あれこれ備忘録@はてなブログ

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断食7日目達成。リキッダリアン生活。

何度も途中で断念していたが、何とか7日間の断食に成功した。

前からそうだが、固形物は食べていないものの液体は自由に飲んでいる。

牛乳やコーヒー、麺つゆをお湯で割ったもの、具のない味噌汁、飲むヨーグルトなどだ。

本格的な断食は、7日間は何も食べない・何も飲まないというものや、飲めるものは水だけというものもあるのでそれと比べると全然大したことはない。

そのくらいの断食をやってみたいとは思うのだが、頭の痛みも出るし、病気の症状が悪化するので難しい。

また、牛乳などは健康に悪く、通常の食生活をするにしても避けるべきだという意見もあるが、あまりこだわらずに行っている。

断食の主たる目的はダイエットなのだが、体重はあまり減っていない。

もっとも水1リットルで1kgなので、さらに内容のある液体はもっと重い。

それを飲んでいるのだから、体重はその分増える。

身体の脂肪が落ちていても、飲んでいる分の重量で体重としてはあまり減らないのだ。

もともと代謝も悪いので実際あまり痩せていないということもあるだろう。

今日、一週間ぶりに大きい方のお通じがあった。

お腹の中が空になるのにはまだ大分かかりそうだ。

飲み物を飲んでいるので完全に空にはならないし。

便秘もかなりひどいのでなかなか痩せないし、太りやすいという面もある。

痩せるという効果はあまり得られていないが、ちょっとだけ頭の調子が良くて起き上がっていられるし、全身が脱力しているのか、肩こりや身体の張りがなくなっている。

ちょっと力が入らない感じはあるものの起き上がれないような脱力感はない。

少し気になるのは変に落ち着いている感じで、ブログを書くなどのやる気が起きないことだ。

いつもは具合が悪くて書く気力がないのだが、今はそれとはちょっと違う感じだ。

ただ、根本的に記憶が続かないし、集中力もなくなっているので、具合の悪さがなくなってもやる気が起きるものではない、ということなのかも知れない。

断食は、引き算することで身体に働きかける行為だが、サプリメントなど何かを加えるアプローチはやはり必要なのだろう。

ともあれ、今回の断食はさほどつらくないのでこのまま液体物だけを摂取するリキッダリアンの生活を続けようと思う。

以前は頭が痛くなることがあって、続けるのはなかなか難しかった。

今回は1ヶ月くらい続けられそうだ。

長く続けることを考えてビタミン・ミネラルのサプリメントの購入を考えている。

とりあえずまた一週間頑張りたいと思う。

他人に勧めるつもりはない。

しかし、通常の食生活をしていて病気になったり、身体の不調を抱えることになった人は、通常とは異なる食事方法を考える必要はあると思う。

それを理解せずに、「ちゃんと食べれば治る」といって断食をやめさせたり必要以上にものを食べさせようとする人たちには考えを改めてもらいたいとも思う。

Shashlik --- Android(x86)アプリをLinux上でアプリの様に動かすソフトウェアを試してみた

arekorebibouroku.hateblo.jp

Android x86が開発終了になるかも知れないという記事を書いていて、Android端末全体をシミュレートするのではなくてChrome上でAndroidアプリを動かすように、Androidアプリを異なるOS上で動かす仕組みは提供されていないのかと思い調べてみた。

Chromeは個人的に使いたくない。

ChromeAndroidアプリを動かす仕組みはChromiumブラウザやChromiumOSでは使えない。

Googleで検索してみたところ、以下のようなものがあった。

Shashlik | Android Simulated Environment

What is Shashlik? | Shashlik

The easiest way to run an Android app correctly is to simply run Android. It’s a linux base that we can nest inside our session. OpenGL and graphics are all rendered on the host ensuring fast performance.

Shashlik provides an incredibly stripped down Android base which boots directly into the loaded app, but with a running activity manager and daemons so that intents still work correctly.

エミュレーターと言えばエミュレーターなのだろうが、AndroidLinuxなのでセッションの入れ子にすることで通常のエミュレーターよりも高速に、しかもOpenGLなどのグラフィックス機能も使うことができるようだ。

とは言っても、Android独自のライブラリなどが必要になる。

Shashlikではできるかぎり必要なファイル群を減らすなどしてファイルサイズを小さく削ぎ落しているそう。

名前のShashlik(シャシリク)というのはロシアやウクライナで食べられている肉の串焼きのことだそうだ。

中央アジアや中東、中国などで食べられている串焼き、ケバブと同じだろう。

導入方法としては、Gitのリポジトリを取得して自分でコンパイル、インストールすることもできるが、コメントを見るとどうも取得するファイル群が全体で2G以上あるらしい。

