ChromecastやスティックPCとスマートテレビの未来は?
グーグルの新デバイス「クロームキャスト」はテレビ番組を駆逐するか?
Chromecastよりもその元になったEzcastのほうがいろいろ制限が無くていいらしいというのはすでにネットに情報がありますね。
Chromecastはともかく、それと同等な機能のスティック型PCは記事にあるとおりどんどん普及しそうですね。
テレビというハードウェアは使いますが、従来のテレビ局が放送する番組を見るという使い方は時間的にはますます減っていく可能性はあります。
しかし、2chやツイッターでの実況というスタイルが広く認知されていることを考えると、ある程度以下にはならないんじゃないかと思います。
実況ではなくても話題の発信源はテレビであることはまだまだ少なくありませんからね。
テレビ視聴が増えるか減るかという問題とも関係しますが、テレビでネットが可能になる、さらにテレビ放送との連携がしやすくなるという形のテレビの高機能化は時代の要請だろうと思います。
しかし、テレビ局がその流れに反対し、商品開発に制限をかけようとしていることが2013年に問題になりました。
パナソニックのCM放映を民放各社が拒否、スマートビエラが欲しいという声が多数
問題のCMがこちら
YouTubeやブラウザ画面とテレビ放送画面を一度に表示することができるという機能が、テレビ放送とネット情報を混同させるということで問題視され、CM放送が拒否される事態になったようです。
今、テレビで放送されている新しいビエラのCMがこれです。
【綾瀬はるか@CM】 【パナソニック/Panasonic/4K対応ビエラ】 FCバルセロナ篇
音声検索機能は変わらずに宣伝されていますが、ネット機能には触れられていません。
実際の機能までカットされてしまったかどうかはわかりませんが、CM上はネットとテレビを融合させる機能は亡くなってしまったようになっています。
こうなってしまうと、少なくとも日本においてはネットテレビという形態のテレビは開発しても販売できず、テレビとは別に上で紹介したようなスティック型PCやテレビボックス的な装置を販売するか、チューナー内蔵、テレビ機能付のPCを売るかしかなくなるのではないでしょうか?
でも、テレビ画面上でテレビ放送とネット経由の情報が同時に出ていることが問題だと言うことになれば、パソコンのデスクトップ画面の中にテレビ放送が出ているような状態も同じように問題であるはずで、録画・視聴機能があった、例えばVAIOみたいなPCはテレビ業界から批判とか懸念が出ていなければ行けなかったはずです。
ここでも日本が先駆的に取り組んできたのに、それを国内の何らかの勢力が妨害し、海外で同じものが普及してきたところで日本が後追いで取り入れるということが繰り返されるのでしょうか?
ネット機能付きテレビが売れるのか、テレビ機能付きPCが売れるのかは小さいようでいて大きいことのように思います。
すでに現在の状況でも日本の家電メーカーはパソコン事業を縮小したり、事業から撤退しているわけですから、テレビ機能付きPCでは生き残れません。 日本の家電の生き残り戦略にテレビ局が干渉しているとすれば問題です。 テレビ業界のせいで日本の家電メーカーがさらに衰退し、IT機器を使った生活スタイルも欧米と比べて遅れるという状況になるとしたら、ガラケーやi-modeのせいでスマートフォン普及が遅れたとか、ISDNのせいでADSLを使った高速回線化が遅れたとかいうことをもはやテレビは批判できませんね。 スマートテレビをテレビ業界が認める日が早く来てほしいと思います。
マウスコンピューターでもスティック型PCが販売されており、人気です。