ダウンロード違法化と中二病
ITmediaニュースに面白い記事が2つありました。
「市場を公正なものに」「CDが売れるようにはならない」──著作権法改正案、参院で参考人質疑 (1/3)
中二病と呼ばれるアニメやファンタジーに現代的にどっぷりはまり込む精神性を音楽業界が取り込めていないという記事が上です。
そのなかでエヴァンゲリオンの話が出てきます。
社会現象になったロボットアニメと言われています。
民放各局でもその状況を特集として取り上げていたことを覚えています。
しかし、テレビ東京系のテレビ局がない地方では作品そのものを見る機会がなく、その社会現象に取り残されていた中で、現象が起こっているという特集番組だけを見せられて困惑しました。
本編を見てもいないのに「太宰治と同じ様な文学性を感じる」といった意見を聞かされてもわかるわけありませんからね。
そういった地方の状況は地デジ化された今でも変わっていません。
むしろエリア分けがきちんとされて今まで見ることができていた局が見られなくなったということもあるかもしれません。
そんななかで地方の人が都会の話題についていき、社会現象などをも共有する手段は、違法といえば違法のダウンロードだということは、これも私は見たことはないんですが『涼宮ハルヒの憂鬱』シリーズが人気を博した要因としてもあげられていたことからもわかるのではないかと思います。
[オタク]「涼宮ハルヒの憂鬱」の小説がテレビ未放送の地域で完売という不思議
この作品も社会現象になったようですが、人気があって地方でもネットなどで見られたばかりではなく、そういった事情でネットを通じて見た人たちからの支持もあっての人気だったとも当時の記事に書かれていた記憶があります。
最初から違法としてしまえばそれまでですが、そういった形の新しい文化の起こり方をどうしていくかということが冒頭のリンクの二つ目の記事である違法ダウンロードの刑事罰化の問題と絡んでくるのだと思います。
現在もすでにダウンロードは刑事罰は無いだけで違法なのですが、これが決まった時にもダウンロードは違法だけれどもストリーミングは問題ないというのがどうにも納得出来ませんでした。
今でも出来ません。
部分的なダウンロード、逐次のダウンロードなら同じだろうし、それをダウンロードの形を取らずにキャプチャすればダウンロードしたのと同じ動画全体が手に入るけれどもそれは多分違法にはならないんでしょう。
個人的な複製の範囲ですから。
今ある法律の解釈自体にも未だ納得できないところがある中で、ダウンロード違法化を認めさせた次は罰則化だということでなし崩し的に、ことが進められていくのはやはり問題なんだろうと思います。
みなさんはどう思いますか?
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