Get it | Shashlik

UbuntuまたはDebian用のdebパッケージ、Arch Linux用のAURパッケージがあるのでそれを使うことにする。

実は2016年3月2日に公開されたものでちょっと古い。

ちょっと心配だが、GitHubを見ると去年の9月あたりまでは更新されている。

How to install and run Android Apps (APKs) on Linux with Shashlik

英語だが上の記事に使い方が書いてある。

パッケージをインストールしたあと、どこかからAPKファイルを手に入れてくる。

APKファイルを適当な場所において端末を開き

/opt/shashlik/bin/shashlik-install name_of_apk_file

とすると、APKファイルをインストールできる。

そのAPKファイルそのものはインストール後は使わないようだ。

本体が/.local/share/shashlikディレクトリ以下にインストールされる。

多くのディストーションというかウィンドウマネージャの場合のメニューも作られる。

それがない場合

/opt/shashlik/bin/shashlik-run name_of_splash_png name_of_apk_file

で起動する。

スプラッシュの場所も指定しなくてはいけないのがちょっと面倒だ。

APKファイルをインストールすると/.local/share/shashlikディレクトリ以下にAPKファイルから抜き出されたスプラッシュ・スクリーン画像ができるのでそれを見ながら指定すると良い。

アンインストールの機能も無いようで、今できるのは/.local/share/applicationsにあるメニューファイルを手動で消すくらいらしい。

f:id:t_massann:20170220220316j:plain

某サイトで「ねこあつめ」をダウンロードして、試してみた。

起動には少し時間がかかる。

ウィンドウはすぐ表示されるがAndroidアプリ自体の起動に時間がかかるのだ。

日本語か英語か選ぶ画面にはいけるのだが、その後「Nyaw Loading(Now Loading)」で止まってしまった。

また、動作中、shashlik-installのエラーがあったというダイアログが出た。

インストール自体が正しく完了できなかったのかも知れない。

残念だ。

Androidアプリにネイティブコードが含まれている場合、x86をサポートしているか、x86用のアプリをダウンロードして来なければ動作しないとのことだ。

Microsoft Excel」はそれでインストール自体ができなかったのだろう。

「Angry Birds」は動くかと思ったが画面が真っ黒のままだった。

Linux環境でAndroidアプリを利用できるShashlikを試す | matoken's meme

のコメントにuserdata.imgの中のsystemディレクトリを削除すると解決するとあったのでやってみたところ、成功した。

f:id:t_massann:20170220223749j:plain

縦置き、横置きはどうやって変えるのだろうか・・・。

音声も問題なく聞くことができ、遊ぶこともできた。

「ねこあつめ」も2度目の起動で真っ黒になることがあったので、shashlik-runで毎回消す必要があるのだろう。

しかし、fstabにuserdata.imgを書き込んだりするのはちょっと面倒だ。

「ねこあつめ」を何度も起動して試していたら「Nyaw Loading」のところでセーブデータを作るダイアログが出るが、その重ね合わせの処理がうまくいっていないために、動いていないように見えていたようだ。

辛うじて見えるダイアログの左側をクリックしたら、次の画面に移行した。

しかし、音が聞こえるものの画面は真っ黒だ。

systemディレクトリを消しても駄目だった。

色々、不具合があってちょっと使いこなすのは難しそうだ。

KVMAndroid-x86を動かしたほうが多くのアプリが動くかも知れない。

qemu-kvmでRemix OS for PC(Android x86をベースに作られている複数のアプリをデスクトップのように動かすことができるOS)を動かしてみると、感覚であってデータではないがVirtualBoxよりも軽いようだ。

開発を続けて欲しい。

調子が良い状況は長く続かなかった

arekorebibouroku.hateblo.jp

arekorebibouroku.hateblo.jp

1週間くらい調子が良い状態が続いていたのだが、その後、元に戻ってしまった。

せっかく、少しだが勉強ができるようになって嬉しかったのに。

ちょっと希望を持ったのだが、サプリメントの効果ではなかったのかも知れない。

飲んでいるサプリはイチョウ葉エキスの配合が足りないのでもっと高容量のものを買ったほうが良いかも知れない。

それとも上の記事にも書いた、ニコチンガムを試すべきだろうか。

困った。

だれか、何か良いサプリメントがあったら教えて欲しい。

Android x86の開発が終了するかも知れない

Chih-Wei Huang(黃志偉)氏がAndroid x86プロジェクトの存続に関して終了を思わせるような発言をしたらしい。

juggly.cn

投稿によると、同氏は 2016 年末でそれまで在籍していた Jide 社(Remix OS の提供元)を退社し、現在は休職中の身です。その状態で Android-x86 プロジェクトへの取り組みに関して、“時間とモチベーションがあれば” 継続したいと表明したものの、同時にプロジェクトを続けるのにどれだけの価値があるのか分からないとネガティブなコメントも寄せています。

