あれこれ備忘録@はてなブログ

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精神異常、犯罪が脳機能で測られるようになるか

脳科学と生命倫理、今後の5つの課題

◆ 1. 予測:病気の発症も、犯罪も予測できる?

◆ 2.「心を読む」:麻痺患者との意思疎通や、嘘発見器に応用できる?

◆ 3. 責任能力:脳疾患による判断能力の喪失が裁判で認められる?

◆ 4. 治療:医療への応用はどこまで可能か?

◆ 5. 能力向上:薬剤による能力向上は許される?

というのが神経科学における大きな議論らしいです。

◆倫理はこれまで道徳上の問題だったが、これからは神経科学に基づいた、脳に関する議論になるのか?

という問題についての考察で記事を締めくくっています。

40歳の男性が突然ポルノに興味を持つようになり、児童ポルノに関心が移って、ついに12歳の義理の娘に乱暴した。男性は判決の直前に、頭痛があって文字が読めないと訴え、意識を失った。

 緊急手術によって、男性の左前頭葉に鶏卵ほどの大きさの腫瘍が見つかった。この部位は、研究によって、判断や認識に関わるとされている。腫瘍を切除したところ、男性の性衝動は失われた。

この問題は、以前に紹介した記事とも関係してきますね。

精神異常者、異常犯罪者は予め特定できるのか?

脳機能を調べることが出来るようになって、いろいろなことが分かるようにはなるでしょう。

犯罪を起こす心理と脳の働き、神経伝達物質との関係は分かるようにはなるでしょう。

でも、問題は単純にはならないと思います。

一部の人は助かるようになるでしょう。しかし、一部の人は偏見に苦しむようになるかも知れません。

犯罪者と同じ脳の働きをしているからと言って、犯罪を犯すとは限らない。

それでも犯罪者の息子と社会から差別されることで結局、親のように重大な犯罪に手を染めてしまうものがいるように、脳機能結果の偏見によって偏見通りの犯罪を犯すものが出てくるかも知れません。

一方、犯罪者と同じ脳機能であるからといって犯罪を犯すとは限らないことを認めても、それが今度は犯罪を犯した人をこれまで以上に批判する根拠になる可能性が出てきます。

つまり理性で抑えられるはずなのに、それが出来なかったのだ、という非難です。

しかし、その理性も脳の働きによるもののはずです。

結局、より複雑になるのではないでしょうか?

ある面では単純化され、ある面ではより高いハードルを求められるようになる気がします。

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