あれこれ備忘録@はてなブログ

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がんと付き合いながら生きる。その方法。末期でもあきらめない。その1

「がん医療最前線」という番組を見た。

パート1は見逃してしまい、パート2だけ見た。

あるがん患者の奇跡とその秘密

冒頭でがんにまつわる、あるひとつの奇跡が紹介されていた。

京都に住んでいる男性、八坂正博(65歳)は、がんで余命半年と宣告されながら16年も生きながらえているというのだ。

病院への通院も半年に一度だそうだ。

普通は寛解状態になっても通常は、最初のうちは1ヶ月に一度、それが徐々に3ヶ月に一度、半年に1度と間隔が長くなっていくものだったはずだ。

彼は現在もステージ3の肺癌なのだそうである。

それが半年に一度しか病院へ通っていないというのは確かに普通ではない。

ステージ4が末期だったはずだが、ステージ3でもがんが肺の外へ飛び出して他の組織に転移している状態を指す。

リンパ節への転移も見られるということはそこから全身へ転移する可能性もある。

彼が肺ガンであるとわかったのは2001年。

手足が腫れ上がって病院へ担ぎ込まれたそうだ。

そこでCTを撮って末期の肺癌だとわかり、京大病院で放射線抗がん剤の治療を受けた。

治療で一命を取り留めたものの再発したそうだ。

ちょっとわからないのは再発というのが何を指すのかだ。

ガンが治ったのではないだろう。

手足が腫れ上がってどうにもならない状態がよくなったということなのではないだろうか?

ともかく、再発した時にはもう治療の術がないとのことでホスピスを紹介されたそうである。

彼はホスピスに入ることを拒否し、自分で治療法を探り始めた。

そこで彼が注目したのが滋賀県でよく食べられている伝統食だった。

それは滋賀県では「薬いらず」という別名がある名物食品、鮒寿司だった。

地元では体調を崩すと鮒寿司を食べるという慣習があったらしい。

鮒寿司はヨーグルトと同じ乳酸菌発酵の食品である。

身体には良いのだろうが、塩分が高く上、高価であり、一時的に体調を崩した時に食べるのならともかく、八坂さんのように体質改善のために毎日食べようと思うと難しい。

そこで彼は鮒寿司を元にしてある食品を考案した。

鮒寿司を種菌にしてヨーグルトのようなものを作ったのである。

ヨーグルトといっても牛乳はつかっておらず、鮒寿司の種菌に米粉と水で作られていた。

食事も玄米と野菜を中心にしたものに切り替え、それに加えて鮒寿司ヨーグルトを一日500g食べるようにした。

それを続けた結果、がんはなくなることはなかったものの大きくなったり広がったりすることはなく、10年以上そのままの状態を維持したというのである。

ネットで調べてみたところ、鮒寿司由来の乳酸菌に抗がん効果があるということで今では有名になっているようである。

がん抑制効果以外にも免疫強化やアトピー抑制効果があるようだ。

普通のヨーグルトの乳酸菌と異なり、鮒寿司の乳酸菌は植物性乳酸菌と呼ばれるものだ。

鮒寿司研究をしている前田浩明農学博士によると、病院と共同で鮒寿司由来の乳酸菌を患者に摂ってもらい、八坂さんと同じような効果を得ているとのこと。

メカニズムははっきりとはわかっていないようだが、リンパ球を始めとする免疫細胞が活性化されることでがんが抑制されるらしい。

八坂さんの治療歴の資料には鮒寿司を食べ始めた2006年で放射線抗がん剤による治療をやめていることが記録されている。

現在は半年に一度、病院へ通っているそうだ。

担当医師のプロフィールを見ると、東京大学医学部附属病院の呼吸器外科となっていたので東大病院へ通っているのだろう。

この担当医は八坂さんの件に関しては、科学的根拠が十分でないので、鮒寿司については否定も肯定もしないという立場のようだが、将来効果が認められる可能性についてはありうるという考えのようだ。