Android x86 6.0-r1が出てから、これがベースのRemix OSがなかなかリリースされず、どうしたのかなと思っていたのだが、昨年末にJideを辞めていたようだ。

r2も不具合が多いままだが、これ以上、開発が続けられないとするとこのあとのバージョンは出ないということになる。

PCでAndroidが操作できるというのは、Android-x86ができた頃は夢のようだった。

Live起動してAndroidが動くのを見た時にはわくわくしたものだ。

サポートされなくなったWindowsを搭載したPC、ハードの古さが気になるPCなどを再生させるのに、Linux以外に現実的な選択肢ができたのもインパクトとしては大きかったと思う。

現在ではChromeブラウザやChromeOSの上でもAndroidアプリを動かすことができる。

AndroidのUIも洗練されて、7インチや10インチの大画面用のUIはPCでも充分通用するものになっていて、便利だが、逆に言えばPCで動かしてみた時の目新しさがない。

Android x86の安定度で言えば、4.4でかなり高い完成度でほとんど不満のない出来だった。

これも裏を返せば、それ以降の新鮮味に影響したかも知れない。

動いて当たり前というような感じで、不具合がありながらも次のバージョンを期待させるようなわくわく感がなくなったと言えばそうかもしれない。

x86プロセッサ搭載のスマホタブレット、ノートPCも出てきた。

x86で動くAndroidはもう珍しいものではなくなったのだ。

前にはこんなこともあった。

arekorebibouroku.hateblo.jp

ほとんどAndroid x86と変わらないものを用いた製品で出資金を募って金儲けをした人間がいたのだ。

Chih-Wei Huang氏はそんなこともあって、モチベーションが保てなくなったのかも知れない。


android-x86.net

現在ではAndroid X86 Forumで参加しているユーザが独自にビルドしたAndroid-x86を試すことができる。

ベースであるAndroic x86が開発終了してしまうと止まってしまう可能性があるが。

Remix OSも元々Android x86がベースだとは言え、元の開発が終了しても独自で開発を続けていくだろう。

Remix OSが使われた製品や自社でも搭載製品を出しているのに、Jideが開発をやめてしまうとは考えにくい。

誰でも手軽にダウンロードして試すことができるこのAndroid x86プロジェクトが終了するのは残念だが、PCで動作可能なAndroid自体はこれからもいろいろな人が開発を続けていくことだろう。

Chih-Wei Huang氏にはとりあえずゆっくり休んで、もし良かったら開発を続けて欲しいと思う。

追記

https://groups.google.com/forum/#!topic/android-x86/5LmUKCbJ3MA

Hi all, Just let you know. I have quit Jide in the end of 2016. Looking for a new job, I’m not sure if I still have time or energy to work for this project in the future. I’m even not sure if it worth to do it.

Anyway, I still encourage other developers to continue your nice work. Thanks.

元の書き込みを見たら、休職中ではなく新しい職を探している最中だという。

juggly.cnの記事はもしかしたら求職中の誤植かも知れない。

そして現在、Android-x86開発に傾ける時間とエネルギーが無いのだという、それらを傾ける価値があるかわからないとモチベーションの問題も語っている。

しばらくゆっくりしたい、というような状態ではないようだ。

スレッドにはHuang氏の書き込みを受けて、悲しみや励ましのメッセージが書き込まれている。

中にはRemix OSが出るのを待っている人がやっぱりいた。


arekorebibouroku.hateblo.jp

考えてみるとHuang氏がRemix OSや関連製品を開発しているJideに転職したのは去年の6月あたりだ。

半年程度で退職してしまったことになる。

一体何があったのだろうと気になってしまう。

「他の開発者が取り組みを続けることをまだ応援する」というようなことも書いてあるので、プロジェクト自体はスローダウンするものの完全終了はしないのかも知れない。

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がんと付き合いながら生きる。その方法。末期でもあきらめない。その2

