BS 世界のドキュメンタリー 『DNA捜査最前線』 〜DNA捜査の輝かしい成果と落とし穴〜
BS 世界のドキュメンタリー 『DNA捜査最前線』を見た。
NHKドキュメンタリー - BS世界のドキュメンタリー「DNA捜査最前線」
人間の遺伝子情報を形作っているのはDNA -- デオキシリボ核酸だ。
A(アデニン)、T(チミン)、G(グアニン)、C(シトシン)のたった4つで構成されている。
この並び方の違いで人や生物の違い、さらには人間の個々人の違いが生まれているのだ。
血液、精液、唾液、髪の毛、皮膚片などからこのDNAを取り出すことができる。
このDNAを使った個人の特定法、親子関係の鑑定の基礎が作られたのは、30年前のことだそうだ。
1977年、イギリス、レスター大学のアレックス・ジェフリーズはDNAの中で塩基の配列が繰り返される領域があり、この繰り返しの回数が人によって異なることに注目した。
ジェフリーズはこの領域を切り出し、ゲルの中に移して電流を掛けてみた。
するとこれらの断片は一方からもう一方へ移動していく。
繰り返しが多い部分は長いあるいは重いため進み方が遅く、短い部分は早く進んだ。
結果として、ゲルにバーコード状の痕跡が現れた。
DNA指紋法の誕生である。
1984年9月10日のことだった。
このパターンは個人によって異なるだけでなく、遺伝によって父母から特徴が受け継がれることがわかった。
このDNA指紋法は早くも翌年、成果をあげる。
ガーナ出身の若者が不法滞在の疑いをかけられて拘束された。
しかし、DNA鑑定によってイギリス国籍を持つ女性との親子関係が認められ、彼の疑いは晴れたのである。
このDNA鑑定は、まもなく犯罪捜査にも使われることになった。
イギリスで起こった少女2人のレイプ殺人事件について、拘束された容疑者と現場に残された精液のDNAが異なっていたことから、男の無実は証明された。
さらに、警察は周辺地域に住む全ての男性からDNAを採取し、真犯人が捕まった。
DNAが犯罪捜査に使えるばかりか、強力な武器となることが証明されたのである。
所変わってフランスの国立科学捜査研究所。
訪問者は制限され、施設内に入ることを許されたものにはDNAの採取が義務づけられてる。
証拠として集められたサンプルに、訪問者のDNAが混入した場合に、リストから除外できるようにするためである。
毎日、多数のサンプルがこの研究所に届き、DNAが調べられる。
これまでにいくつもの事件解決に貢献してきた。
自白だけではもはや犯罪を行った証拠にならない。
現場に残されたものから遺伝子プロファイルを作り、これが強力な証拠となる。
この遺伝子プロファイルの作成は現在では大部分が自動化されている。
特定の配列(マーカー)に注目。
このマーカーは人によって出現パターンが異なる。
これを特殊な処理によって、コピーし増やしていく。
増やしたサンプルを管に入れ、電流をかける。
原始的なDNA指紋法と同様に電流をかけるとサンプルは出口へ向かって、異なる速度で進んでいく。
出口に出て来たまでの到着時間の違いを調べることで、ピークの山が横に並んだグラフができあがる。
(これが多分、PCR法と呼ばれているものだろう)
現場のDNAと容疑者のDNAを比較、一致すれば犯行を立証する強力な証拠となる。
しかし、これだけでは容疑者が犯行を行ったとは認定せず、目撃証言など昔ながらの捜査と組み合わされて、総合的に判断される。
警察が不要になることは無いのである。
DNA鑑定を難しくさせるものにサンプルの質の問題がある。
調べてみたら男性を示す特徴と女性を示す特徴の両方が現れることは良くあるらしい。
DNAが混ざってしまうのだ。
また日光や風雨によってDNAが劣化し、マーカーをうまく増やせないこともある。
ニューヨーク大学ロースクール教授エリン・マーフィーはDNA鑑定のリスクやエラーについての研究の第一人者である。
彼女によると、多くの人は病院で病気の診断や治療のために採取し調べられたDNA検査と警察で調べられたDNA検査は同じだと思っているが、それらは別物だそうだ。
病院では採取から検査そして保管までが専門家によって適切に行われる。
しかし、犯行現場ではそのようなわけにはいかないのだと言う。
髪や皮膚などは簡単に抜けたり、剥がれ落ちたりしている。
それが他人の体や服、持ち物などに移る。
そして人や物の移動によって、髪の毛や皮膚片が運ばれ、どこかに落ちたり付着したりすると、その持ち主が行ったこともない場所で、DNAが発見されることも大いに有り得る話なのだ。
洗濯によってDNAがある服から別の服へ移動するといったこともあるという。
そのような例が現場を混乱におとしいれたことが実際にある。
7件の殺人など多数の事件に関わっているとして、1人の女性が浮上した。
複数の殺人に関わっているとすれば、シリアルキラーの可能性もある。
さらにはドイツ、フランス、オーストリアなど複数の国の犯行現場でDNAが検出され、国際的な連続事件が行われていると考えられた。
殺人事件で関わっているとされているだけでなく、軽微な窃盗事件でも現場のサンプルからDNAが見つかった。
手口や事件が多岐に渡っていたため、捜査は困難を極め、懸賞金がかけられることにもなった。