がんの棲みにくい身体を作る食事法

がんを予防する食事に関する取り組みはこの他にも色々と行われているようである。

がんを治すのとは違って、がんを予防するという観点では比較的縛りがゆるいのだろう、公的な所でも研究が行われているのである。

細胞を傷つけ、がんの原因になる活性酸素を無効化する抗酸化物質を含む食品などはその代表的なものである。

同じく京都にある、からすま和田クリニックでは食事療法によってがんの治療効果を上げているそうだ。

食事指導によってステージ4の肺癌が小さくなり、半年という余命宣告から3年たっているという男性が2人ほど紹介されていた。

一人は全身の骨にまで転移していたものが食事療法によって消えたというのである。

また6年前にステージ4の乳癌の告知を受けた女性は、肺やリンパ節にまで転移していたものが腫瘍が小さくなり、抗癌剤治療をやめて食事療法中心の治療に絞って生活するまでに回復しているそうである。

ここでもがん抑制のメカニズムに関わっていると考えられるとして指摘されているのはリンパ球を始めとする免疫機能。

ではリンパ球を増やす食事とは何だろうか?

それはキノコ類だそうだ。

これを食べるとリンパ球が活性化されるのだそうだ。

また身体が酸性に傾いている状態も良くないのだそうだ。

酸性化すると癌細胞が増加するらしいこともあるが、少なくともがんが良くなった人は尿がアルカリ化しているのだとか。

身体をアルカリ性に持っていく食事も紹介されていた。

それは減塩。

塩分を多く摂るような食生活で身体は酸性に傾くのだそうだ。

がんがなくならないまでもがんが住みにくい身体を作ることが大事だという。

からすま和田クリニックの和田洋巳院長は、元々京大病院に勤めており、そこでがんが消えたり劇的に小さくなった患者を見てきたそうである。

そのような患者は皆、自然治癒力を高めるような生活に改め、体質改善に取り組んでいたのだそう。

特に多くの人に共通していたのが食事の改善だった。

和田先生が勧める、がんを予防する食事のポイントはというと、

まずは減塩。

上記の通り、身体が酸性化するのを防ぐためである。

次に生野菜。

癌細胞が増える原因となる全身の炎症を防ぐ効果があるのだとか。

この生野菜を食べるためのドレッシングも塩の量に気をつけて、粗挽き胡椒や亜麻仁油、レモン汁をうまく使うと良いそうだ。

そして、キノコ。

これも上述の通り、リンパ球を増やして免疫機能の活性化が期待できる。

普通に食べても良いのだろうが、炒めてからペースト状にすることで吸収しやすくするとさらに良いとのことだ。

ペーストにして色々な食材に混ぜて食べるようだ。

毎日50g食べるというのは金銭的にもちょっと大変だと思うが、命にはかえられない。

自宅で栽培できるものもあるので、自分で作ってみるのも良いかも知れない。

ご飯は白米よりも玄米が良いそうである。

糖分の吸収が緩やかになるのが良い。

というのも糖質はがんの格好の栄養源になるからだそう。

この前の血糖値スパイクの件もあるので、ご飯を玄米にしたり、血糖を上げない食生活は色々な面で重要なようだ。

arekorebibouroku.hateblo.jp

前立腺がん、膵臓がん、肺がんと多くのがんにかかりながらも80歳を迎えている男性も紹介されていた。

膵臓がんなどは生存率が極めて低いがんである。

それをも克服しているのだから、希望が持てるというものである。

がんがあちこちに散らばっていて、もはや癌細胞を切除するなどの治療はできないとのことで、からすま和田クリニックを受診したようだ。

食事療法によって、がんが無くなり、趣味のヨットを楽しむ生活が送ることができているとのことだ。

元々、個々人で独自に試していた食事療法などの体質改善の方法を、医療として患者さんに試してもらい、データを集めてエビデンスにしていくことが重要だ。

頭から、たまたまだとか、民間療法に関知しないというのでは、いつまでたっても科学的な根拠は蓄積されない。

そうであれば、食事療法を始めとする治療法はいつまでたってもキワモノ扱いのままである。