「がん医療最前線」を見たまとめ・感想の続き。

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がんと腸内フローラ(腸内細菌叢)との関係

番組では、真矢みきさんとともにナビゲーターを務めていた冨田勝さんが所長を務めている慶應義塾大学先端生命科学研究所での研究についても紹介されていた。

関係ないがちなみに冨田勝さんの父は作曲家、シンセサイザー奏者として有名な冨田勲さんである。

話を戻す。

紹介されていた研究とは、腸内フローラとがんとの関係だ。

人の便の3分の1から半分が腸内細菌なのだそうだ。

そう考えると人のうんちは細菌の固まりであるとも言える。

これを調べることで色々なことがわかるらしい。

そもそもヒトの腸の中には、細菌が100兆匹もおり、種類は1000にも上るのだそう。

皮膚や口の中などの細菌も含めると相当な量と種類がいることになる。

ヒトの体にはそのヒトとは別の生命がたくさん生きているのである。

その腸内細菌とその割合が、肥満や動脈硬化、アレルギーやうつ病などの精神疾患にまで関わることが近年わかってきた。

便はフリーズドライにして保存しているのだそうだ。

かさも減るし、水分が無いので保存しやすいのだろう。

検査するときには、そこから一部を取り出して水で戻し、専用の機械で腸内細菌の遺伝子を取り出すという。

得られた遺伝情報はデータ化され、国立がん研究センターとともに共同研究パートナーである東京工業大学にあるスーパーコンピュータTSUBAMEに蓄積される。

一人の便から得られる遺伝子のデータは4000万。

それが1000人分、蓄積されているそうである。

膨大なデータである。

がんになった人とそうでない人の細菌の遺伝情報を比べて、際立った違いがあれば、その細菌の働きを調べて、がんのできやすさ、あるいはできにくさに関係があるか調べるのだ。

現在は腸内細菌がいる大腸のがんにのみ注目して研究しているそうだが、これから他のがんと腸内フローラとの関係も明らかになるかも知れない。

個人の遺伝子は変えられないが、腸内環境を変えることはできると研究者の福田真嗣特任教授は言う。

やはり、食生活を中心とした体質改善、生活改善が予防には重要なようだ。

福田特任教授が書かれた本もあるので興味のある方は参考にしてみて欲しい。

息を調べることでがんを早期発見

現在のがん検査は血液検査もあるが、主に胃や大腸の内視鏡検査やマンモグラフィーなど大掛かりなものである。

多くは痛みを伴い、時間も取られるので負担は小さくない。

そんな中で画期的な検査法が注目されている。

患者の息に含まれる臭い成分でがんかどうかを判別するのである。

順天堂大学の梶山美明教授がこの研究に取り組んでいる。

この教授は外科医でもあり、食道がん手術のスペシャリストだそうである。

数多くの手術を経験する中で、食道がんの患者の息には特有のにおいがあることはすでに広く知られていたそうである。

それを客観的なデータに基づいて判定するために、ガスクロマトグラフィーを用いて臭い成分を分類し、分析しているのだ。

食道がんの患者とそうでない人との息を比較・分析することで食道がん患者に特有の臭い成分の特定に成功したそうである。

食道がんの患者では、ブタノン、酢酸、アセトン、アセトニトリルという成分が際立って高かった。

このような研究結果を蓄積して、将来的には早期のがんの発見にも役立つ、とても簡便な検査方法が確立できる可能性があるとのことだ。

唾液からもがんが早期発見できるようになる

慶應義塾大学先端生命科学研究所では、腸内フローラの他にも、メタボローム解析を用いたがんを早期発見できるかもしれない検査法が研究されており、そのひとつが唾液を用いた検査法である。