2009年、ついに真相が明らかになった。
そのDNAは、サンプルを採取するのに使った綿棒を作る工場の女性工員のものだったのである。
DNA鑑定はこういった予想外の混入もあり、万能ではないのである。
とはいえ、冤罪立証においては着実な成果を上げている。
マイケル・ハンラインは一貫して無罪を主張するも、殺人罪で36年にも渡って服役していた。
NPO団体の助けを借りて、再審請求をし、再審が認められて行われた裁判で、DNAを柱とした新たな証拠を提出。
これが認められ、2014年に釈放された。
NPO団体によって、この他、10年間で300人以上の冤罪が晴らされた。
(多分、このNPO団体とはイノセンス・プロジェクトのことだと思われる)
アメリカでは冤罪による不当な服役が少なくないのである。
そのような冤罪を、後になって見直すには犯行当時のDNAの記録、保管が大切である。
フランスでは犯罪者のDNAの巨大なデータベースがある。
警察から記録照会の依頼があると、スタッフはマーカー毎に調べたい数値を入力して照合する。
マーカーが23個あり、すべてが一致していると100%に限り無く近い形で同一人物だと判定できる。
少ない場合には、一致点や異なる点を注意深く精査する。
毎月5000件の照会依頼があり、2000人の逮捕に貢献しているそうだ。
データベースは毎月25000人分の情報が追加され、総数は220万人分にものぼる。
アメリカでは約1400万人、人口の4.5%のDNA情報がFBIのデータベースにあるという。
イギリスでは人口の9%にあたる570万人。
中国では800万人もの情報が蓄積されているが、これは人口の1%にも満たないらしい。
クウェートでは全国民のDNAを採取、記録するという計画があるという。
このようなDNAデータベースは世界60カ国で運用されている。
個人の自由やプライバシー侵害の観点から、このようなDNAの記録、収集に反対する声もある。
先に紹介したフランスの科学捜査研究所の職員は口をそろえて、犯行に関わったり、現場にいなければDNAが採取、記録されることはないし、適切に運用されているので安心だという。
しかし、ニューヨーク大学のマーフィー教授は、DNAの移動の問題もあり、リスクがあると指摘する。
やましいことをしていないのだから、いつでも部屋を訪問して中を調べられても良いだろう?と言われて納得する人は少ないだろう、それと一緒だと。
(この家屋立ち入りの例えはスノーデンを取材したグレン・グリーンウォルドも著書の中で使っている。
これはアメリカ合衆国憲法に書かれている国民の権利なのだ。
不合理な捜索および押収に対し、身体、家屋、書類および所有物の安全を保障されるという人民の権利は、これを侵してはならない。令状は、宣誓または確約によって裏付けられた相当な理由に基づいてのみ発行され、かつ捜索すべき場所、および逮捕すべき人、または押収すべき物件を特定して示したものでなければならない。
やましいことがあるかないかにかかわらず、正当な根拠がない場合には家屋に立ち入ったり、物を押収したりできないし、国民は捜査を拒否できるのである。
デジタルデータの収集、ネットを通じた行動監視と同じように、DNAの収集、記録もこの合州国憲法第四条の精神にもとづけば、これを拒否する権利を有しているということだ。
日本で共謀罪とも言われたテロ等準備罪が議論されたとき、安倍政権や与党自民党の人も「やましいことがなければ反対する理由はないはずだ」というような理屈を使っていた。
日本でも修正第四条のような考え方は何かの形で明文化されなくてはいけないのかも知れない。)
犯罪に関わっていなければ大丈夫というけれども、容疑が問われ、DNA鑑定やその他のアリバイや証拠から無実が認められた人についても、一度、採取されたDNAの情報が削除されずに記録され続けるといった運用面の問題も指摘されている。
また、フランスを始めとするヨーロッパのほとんどの国はDNA情報は一部マーカーの数値としての記録のみであるが、アメリカでは容疑者や関係者の体組織も保管されている。
暴力傾向とDNAとの関連を指摘した研究はすでにあり、今後、性衝動などについての関連も見つかる可能性がある。
犯行を行う前に事前に危険人物をリストアップするということが行われる危険性もある。
『マイノリティー・リポート』や『パーソン・オブ・インタレスト』の世界である。
また、性衝動や性癖などが本人の了解なしに知られてしまうことも起こり得る。
しかもあくまでも可能性であり、実際に危険な性衝動や恥ずかしい性癖を持っているとは限らないのに、偏見が生まれるかも知れないのだ。
DNAデータベースが犯罪捜査やその対策以外の目的で使われないよう監視する必要があるという専門家も少くないという。
そんな危険をはらみつつも、DNA検査の技術は日々進歩している。
犯罪者が犯行後に手を洗ったシンクに残ったわずかな血液や、ジュースを飲んだときについた数滴の唾液からもDNAが採取可能になっている。
長年の未解決事件の解決にもつながっている。
しかし、判定するのは人間であり、この人間が思い込みや先入観を持っていることで落とし穴が生まれるという指摘もある。