病院に見捨てられた患者を救っていることももちろんすばらしいが、民間療法の領域に果敢に取り組み、データを集めている和田先生は尊敬できると思った。

しかし、そう夢のような話ばかりではないようで、がんが目に見えて良くなったのは、このクリニックの患者の2割なのだという。

ということは8割はより状態が悪くなったか良くて現状維持ということだ。

しかしながら、食事療法というものにすがってこのクリニックを受診している患者の多くが、他の病院で匙を投げられたステージの進んだ人たちだとすると、2割も良くなっているというのは驚異的だとも言えるかも知れない。

和田院長が病院で指導している食事法は本にもなっている。


残りは次回

arekorebibouroku.hateblo.jp

血糖値スパイクは万病のもと。そのメカニズムと血糖上昇を抑える秘訣とは?

シリーズ医療革命「あなたを襲う“血糖値スパイク”」を見た。

NHKドキュメンタリー - シリーズ医療革命「あなたを襲う“血糖値スパイク”」

以前、NHKスペシャルで放送していた内容を再編集したものだ。

医療革命の方ではさら内容が充実しているので面白い。

血糖値スパイクとは?

血糖値スパイクというのはいわゆる食後高血糖のことで、空腹時には血糖値に異常がなくても食後だけ急激に血糖値が上昇するというもの。

血糖値スパイクというのはNHKが名付けたようで、普通はグルコーススパイクとか血糖スパイクとか言われているようだ。

番組内でも医者や研究者はそのように言っていた。

以前は、食事をすると血糖値が山状に跳ね上がり、それがトリガーとなってインスリンが分泌され、速やかに血糖値が正常の範囲まで落ちるという風に、血糖値とインスリンの関係が説明がされていたように思う。

特に問題とはされていなかったのではないだろうか。

インスリンがうまく働かなかったり、インスリンの量が少なかったりして、血糖値がいつまでも下がらないことだけが問題にされていた印象がある。

ところが近年の研究ではこの食後にだけ起きるの血糖値の急激な上昇が、将来の糖尿病に繋がるだけでなく、がんや心筋梗塞などの原因となることがわかってきたそうだ。

日本人の1400万人がこの血糖値スパイクの症状を持っている可能性があるとのこと。

境界例や明らかな糖尿病は除外されているわけだから、この数字はかなり多い。


血糖値スパイクは何故、見つかりにくいのか?その危険性は?

NHKが一般の人に協力をお願いして行った調査では、おにぎり2個と果汁が入った野菜ジュースを食べて飲んで、その1時間後に血糖値を測っていた。

その値が140以上だと問題になるとのことだった。

番組では単位は表記してなかったが、血糖を測る計測器にはmg/dlと表示されていた。

朝食ならこのくらいの量の人もいるだろうが、昼食だともっと食べている人は多いのではないだろうか?

夕食ならさらに多く、豪勢な食事をしているだろう。

おにぎり2個と野菜ジュースだけで血糖値に問題が起こるのはちょっと意外というかショックだ。

番組では140どころか233を記録した人がいた。

食事をすれば血糖値は上がるのが当たり前だがどのくらいまで上がるのは問題ないのか疑問に感じた。

1時間以内に下がるなら問題ないのだろうか?

それともある一定以上に上がること自体、まずいことなのだろうか。

血糖値が高い事自体が問題で、1時間と言わず速やかに戻ることが望ましいということだと、かなり体質に依存するような気がする。

血糖値スパイクになる人でも多くの場合、2,3時間ほどで正常値に戻るそうだ。

健康診断は通常、空腹時血糖値しか調べないので問題が見つかりにくいとのことだ。

糖負荷試験を行うと血糖値スパイクも糖尿病もわかるようだ。

時間がかかるから通常はやらないのだろう。

しかし、心筋梗塞狭心症など心臓に問題を抱えている人の約半数が血糖値スパイクだったという調査結果もあるとのことだ。

血糖値が急激に上昇した状態が起きると血管の細胞で活性酸素が増えて細胞が傷つき、そこに免疫細胞が入り込んで血管の壁がもろくなるというメカニズムが起こっているようだ。

