右脳開発や英才教育が思わぬ犯罪を生む
カード番号覚え航空券不正購入
他人のカード情報を丸暗記して航空チケットを不正に購入していた男が逮捕「ボクは飛行機に乗るのが大好きです!」
ホテルのフロント係を務めていた容疑者が、カードを受け取った時に一瞬でカード番号と有効期限を暗記し、それをもとにネットで航空券を購入していたようです。
動機が飛行機が好きだという事で、基本的に転売はせずにファーストクラスに数十回も乗っていたらしく、逮捕連行のときにも常に笑みを浮かべていたのでもしかすると発達障害でサヴァンとまではいかなくとも写真のように映像を記憶する能力があったのかも知れません。
この男がそうであるかどうかはともかく、以前から気になっていたことがあります。
フラッシュ暗算などの右脳開発を子供の頃から教えるのが流行っていますが、そういった能力開発が思わぬ犯罪を生み出すんじゃないかと思うのです。
上のような犯罪だって簡単にできてしまいますからね。
英語だってそうです。子供の頃から英語を教えてもその方面の仕事につけるとは限りませんし、小学校で義務化する必要が本当にあるのでしょうか?
今の世の中でクラブなどに入り浸っている不良が英語だけ堪能だったら、今以上に簡単に麻薬の密売に手を染める例が増えるかも知れないのです。
地域の不良が簡単に国際犯罪を起こす可能性だってあります。
そういったものを教えるよりも教養や道徳を教えるべきではないんでしょうかね。
『国家の品格』の藤原正彦さんも同じ様なことをおっしゃっています。
英語を教えるよりも日本語をきっちり教えるべきだと。
それにしても、なんだか空恐ろしい世の中がやってきている気がしますね。
藤原正彦、美子のぶらり歴史散歩 : 藤原正彦/著 藤原美子/著 文
遥かなるケンブリッジ 一数学者のイギリス : 発売日:1994年07月28日
国家の品格 / 藤原正彦 〔新書〕 : 発売日:2005年11月20日