ロンドンに在住の心理学者イティエル・ドロウはニューヨーク市立大(ジョン・ジェイ・カレッジ)の刑事司法を専門とするチームと共同研究を行っている。
ドロウは犯罪捜査に携わる専門家が無意識におかす誤りを、実際に起きた集団レイプ事件に関わる、2011年の研究の中で指摘し、大きな波紋を呼んだ。
複数の男のDNAが見つかった事例だ。
容疑者の一人が、共犯者とされる他の男にとって不利な証言をした。
DNAの裏付けがなければその証言は使えないため、捜査に関わる者たちはそのことを念頭において、探すものにあらかじめ目星をつけて捜査を行った。
2人の分析官は被害者から見つかったサンプルを鑑定し、このキーパーソンとされる男のDNAが含まれているとした。
イティエル・ドロウが同じサンプルを入手し、外部の検査機関に事件背景の情報を知らせずにDNAを調べてもらった。
17人の分析官のうち、容疑者のDNAが含まれるという見解を示したのは1人だけだった。
データは嘘をつかない客観的で動かぬものだと思われているが、それを判定・評価する人間の主観や予備知識や先入観が反映されてしまうということだ。
分析の順番や、鑑定に関わるものの労働環境で結論が歪められる可能性がある。
長年、ドロウの主張は捜査関係者に受け入れられなかったという。
しかし、現在ではニューヨーク市警、FBI、イタリア、オーストラリア、イギリスの警察などがドロウのアドバイスを受けている。
DNA鑑定の結果自体はとても強力で、最も質が低いDNA鑑定でも有力な目撃証言よりも証拠能力としては高いとドロウは言う。
なすべきは先入観をできる限り抑えることなのだとも。
認知機能向上のトレーニングや分析作業のフロー(工程)の見直しによってそれはなされる。
コミュニケーションは大事だと思いがちだが、分析官は事件資料を読んだり警官などと話をするよりもデータと真摯に向き合うことが重要だと彼は主張している。
新たなテクノロジーも生まれている。
性別、瞳や肌、髪の色が異なる複数の人の唾液サンプルをフランスの研究機関へ送って調べてもらった。
そのサンプルから対象者それぞれの外見が識別できるか?
結論としてはかなりのことがわかる。
性別はもちろん、おおまかな出身地、髪、肌、瞳の色に、そばかすのできやすさ、将来禿げるかどうかなどが分かる。
しかし、禿げているかどうかについては当たっていなかった。
抜け毛については生活環境の影響が大きいのでDNAだけでは予測は難しいのだという。
さらにすごい研究がオランダ、ロッテルダムにあるエラスムス医療センターで行われている。
DNAからのみで個人の年齢や身長、肥満度を予測しようというのである。
関連遺伝子の数が多いうえ、環境による影響が大きいため、とても困難とされている。
チームを率いているマンフレット・カイザーは、この研究成果は今後、世界中の警察で必要不可欠なものとなると言う。
現在、行われているDNA鑑定による捜査は、現場から見つかったサンプルから得られたDNA情報をデータベースや、容疑者としてあらかじめサンプルを採取し検査したDNA情報と照合しているだけである。
一致しなければ、容疑者とされた人は無実だとされて開放されるが、それ以上、DNA鑑定からは得るものはない。
しかし、外見情報がある程度、的確に分かるようになれば、新しい容疑者を探す手立てができる。
カイザーは、1万人の外見的特徴、鼻の形、唇の厚さ、額の大きさ、目と目の間の距離などのデータを調査、解析した。
そして、顔の形をコントロールする5つの遺伝子を新たに発見した。
外見に関係する遺伝子は数百はあると見られているため、遺伝子から外見を高い確率で予測するにはまだまだ足りない。
現在、予測できるのは、瞳や肌、髪の色、人種や年齢、髪にウェーブがかかっているかどうか程度だという。
しかし、DNA指紋法が犯罪捜査に使われるようになってから30年あまりで目覚しい進化を遂げてきたことを考えると、将来的には、1滴の唾液から個人の外見的特徴が分かる日が来るかも知れない。
犯罪の防止や犯人の迅速で確実な逮捕を目指しながらも、個人の自由を守るということを両立させることが求められる。
DNA鑑定の歴史や未来、初歩的な鑑定方法がわかった。
しかし、危険性もやはりあるのだということもまたわかった。
サンプルに複数の人のDNAが混入してしまう問題、DNAの元となる髪の毛や皮膚片、唾液などが他人によって運ばれ、移動してしまう問題。
テレビ朝日系列のドキュメント番組『テレメンタリー』で『DNA鑑定の闇』として複数回に渡って放送されたが、その中では、DNA鑑定の根本的な限界についても指摘されている。
今回の番組では、不十分な現在の技術でも肌や瞳の色、人種が分かると言っていたが、テレメンタリーでは白人と黒人のDNAが一致するという信じられない事例が紹介されていた。
血縁関係があってハーフなどなら幾つか一致する個所が見つかる可能性もあるが、全く両者には繋がりが無いそうだ。
問題発覚当時、アメリカでは13ヶ所のマーカーを調べているそうで、問題の両者の一致個所は9ヶ所だったそうだ。
この一致確率は白人の中だけで7億5000万人に1人、黒人では5億6000万人に1人だそうだ。
その位、低い確率であるのに、あろうことか白人と黒人のDNAが一致したのである。