血管が傷つくわけだから全身の病気に関わっているのだろう。

心筋梗塞だけでなく、脳硬塞の原因にもなる。

活性酸素が増えて細胞が傷つくのでがんの原因にもなる。

さらには、血糖値が下がりにくいとインスリンの分泌量が増え、それが脳に到達することでアミロイドベータを分解する酵素がインスリン分解に使われて、脳内のアミロイドベータが減らずに蓄積していき、アルツハイマー型の認知症に繋がることも指摘されているそうだ。

この場合はインスリンの分泌量が少ないわけではなくて、インスリンの効きが弱い人の話なのだろう。

血管が悪くなれば脳の血流も悪くなるわけでその他の認知症の遠因にもなるのだろう。

まさに万病のもとになっているのが血糖値スパイクなのだ。


自己診断チェックテストと血糖値スパイクになりやすい人の傾向

福岡県久山町での大規模調査で血糖値スパイクになりやすい人の傾向がわかったとのことで、それを元にして作られたWeb上で自己診断テストがある。

“血糖値スパイク”危険度チェック|NHKスペシャル“血糖値スパイク”が危ない〜見えた!糖尿病・脳梗塞の新対策〜

上のサイトはNHKスペシャルのときのもので、そこで紹介された調査結果はこちら。

“血糖値スパイク”危険度チェック 集計結果|NHKスペシャル“血糖値スパイク”が危ない〜見えた!糖尿病・心筋梗塞の新対策〜

全体では高が14%で中と合わせると54%が血糖値スパイクの危険性があることになる。

男女別では男性が高、中合わせて68%の人が血糖値スパイクの可能性がありだ。

それもそのはずで、番組よると男性であるというだけで血糖値スパイクの危険性が高くなるらしく、チェックテストでは男性と答えるだけで4点加算されるようになっているそうだ(もちろん点数が高いほど危険性が高いという判定)。

女性は0点なのだ。

その他、年齢は45から54歳が最も高くて4点。55から64が3点。その他は0点。

親、兄弟に糖尿病の人がいる場合、なんと7点。

お腹が出ているかどうか、具体的には腹囲が男性で90cm、女性で80cm以上かどうかのチェック項目では、該当する場合、3点だ。

BMI(=体重÷メートルで表した身長の2乗)が26以上だと7点。23から25.9で3点。

血圧が高いかどうか、具体的には140/90mmHg以上、もしくは血圧の薬を服用中の場合には7点。

タバコを1日10本以上吸っていると5点。9本以下だと2点。

逆に、週に3日以上、意識して運動していると5点の減点となっている。

合計点が9点以下がリスク低、10から19点がリスク中、20点以上がリスク高とのことだ。

試しにやってみたら、「リスク高」だった。

すでに血糖値スパイクなのかも知れない。

薬のせいで太ってしまったのが大きい。

やはり肥満はまずいのだ。

しかし、痩せていても血糖値スパイクである人は少なくないことも番組では紹介されていた。

ある女性の糖負荷試験で甘い飲み物を飲んだあとの30分ごとの血糖値が映されていた。

0分 30分 60分 90分 120分
88 137 123 188 190

だった。

徐々に上がっているが2時間後がもっとも高くなっている。

前述のNHKが行った調査では1時間後の血糖値しか測っていない。

その場合、140以下なので血糖値スパイクとは判定されないことになるのだ。

この女性の場合、どのくらいでピークを迎えて、どのくらいで正常値になるのか気になるところだ。

スパイクというよりもダラダラ高い状態が続くタイプの糖尿病のような気がする。

順天堂大学院医学研究科の調査では20代のやせ型の女性の24%が血糖値スパイクだったとのことである。

原因として考えられるのは筋肉量で、糖分を取り込む筋肉がないことで糖分が血液中に増えてしまうそうだ。

だったら筋肉量が少ない女性のほうが血糖値スパイクのリスクが高いような気がするのだが。

ちょっとその辺が疑問である。


睡眠不足でも血糖値スパイクに。子供の頃から徐々にリスクが高まる

その他、睡眠不足でも血糖値スパイクになるリスクが高まるそうだ。

被験者は2週間、実験室に閉じ込められて生活し、24時間監視されるという実験だったようだ。

それだけでもストレスなような気がする。

最初の6日間は12時間睡眠で、次の6日間は4時間しか睡眠が許されないという内容だった。

後の2日は準備期間だったのだろうか?

