS以外では使えない上、ChromeOSで使えるAndroidアプリとしChromeウェブストアに登録されている数(紹介されている記事で多いのは4つとなっていますがその後、増えてきている)に制限されている。公開されているChromeアプリのkeyに置き換えて(偽装して)インストールしているかららしい。
・ chromeos-apkの制限を回避する形で作られたRuntimeとしてのChromeアプリがARChon。ARChonとchromeos-apkで変換したパッケージを一緒にインストールすることで、Win,Mac,LinuxのChromeブラウザ上でAndroidアプリを動かすことができる。
・ARChonで使える形式に変換するためのAndroidアプリがARChon Packager。Android端末上でストレージの中のAPKファイルやインストールされているアプリを変換してくれる。スマホ・タブレットなどの実機で行う場合、変換後のパッケージ(zip形式)を取り出す方法はSDカードとかメールとかNASとかクラウドストレージなど。
・Android端末がなくてもPC上で手軽に変換できるようにするChromeアプリがTwerk。
Ubuntu 14.04上のChromium系ブラウザで試してみました。
結論としてはあまりうまくいきませんでした。
原因はわかった範囲では2つ。Chromeでは動くけれどもChromium系ブラウザでは動かないみたいです。
もう一つはtwerkがUbuntu14.04ではうまく動かないらしいということ。実際、Chromeウェブストアのレビューにそのようなコメントがあります。
試しにGoogle Chromeをインストールして、AndroidエミュレータであるGenymotionでARChon Packagerを使って変換したパッケージをARChonと一緒にインストールして使ってみた所、TwitterクライアントのTweechaを動かすことが出来ました。
ネットで調べてみるとGoogle Music PlayやSkypeなど動いているアプリはある程度はあるようです。
もう一つ、ARChonで動く形式に変換できるWebサービスもありました。
「Upload」で持っているAPKをアップロードすると変換されたパッケージがサイトに登録されてダウンロードすることができます。
登録されたCRXファイルは他の人もダウンロードできるようになるので、自分の使いたいAndroidアプリが既に変換されていてダウンロードして使うことができるかもしれません。
心配なのは中国サイトであること、こういう外部サービスの場合は、変換の際に不正な書き換えが行われている可能性があることでしょうか?
中国であるから全て危険とは言えませんし、変換を代行するWebサービスはどのサイトもそのような危険があると思います。
画像変換サイトで変換したら勝手に何かを埋め込まれている可能性もないとは言えません。
不正なプログラムを埋め込むということはないでしょうが、変換サイトが自分のサイトで変換したことを示す情報を埋め込むという可能性はありうると思います。
その辺のリスクを踏まえて使うのであれば、変換ツールをローカルで使うためにインストール作業やエミュレータ、実機端末を用意する必要もない、探せば既に変換されているアプリがあるかも知れないので便利でしょう。
動作報告のサイトが何処かにあるといいのですが、どこかにないでしょうか?
個人的には常にGoogleアカウントと紐付けられているGoogle公式ChromeブラウザやChromeOS、Chromebookはちょっと不安ですが、これらを既に普段使いしている人はAndroidアプリが利用できるようになれば、特にChromebookでできることの範囲が大きくなって便利そうです。
個人的にはChromium系ブラウザ、ChromiumOSで使えるようになるといいと思うんですが…