しかし、確率的には極めて低いものであるはずなのに、アリゾナ州限定で小さいものではあるものの犯罪者データベースを調べてみると9ヶ所一致する事例は122に登ったという。
小さいものであるのにその中ですら122例もあると、FBIが運用しているようなアメリカ全土をカバーした大きなデータベースではもっとある可能性がある。
別の州でも調べてみたら同様のことがあったそうで、事態を重く見たFBIがなんとそのような調査そのものを禁じてしまったそうである。
高い確率で個人が特定できるとした確率計算そのものが誤っていたのでは無いか?と問われることとなったのである。
日本でも、過去の原始的で不十分なDNA鑑定によって無実の人が逮捕、服役している問題がある。
BSの番組で紹介されていたフランスの科学捜査研究所では23ヶ所のマーカーを調べるというから、もう少し精度は高いだろう。
23には及ばないものの男性の17ヶ所のマーカーを調べるDNA鑑定(Y-STR法)で起こった冤罪が台湾で起こっていることもテレメンタリーでは紹介していた。
無実の罪に問われた男性は映画『逃亡者』のごとく、逃亡生活を送ることとなった。
彼を助けたのもまたイノセンス・プロジェクトだった。
技術が進歩し、23ヶ所で調べられるようになっていたため、再鑑定で無実が証明される可能性が出てきたのだ。
つまり、BSの番組のフランスで行われているのはこの新しい鑑定法なのだろう。
台湾の男性はこの新しい鑑定法によって2ヶ所が違うことがわかり、見事、無罪を勝ち取った。
台湾ではこの事件をきっかけとして、有罪が確定した受刑者がDNAの再鑑定を求めた場合、これを警察や検察が拒否できないという「DNA条例」が作られたという。
この例を考えると23ヶ所に増えてすら21ヶ所は同じだったということになる。
個人を特定できるというDNA鑑定の前提は全てでは無いにしろ、一部誤っているのかも知れない。
案外、人種や民族でかなりの部分が一致するのかもしれないし、黒人と白人が一致した例もあるくらいだから人種による違いというものも根拠が薄いかも知れない。
以前見たナショナルジオグラフィックの番組では、DNAの様々な情報を調べることでホモ・サピエンスがアフリカを出てどのように移動して、現在の人それぞれの出身地にたどり着いたかを調べるプロジェクトの結果の一部が紹介されていた。
この番組では、民族的、人種的に異なる人が同じグループに属するなど、興味深い結果が出た。
また、アメリカ大陸の黒人は奴隷としてアフリカから連れて来られた人が多いわけだが、白人との混血が過去にあり、多くのアメリカのアフリカ系アメリカ人には白人のDNAの特徴が含まれているそうだ。
DNAというのはまだまだ分からないことが多く、DNA鑑定は万能ではないということだ。
環境と遺伝子の間:あなたのエピジェネティクスは常に変化している|WIRED.jp
後天的に獲得された形質は、次の世代へと遺伝する──「エピジェネティクス」の謎を独科学者らが解明|WIRED.jp
DNA、遺伝で太りやすさや病気のなりやすさはある程度、決まると思われていたが、最近では個人においても後天的に変化することがわかっている。
DNA以外の要素が関わっている上に、その性質は遺伝までするというのである。
知れば知るほど奥深いものなのだということは分かった。
長くなったのでこれで終わりにする。
追記
こんな記事がはてなブックマークにエントリーされていた。
人種の違いは、遺伝学的には大した差ではない | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
人種の違いはDNAの観点からすると些細なものであり、凶悪犯罪者をDNAなどで調べたり、事前に危険性を判断するのは難しく、間違った判断を生む危険があるということだそうだ。
事前に犯罪を行う危険性を判断したり、病気の可能性を調べることは、上で書いたマイノリティーリポートのような社会を作る危険があるばかりでなく、デザイナーベイビーの問題ともつながるものである。
現生人類であるホモ・サピエンスがネアンデルタール人やデニソワ人と混血していたという話は以前にテレビで見た。
今の人類は人種の違いどころか、類人猿のレベルの種の違いをも包含しているのだ。
関連記事
精神異常者、異常犯罪者は予め特定できるのか? - あれこれ備忘録@はてなブログ
iPhone Xを買う気を無くし、Firefox Quantumに歓喜する人達がショックをうけること
iPhone X、売上の10%は「サムスンの収入」 2年間で1.6兆円増収へ | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)
iPhone Xのディスプレイに使われている有機ELはサムスン製で、Galaxyの新機種が仮にiPhone Xより売れなくてもサムスンには相当な額の利益が入るという話だ。
この記事はYahoo!ニュースにもあって、そこのコメント(ヤフコメ)では、ディスプレイが韓国製だということを知って買う気がなくなったというものが結構あるようだ。
Appleでは、代替の供給元としてLG電子を検討しているらしいが、ここも韓国の企業なので状況は変わらない。
