生活保護の理想的なあり方は?
国、他自治体も注目する釧路市自立支援の今後は?元ケースワーカーが語る生活保護制度への思い
とにかくハローワークに行け、というのは完全に自分たちのノルマのためですね。報告する書類を満足させるために必要なんでしょう。
でも、更新は週一回ですし、更新日が週一回なだけで求人内容はほとんど変わっていないわけです。
仕事がほとんどない。
半就労半福祉はそんな中で考えられた現実路線ですよね。
働ける分は働いて、足りない分だけ保護費をもらうというのは、生活保護をもらうばかりで動けなくなる状況を変えるための過程でしょう。
低収入で雇用形態も不安定な人たちの一部にはすでにこのような形で保護を受けられる人がいるんですね。
つまり、それほど収入が低い。
そのことを無視して生活保護を使わないことが最善だと考えることがおかしいのかも知れません。
釧路市で支給された保護費は釧路市内でほとんどすべてが使われる。つまりお金が回っているのだ、というのも一理ありますよね。
特に寒い地域では暖房費と衣服代で多くが消費されます。一応、暖房費分の上乗せはあるはずですが、冬に氷点下になることが当たり前で5月になっても暖房を使うことも珍しくないところでは足りないですからね。
富の再分配目的でベーシックインカムを提唱している識者や政党・議員もいますが、それが実現した世の中で想定される働き方はまさに半就労半福祉に近いんじゃないでしょうか?
少なくとも田舎で生活保護でもらったお金を引け目無く使えるというのは奇跡みたいなものですね。
生活保護をもらったことで自分への自信を失って、使うことも後ろめたくなり、返って人生に後ろ向きになって、当然、就労意欲も失われるということが無いことのほうが望ましい訳ですからね。