【動画】ブラウザOSの"Just Browsing"を試してみました
前回、ブラウザOSの紹介でJust BrowsingというOSを紹介しました。
その記事がJust Browsingの公式サイトで紹介されていました。
JustBrowsing LiveCD :: Gallery
ちょっとうれしかったので、Just BrowsingのLiveCDの最新版を試すことにしました。
前回も試したのですが、64bit版を新たにダウンロードして試しました。
実機で試しましたが、VirtualBoxでキャプチャ動画も作ってみました。
公式サイトの"Download"からファイルをダウンロードしてください。
今回はjustbrowsing64_20140603_dev.isoというイメージを使いました。
起動時に幾つかメニューがあります。日本語環境にするためのメニューもありますが、メニューからはロケールとキーマップ、タイムゾーンの設定が別になっていてどちらかしか設定できません。
メニューのどれかでTABキーを押して設定を手動で書き込むしか無さそうです。
locale=ja keymap=jp zone=Asia/Tokyo
という文字列をTABキーを押して出てきたコマンドの後ろに追加すれば、日本語環境に設定できると思います。
http://justbrowsing.info/advanced/
ここに詳しいオプション設定が書かれてます。しかし、ちょっと情報が古いようです。
動画では、メニューからロケールとキーマップを選択して起動しました。
遅いように思えますが、仮想環境の上でのことで、実機で動作させた場合はかなり軽快です。
ロケール、キーマップの設定から起動すると、デフォルトでChromeが起動するようです。
先ほどの起動オプションで
default=firefox
として起動すると最初にFirefoxが起動すると思います。
ブラウザOSでは基本的にはデスクトップ自体がブラウザなので必ずFirefoxかChromeが起動します。
タスクバー真ん中のモニタが2つ重なっているようなアイコンでネット接続の設定ができます。
Wifiでも問題なく接続出来ました。
最初にChromeでユーザーインターフェースを日本語に設定しました。
しかし、Chromeでは日本語の表示は出来ないようです。
そこでタスクバー左端のFirefoxボタンを押します。
FirefoxではUIも日本語にできますし、日本語のWebページも表示できます(再起動が必要です)。
YouTubeを開くと動画もきちんと再生できます。
Yahoo!Japanへ移動し、映像ニュースを見てみました。
Flashがインストールされていない、という警告が出ますが、実はFlashが問題ではありません。
Yahoo!JapanではOSがWindowsかMacで無いと動画が見られないのです。
そこでUserAgentを偽装するアドオンを入れます。
そしてWindows上のFirefoxであるように見せかけるときちんと動画が表示されました。
今回の動画では録音をしていないので音が聞こえませんが、音声もきちんと再生されます。
電卓やタイマーといったアプリもブラウザ上で動作するものです。
文書編集ソフトもあります。
しかし、日本語が入力できません。IMEという日本語入力ソフトが必要だからです。
メジャーなOSであれば日本語入力ソフトがきちんと付属していたり、ベースとしているOS用のソフトがインストールできます。
しかし、多くの海外製OS、特に小さいサイズであることをセールスポイントにしているものは日本語入力ソフトや日本語フォントがない場合も多いです。
それではどうするのか?というとそれもブラウザ上で解決できるのです。
Ajax IME: Web-based Japanese Input Method
上の2つサイトでは日本語が入力できます。
動画ではひらがなは入力できても漢字に変換できませんでした。
しかし、実機ではちゃんと漢字変換できました。
この方法は海外で、日本語入力ができないPCしか無い場合にそれを使ってメールをしたり、ブログ、SNSを更新したりするときにも使えますよ。
かなり軽快に動作しますが、日本語環境が充実していないのが残念です。
また、ロケール、キーマップ、タイムゾーンの変更が動的に出来ないのも残念です。
タスクバー左側から2つめの歯車アイコンでそれらが変更できるようなメニューが出ますが、今のところ開発途中(WIP)のようで、変更は反映されません。
色々とまだ改善が必要なところがありますが、サイズも小さくて古いPCでも使えるのは魅力です。
これからに期待ですね。