ところで韓国製の技術が使われていて、買う気や使う気が無くなったという人達に残念なお知らせがある。
Mozilla と Samsung は次世代 Web ブラウザエンジンの共同開発を進めています | Mozilla Japan ブログ
FirefoxのレンダリングエンジンであるGeckoに変わる次世代のレンダリングエンジンであり、先日、リリースされ爆速だと評判になっているFirefox Quantumにもその技術が取り入れられている「Servo」は、MozillaとSamsungの共同開発だ。
もう一度、言おう。
Firefox Quantumを爆速にした技術は、Mozillaとサムスンの共同開発の成果である。
韓国製と言うだけで買う気や使う気を無くする人達は、Firefoxを投げ捨てるのだろうか・・・?
Firefox Quantumで取り入れられたServoの技術はCSSの処理部分が主のようだが、Servo自体はレンダリングエンジン全体なので、HTMLパーサーやWebページのレンダリングも含んでいる。
追記
Firefox 53からすでに成果は取り込まれているらしい。
「Firefox 53」がリリース、次世代ブラウザエンジンQuantumの成果を導入 | OSDN Magazine
追記終わり
Mozillaなどが支援するRust製新ブラウザー「Servo」にWindows向けナイトリー版が登場 - 窓の杜
今年の4月に、Windows向けのビルドイメージが公開されている。
Servo Developer Preview Downloads
現在では、Windows版の他、MacOS版、Linux版のバイナリイメージも公開されている。
Android版はもうすぐ公開されるとのことだ。
追記
MozillaのServoブラウザ、nightlyビルド公開
追記終わり
あくまでもWebページを表示を試してみる程度のものらしい。
Linux版をダウンロードして試してみた。
ダウンロードページにある説明通り、解凍してservoディレクトリへ移動し
./servo
を実行した。
すると、真っ白のウィンドウが現れた。
ものすごく待ったらようやくブラウザっぽい表示が現れた。
右上のハンバーガーメニュー(「三」みたいなアイコン)は、タブを増やしたり、タブを移動するためだけの機能しかないらしい。
アドレスバーに直接、yahoo.co.jpと入れてみようと思ったが、検索用のテキストボックスしかない。
検索窓に「yahoo japan」と入れてエンターを押してみると、DuckDuckGoの検索ページが出た。
上の「yahoo japan at DuckDuckGo」というところをクリックするとアドレスバーが現れ、URLが表示される。
これを見て、最初のページでも上の部分をクリックすればURLを直接入力できるかと思い、「+」ボタンを押して新しいタブを表示させたら、メニューを押しても何も表示されなくなった・・・。
どうもタブを追加するとほとんど動かなくなるみたいだ・・・。
仕方がないので、一度終了させて再起動する。
次はほとんど待たずに最初のページが表示された。
初回起動はどこかにプロファイル的なものを作っているのだろう。
改めて開き直したが、やはり最初は検索窓からしか移動できないらしい。
DuckDuckGoでYahoo! Japanを検索し、サイトへ移動してみる。
決して速くは無く、左と中央が表示されたあと、遅れて右のカラムが表示される感じではあるが、問題なく表示されている様だ。
「トピックス一覧」をクリックしたら、表示途中で動かなくなってしまった・・・。
閉じるボタンで終了もできなくなったので強制終了。
まだまだ不安定らしい。
テストはこれくらいにする。
将来的には、Firefoxはレンダリングエンジン全体をGeckoからServoに置き換えるはずだ。
上で紹介した記事にあるようにServoのAndroidへの移植を中心的に行っているのはSamsungである。
Firefox Quantum以降のFirefoxを使う者、とりわけAndroid版を使う者はこれを受け入れなければならないのだ。
Chromeを速度や使い易さ以外の理由、Google独占だとかBrowser IDのような個人を特定し情報を収集することを懸念して、Firefoxなど他のブラウザを使うという人は少なくないと思う。
そのようなある種の政治的背景でブラウザを選ぶことが認められるなら、韓国製が嫌いという正に政治的な背景でブラウザを選ぶこともアリだろう。
アドオンが使えないという理由で、Firefox Quantumリリースをきっかけに、Pale Moonに乗り換える人が出て来たが、Pale Moonをはじめとする代替ブラウザへ乗り換える理由が一つ増えたかも知れない。
蛇足
直接、関係ないがPale Moonの話題を出したときにPale MoonのレンダリングエンジンであるGoannaのWikipediaを見てみた。
Blink搭載ブラウザのように大量にメモリを浪費[4]することは全くない。
という記述の根拠となっているのが、以下の2つの記事である。
ChromeのAdBlockをメモリ消費量が少なく軽量なμBlockに切り替えた - 以下省略!