メタボロームとは、生体内の低分子化学物質の総称のだそうだ。

DNAやタンパク質よりも小さいないしは細かい糖やアミノ酸などの物質が生体内には数多く存在する。

というのも細胞が活動する中でこれらが代謝物として発生するからだ。

前述の息に含まれる臭い成分も、がん細胞そのものかがん細胞と関係のある細胞の代謝物とも言えるのだろう。

メタボローム解析を行うことで、がんとそれらの関係を調べる試みが行われている。

慶應義塾大学先端生命科学研究所のメタボローム解析装置は、独自開発でありその装置の数、規模は世界最大なのだという。

この解析装置は唾液1滴で約100種類の代謝物を判別できる能力を持っているそうだ。

代謝物に電圧をかけてふるい分け、それを上方へ吹き上げる。

代謝物の種類によって重さが異なるので、落下するスピードも異なり、これによって代謝物をそれぞれ分類することができるのだという。

ここでもやはり、がん患者とそうでない人の唾液に含まれる代謝物を比べて、特徴的な違いを見つけることで、がんの早期発見が可能になるのだ。

膵臓がんは発見が難しく生存率も低いが、唾液のメタボローム解析には、この膵臓がんを早期発見できる可能性があるという。

この他、乳がんや口腔がんについても高精度で発見することが可能だそうである。

がんの発生、増殖にかかわる黒幕の発見

このメタボローム解析は、がんの早期発見の検査法の可能性以外にも目覚ましい成果をあげている。

がん細胞の代謝異常は1923年にオットー・ワールブルグによって発見された。

この、がん細胞に代謝異常を引き起こす原因は長くわかっていなかった。

それが慶應義塾大学先端生命科学研究所の曽我朋義教授によって発見されたそうである。

これは唾液ではなくがん組織と正常組織の解析によって得られた結果のようだ。

がん細胞特有の代謝物を見つけるだけでは終わらず、その代謝の経路を遡って追った結果、突き止めたのだという。

気の遠くなる作業だったろう。

研究の結果、曽我教授が見つけた物質は司令塔Xと現在のところ呼ばれている。

この司令塔Xは、ヒトの遺伝子の発現に関わるタンパク質だそうで、できたばかりのがん細胞に代謝異常を引き起こすよう命じ、その結果、そのがん細胞は悪性になるのだという。

さらには、がん細胞にたくさん栄養をとらせ、増殖しやすくする働きも持っているのだそうだ。

がんの悪性化、増殖に関わるのが司令塔Xなのである。

司令塔Xが無いと同じがん組織でも増殖の仕方が全然違うとのことだ。

がんになる前の大腸ポリープができた段階で、すでに司令塔Xは正常な人の7倍にも増えているという。

ポリープの段階でこの司令塔Xの数を抑えることで大腸がんへの移行を予防できる可能性があり、曽我教授たちはその取り組みをしている。

これも早期実用化が待たれる。


その他

番組ではこの他、乳がんのがんサバイバーの女性の話が紹介されていた。

しかし、他の番組で見た、別の病気の団体の運営に携わっている女性の話によれば、女性は集まって様々な話をすることで問題を抱えても立ち直りが早く、問題に向き合うことができるのだと言う。

男性は群れるのが嫌いで弱音や本音を他の人に話すことをせず、悩みなどを内に抱えこんでしまうため、中々立ち直れないのだとか。

男性が弱音を吐けなかったり孤立するのは、社会的な背景もあるので難しい。

男性のがんの向き合い方も良い手本があると良いと思った。

また、番組で紹介されていたのは、NPOのような団体に関わって「おっぱい銭湯」という乳がんの啓蒙活動をしたり、手術の前後でヌード写真を撮ったり旅行を楽しんだりという人生を前向きに積極的に楽しむ人達だった。

人によって向き不向きできることできないことがあるし、積極的に活動するのが好みでない人もいるだろう。

たんたんとがんや人生に向き合う生き方もある。

ポジティブな人の方ががんが増えないとか免疫力が高くなるらしいけれども、がんになってすらこうやって生きるのが好ましいという正解を決められるのはまた苦しい。

今、流行りのアドラーではないが、「嫌われる勇気」が必要なのだろう。

本の帯にある「人生を再選択せよ」という言葉は重い。

自分がこれで良いと思えるような生き方を選択する覚悟が大事なんだろう。

がんなどの病気になると嫌でもそのことに向き合わなくてはいけなくなるし、それ以前には納得できていた生き方も軌道修正が迫られる。


番組では末期がんが宣告された患者と彼らに緩和ケアを施す医師の話もあった。

前回の記事や上に書いた、がんが奇跡的に小さくなった人もいるが、大半はホスピスや緩和ケアに着替える人がいるのも現実だ。

避けられない死を目の前にして、積極的に旅行に行くにしろ、普段の生活を精一杯同じように続けていくにしろ、それを支える医者を始めとする医療者のチーム体勢は重要だ。

紹介されていた病院では、アメリカのチーム医療を参考に、患者本位の医療体制を作り上げた。

別の病院の小児がんを抱えた子供のこころのケアをするチャイルドライフスペシャリストも紹介されていた。

手術を始めとして治療に不安を抱えた子供に、点滴や薬の仕組みや手術の手順を説明したり、特別に作られたぬいぐるみや積木で自分が受けている治療を模したごっこ遊びをすることで、恐怖を和らげる取り組みをしていた。

がんを抱えて生きるだけでなく、治療にも当然向き合わなくてはいきない。

その恐怖や不安を小さくしてくれる仕組みは大人にもあっても良いかも知れない。


全部を細かく書ききることはできなかった。

がんが100%治る、あるいはがんになっても付き合っていける病気になりつつあるというのには希望が持てた。

一方で死はまぬがれないのも現実。

がんに限らず大きな病気や治らない病気を抱えることになるというのは珍しいことではない。

そのときに、どのようにその病気と向き合うか、またどのようにその後の人生を歩むかというのは永遠のテーマだ。

番組を見て考えさせられた。