ともかく、その状態で血糖値を測ると4時間睡眠の方が食後血糖値が高くなったとのことだ。

健康な人でも睡眠不足になるだけで血糖値スパイクのような状態になる。

人は眠るときには脳からホルモンのメラトニンが出るが、これが膵臓に到達するとインスリンが増え、筋肉に取り込まれることで糖の取込みを促進するのだそう。

睡眠不足でメラトニンが分泌が少なくなり、上に上げた効果が得られなくなるそうだ。

子どもたちの血糖値が平均的に高くなっていることもわかってきたようだ。

香川県で子どもたちの平均的な血糖値の高さがわかるヘモグロビンA1cを調べてみたところ、これが高めの子供が男子では全体の14.5%、女子では13.6%いた。

平均的な血糖値が高い子供は将来的に血糖値スパイクなどの問題を抱えやすいのだそうだ。

食生活の影響が大きいのであろうが、近年問題になっている子供の睡眠時間の現象とも関係があるのだろうか?


血糖値スパイクを防ぐ方法1 食べる順番

では、血糖値スパイクを防ぐ方法には何があるのか?

マウスを使った実験では、血糖値に問題のあるマウスに血糖値を下げる薬を2ヶ月投与したところ、ほとんどインスリンを分泌していなかった弱っていた膵臓が、インスリンを正常に近いくらい分泌するようになったそうである。

別の番組で初期の糖尿病で積極的にインスリンを注射することで膵臓が元気を取り戻すという事例が紹介されていたがそれと同じようなものだろうか?

毎日の生活を改善することでも同様の効果が期待できるそうである。

その改善のひとつは食べる順番を考えることである。

野菜を食べて、食物繊維によって食物(これには炭水化物などの糖質)の吸収を抑えることは知られている。

肉や魚などの脂質、タンパク質を摂ると腸からインクレチンという物質が放出され、胃腸の動きが遅くなり、食物の吸収が抑えられるのだそうだ。

さらにインクレチンには膵臓でのインスリンの分泌を高める効果があるそうだ。

野菜、肉・魚を先に食べ、最後にご飯やパン、麺類を食べると血糖値の急激な上昇を避けられるという結論だった。

締めにご飯やパンなどの主食というのはちょっと慣れるまで時間がかかりそうだ。

おかずの味でご飯を書き込む人がほとんどだろうから。

また口中調理を基本とする和食文化を持っている日本人には特に難しいと思う。

学校で三角食べを習った人も多いだろう。

三角食べ - Wikipedia

最後に味のあまりないご飯やパンを食べるなら糖質制限したほうが良いような気がする。

極端なことをせずにできる範囲で行うのが妥当なところだろう。

朝ご飯を抜くとその後の食事、普通は昼食になるだろうが、この時に血糖値スパイクが起きるようになってしまうらしい。

朝も昼も食べないと、夕食を食べた時に血糖値スパイク。それも朝だけ抜いた時よりも急激なスパイクが起きるそうだ。

私は夜に1食だけ食べるので確実に血糖値スパイクが起きている。

気をつけなければ。

複数回の食事に戻すか、より厳格な糖質制限をするか選択に迫られているのかも知れない。

低血糖症、血糖調節異常 | 新宿溝口クリニック

うつ病や精神的な不安定さ、慢性疲労などの背景に、食後や甘いものを飲んだり食べたりしたあとの血糖値の乱高下があり、食事の方法を工夫することでそれを防ぐことを提唱している一部の精神科医がいる。