Adblockよりもはるかに軽い広告除去ツール「µBlock」を使ってみました - GIGAZINE
たしかに同じアドオンを使っていてもFirefoxよりもChromeの方がメモリ消費量は大きいと思うが、アドオンを根拠にレンダリングエンジンのメモリ消費の話をするのはおかしい。
Wikipediaはマイナーなものについてのチェックはかなり緩いと思う。
しかも以前、記事に書いたように安易にIPで広域ブロックするので、ある地域やそれに関係する情報をそこに住んでいる人達が書けないという状況を作っている。
そのうえ、そのきっかけとなった荒らし的行為があってから、何年も経っているにもかかわらず、まったくその基準の見直しをしない。
語句の意味や情報を調べるのにも、引用にも使うので、Wikipediaは重要で、無くなることは無いと思うが、Wikiの強みや内容の充実、透明性や公開性という意味では、Wikipadiaは半分終わっていると思う。
寄付なんか集める前に、ブロックの見直しくらいはしてほしいところだ。
Firefox Quantumが話題だそうなのでちょっと試してみた(と言ってもNightlyだけど)
2017/11/21 追記
Firefox Quantumが重くなる現象が一部のユーザーで発生しているようだ。
ネットの情報を集めてみた。
「Firefox Quantum」が話題だ。
Firefoxの新バージョン「Quantum」、エンジン刷新で約2倍に高速化 - Computerworldニュース:Computerworld
ASCII.jp:Firefoxが2倍速くなって新登場 名前も「Firefox Quantum」に
ちょっと前までNightlyだったバージョン57がベータ版に格上げ(?)される際に、その劇的な変化や改善点をアピールするために「Firefox Quantum」という名称をつけたそうだ。
Mozilla、「Firefox 57」改め「Firefox Quantum」を発表 ~従来バージョンの2倍高速 - 窓の杜
一部記事の「従来バージョンと比べて2倍高速」というのは間違いで、1年前にリリースされているバージョン52と比べると2倍高速だそうだ。
追記
Firefox version history - Wikipedia
バージョン52はNightlyとしては去年の9月だが、正式版としてリリースされたのは今年の5月だ。
Start Your Engines – Firefox Quantum Lands in Beta, Developer Edition - The Mozilla Blog
元記事の書き方が良くない気がする。
高速化や最適化は当然、バージョンが上がるごとに行われているから、ずっとFirefoxを使い続けている人からすると記事で言われているほどの劇的な変化を感じることは無いと思う。
バージョン55でも随分速くなっている。
WebGL AquariumのFPSも以前はWindowsではだいたい60fps出ていたが、Linuxではドライバの対応具合やメモリの搭載量もあり、40fps強と言ったところ。
現在ではLubuntuではバージョン55でも60fps出ている。
繰り返しになるが、ドライバの影響が大きいとは思う。
IntelのプロプライエタリドライバやPPAで公開されている最適化されたドライバを使っていないXenialDogでは15fps前後。
Chromiumでも20fps前後なので、Linuxでは相変わらず3D対応状況はきびしいようだ。
Firefoxが爆速化する「Firefox Quantum」ベータ版リリース、メモリの消費量も減りCPUをより効率的に利用 - GIGAZINE
ブラウザの性能を計測するベンチマークや主要なWebページの読み込み・表示速度で、Chromeと互角以上の結果を出しているという。
それなのにメモリ使用量は使ってみた範囲ではChromeより小さかった。
元々、FirefoxはChromeよりもメモリ消費量は少ない、というかChromeが相当大きいのだが、Chrome並みに高速になってもメモリ使用量は抑えられたままだったのだ。
倍速化うたう「Firefox Quantum」ベータ版公開。超高速CSSエンジンやUIなど改良多数、正式版は11月14日 - Engadget 日本版
インターフェースも結構変わった。
すでにアドオンをインストールしてあり、またアイコンをカスタマイズしたもので標準とは若干違うがバージョン55とFirefox Quantum(実際にはNightlyでバージョン58)のスクリーンショット。
バージョン55
Firefox Quantum
三という漢字に似たアイコン、ハンバーガーメニューで表示されるメニューはバージョン55では「アイコン + テキスト」だった。
それがFirefox Quantumであるバージョン57以降はアイコンはあるものの基本的にはテキストベースのメニューになった。
以前はこのメニューの部分にもアドオンのアイコンを追加し、そこから操作ができたが、Firefox Quantum以降は基本的にはアドレスバー横にしか追加できない。
「>>」ボタンを押すと表示されるようにして、普段は表示されないようにすることでたくさんのアドオンを入れてもアイコンだらけにならないようにしている。
個人的には、読み込み中止・再読み込みボタンの位置が変わっているのが気になる。
バージョン55では、アドレスバーと一体となっており、右側だ。
これがFirefox Quantumでは左側になっている。
以前は左側だったので、戻ったということだろう。
このボタンがあちらへ移動したり、こちらへ移動したりというのは、ユーザーとしてはとても使いづらい。
今回はアドレスバーと一体で移動が不可能だったこれまでのバージョンと異なり、独立したボタンコンポーネントになっているので移動が可能で、右側に移動させることができるのが救いだ。
Firefoxにもう一度チャンスを与えるべきときが来た…v57はMozillaの最高の自信作 | TechCrunch Japan
Chromeに匹敵するような高速な動作になって、以前にFirefoxからChromeへ乗り換えたユーザが再びFirefoxへ回帰するという状況もありそうだ。
乗り換えの障害になりそうなのはやはりアドオンだろう。
XULベースの古いアドオンはFirefox Quantumでは使えなくなっている。
Web Extension版への乗り換えが求められている。
しかし、Web Extension版への乗り換えが遅れているほか、この切り換えをきっかけとして開発を終了するアドオンも出てきており、全体として使えるアドオンが大幅に減ってしまった。
uBlock Origin – Firefox 向けアドオン
uBlockは切り替え時に動作の不具合や設定が引き継がれないなどのトラブルはあったものの、Web-Ext版に対応した。
各ページの表示や動作を変更するのに使われていたGreasemonkeyは9/28日に更新されているものの未だにWeb-Extには対応していないようだ。
Web Extensionに対応しており、Greasemonkey互換のアドオンとしてTampermonkeyがあり、乗り換える人が増えている。
ユーザエージェントを変更するツールはいくつかあるが、メジャーなものはUserAgent Switcherだろう。
しかし、同じ名前のものが複数あり、どれが正統なものか分からなかったことや標準のユーザエージェント一覧が古く、カスタマイズや新しいユーザーエージェントを追加するのが不便だった。
User Agent Overrider – Firefox 向けアドオン
ということでUserAgent Overriderを利用していた。
しかし、これもまだWeb-Ext版が出ていない。
User Agent Switcher – Firefox 向けアドオン
これもUserAgent Switcherという名前でややこしいのが残念なのだが、UserAgent Overrider互換のWeb-Ext対応のアドオンが登場している。
S3.Translator – Firefox 向けアドオン
Webページの翻訳をするアドオンとしてはS3.Google Translatorを使ってきたのだが、これもWeb Extensionに対応したものがまだ出ていないので、乗り換えを考える必要がある。
いくつか試してみているのだが、まだピンと来るものが見つかっていない。
私は使っていないが、Vimというエディタと同じキーを使ってページ送りをしたり、リンクを選択して移動するなどマウスを使わず、キーボードだけでWebブラウジングするというアドオン「VimFx」があり、結構人気があるようだ。
しかし、VimFxはWeb Extension版を作ること無く、開発を終了するようだ。
開発者は代替として、Vimium-FFやSaka Keyを勧めている。
アドオンの開発ではWeb Extensionへの対応の仕方として、2つのパターンがあるようだ。
1つ目は素直にWeb Extension版を作り、同じアドオンのアップデートして提供する方法。
2つ目はWeb Extention版を別のアドオンとして提供する方法だ。
1つ目の方は、アドオンの自動更新を有効にしていれば、そのままWeb Extensionに対応でき、ユーザーがわざわざWeb Extension版を探す必要が無く、利便性が高い。
しかし、uBlock Originで起こったトラブルのように、移行の際に設定がうまく引き継がれないなどのトラブルが起きる場合がある。
また、トラブルが無くても、前述のようにメニューにアドオンを登録できない、それによって設定画面の場所が変わるなど操作感の変化も出て来ることになる。
今のバージョンや、安定性を重視した延長サポート版 (ESR: Extended Support Release)を使っている人、古いバージョンのFirefoxをベースとしたPale MoonやLightと言ったようなブラウザではWeb Extension対応のアドオンは使えないことが多いために、古いXUL版を使いたいというユーザもいる。
自動でアップデートされ、Web Extension版へ移行されると困るユーザがいる。
これに対応したのが2つ目の方法で、Web Extension版へ移行したいユーザは自分で新たに探してインストールする必要があるが、住み分けが可能となる。
2つ目の方法を取っている場合には、同じ名前のアドオンで後に「(revived)」とつけていることが多い。
アドオン配布サイト(addons.mozilla.org : AMO)で「(revived)」で検索するとWeb Extension版を探す場合には便利だと思う。
心配なのは、この乗り換え時に乗じて、個人情報を奪い取ったり、金銭を得ることを目的としたアドオンが出て来る可能性があるということだ。
uBlockやFasterfoxのように元の開発者から権利を奪い取る様にしてアドオンを作り、後継であるように誤認させ、元の開発者がオリジナル版を対抗して出すということもある。
新しいFirefoxでも、同じ機能を使いたいと考えて、代替アドオンを探す人は多いだろうが、そのあたりは気を付けてほしい。
とは言っても、基本的にはそのアドオンとそれを配付している公式サイトを信用するより他ないのだが。
すでに使っていて、上で紹介した代替アドオンも安全であるかどうかわからない。
AMOは審査をしているようだし、Web Extensions版ではXUL版よりもできることが限定されているため、それほど深刻な被害を生むようなアドオンはできないらしい。
しかし、限定的であれ個人情報を送信したり、アフィリエイトのIDを入れ換えて報酬を得ようとすることはまだできるだろうと思う。
多くのユーザが試して、レビューや評価がたまってくるのを待つしかないのかも知れない。
追記
現在、Web Extensionに対応しているメジャーなアドオンがまとめられている。
Firefox WebExtensions – Add-ons for Firefox
参考にすると良いと思う。
ここも
firefox57 :: タグ :: Firefox 向けアドオン
追記終わり
WebRender newsletter #5 – Mozilla Gfx Team Blog
専用のグラフィックカードを搭載したマシンなど、ある程度のグレードのGPUを使っている場合には上のページに書かれている方法を試すとさらに高速化されたページ表示機能を実感できるかも知れない。
アドレスバーに「about:config」と入れて、注意を促す表示を確認してエンターキーを押し、
- gfx.webrender.enabled
- gfx.webrendest.enabled
- gfx.webrender.layers-free
- gfx.webrender.blob-images
の値を「true」にする。
Linuxではさらに
- layers.acceleration.force-enabled
を「true」に。
私の環境では、前述のとおり、Intel CPU内蔵のGPUでは荷が重いのでちょっと無理だった。
動くことは動くが、起動時にウィンドウが灰色になったまましばらく固まってしまう。
しばらくすると問題ない表示になる。
ただ、使っている内にタブなどをクリックしても反応しなくなってしまう。
まだ、実験的な機能なので無理して使う必要は無いだろう。
古いマシンでもマルチコアなら、高速に動く様だ。
持って行る2006年製のマシンでも表示が高速になり、またAbemaTVの動画再生がスムーズになった。
しかし、各タブを独立のプロセスとして動作させることで、高速化させたり、一つのタブがクラッシュしてもブラウザ全体が落ちないようにするマルチプロセスはやはり荷が重い様だ。
マルチプロセスを無効にしても、ページ表示にマルチコアを使用する機能は無効にはならないだろうから、設定でマルチプロセスを有効にする項目のチェックを外しておくことをお勧めする。
Androidでもバージョンアップされ、Nightlyも出ており、そちらも色々最適化されているようだ。
高速化もさることながら、素人でもわかるのはAPKパッケージファイルのサイズが小さくなっている。
ファイルサイズが小さいことが動作しているときのメモリ使用量の小ささとイコールではないので、そちらはどうかわからないが、少なくともダウンロード、インストールが速くなることは良いことだろう。
追記
Google Playでアップデートされる際のサイズは小さかっただけで、最初にインストールする際のサイズは違うようだ。
APK Mirrorで確認したらARM用でバージョン56は40.62MB、バージョン58.0a1は43.57 MBだった。
小さくなっていなかった。
小さくなったように感じたのはGoogle Playの差分アップデート機能が改善したからのようだ。
Google Play ストア、Androidアプリのダウンロードサイズを明記 差分ファイルの容量減も - ITmedia Mobile
勘違いだった。
Nightlyでのことなので、正式版ではどうなるのかわからないが、Flashが無効になっている。
しかし、AndroidでもブラウザでAbemaTVやGyaoが再生できるなど、サイトの対応状況にもよるがブラウザの利便性は高くなっていると思う。
ベータ版がそうなのでNightlyも当然そうなっていると思うが、Android 4.0への対応は終わっている。
追記
正式版がバージョン56にアップデートされ、こちらもAndroid 4.0の対応は終わったようだ。
なので古いスマホやタブレットでは使えなくなっていることに注意が必要だ。
Web Extensionのせいか、Phonyというユーザーエージェントを変更するアプリが使えなくなっていた。
しかし、上で紹介したUserAgent Switcherがインストールできた。
こちらはメニューへ項目が追加される。
設定の仕方もPCに近い。
Android版でもアドオンを選びなおすということが必要になるだろう。
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