こういうタイプの人は短い間に血糖値が上がったり下がったりするそうだ。

そのような人も結局、そのことを想定した検査をしないとわからないわけだから、血糖値スパイクと同様になかなか原因がわからず、ドクターショッピングをしたり、長く本来のものでない治療法を漫然と受けるだけになる。

上のリンク、新宿溝口クリニックのサイトを見ると血糖値スパイクのような症状を呈した患者の事例が紹介されている。

糖負荷試験をすると甘いものを飲んで30分で200を超える値まで急上昇。

90分あたりで空腹時血糖値の正常値とされる100前後に戻り、120分でさらに下がって60を割り込む。

その後、再び上昇に転じているのだ。

やはり血糖値スパイクとも関係があるのかも知れない。

ここのクリニックでは糖負荷試験を甘いものを摂ってもらった後、5時間にもわたって検査をする。

普通の精神科では、そもそも空腹時血糖値を調べることがあるくらいで、糖負荷試験など行わないから、原因を特定することなどできないのである。

健康的な食事をすれば、身体の不調や精神的な病気も治る!と半ば精神論的なことを言う人は昔からいる。

字面だけを見れば正しいが、その「健康的な食事」というのは、一般的な食事の内容や食べ方では無いことがよく分かった。

普通の食事をしていて調子を崩している人は、普通でない、特別に考えられた食事をしなくてはいけないのである。


血糖値スパイクを防ぐ方法2 低糖質食

アメリカのデューク大学では血糖値が高かったり肥満の人のための低糖質食の食事指導が行われているそうである。

軽度の糖尿病では糖質が占めるカロリーを全体の50%に抑えることが指導されているようだ。

重度の場合、糖質は全体の10%にまで抑えられているが、完全になくすことをしてはいけないらしい。

番組ではカリフラワーを細かくしたものをマッシュポテトやご飯の代用として紹介していた。

医師や栄養士と相談して素人判断で糖質制限しないことと注意していたが、番組の責任を逃れるための予防線のような気がした。

普通の人が医師や栄養士の指示を仰ぐ機会なんてほとんどないのだから。

すでに糖尿病などの病気があるなら医者と話す機会はあるが、低糖質食の相談をするためだけに病院にかかることはない。

一般の人に食事指導をしている栄養士というのも身近にはいないが普通だ。

給食センターや病院、老人ホームなどの施設にいる栄養士に聞く機会もない。


血糖値スパイクを防ぐ方法3 運動

食事だけでなく運動も血糖値を速やかに下げるのに効果的だそうだ。

それも散歩程度で良いそうだ。

食後15分ほど胃腸に集まる血液が、運動によって全身をめぐるようになるために、結果として消化がゆっくりになるからという説明だった。

仕事場で遠回りをしたり、立ったままで会議を行い、その場で足踏みをしても改善が見られたようだ。

別の研究で、家の中で足踏みをしたり早足でぐるぐる部屋を回るといったことでも、心拍が上がり普通の運動と似たような効果があったというのを新聞で見た。

家の中でもできる運動をすれば、血糖値スパイクにも効果があるのではないかと思った。


私も生活を見なおして血糖値スパイクにならないよう気をつけようと思う。

だが、努力だけでは難しいので、血糖値の上昇を緩やかにする健康食品と体脂肪を減らすサプリでも買おうかなとも思う。

血糖値を下げる効果があるとされているビオチンも良いかも知れない。

最近、少し調子が良いのはサプリメントのせいかも知れない

このサプリメントを買って飲んでみた。

DHAEPA統合失調症やそううつ病(双極性障害)に有効であるという記事を見たからだ。

そううつ病の新リスク特定 脂肪酸代謝に関わる遺伝子 - 共同通信 47NEWS

そううつ病と脂質代謝異常の遺伝的リスクが関連 6万5千人のゲノム解析で明らかに (エコノミックニュース) - Yahoo!ニュース

天才と分裂病の進化論

EPAは脳や精神疾患にも有効:中性脂肪を減らし、心臓を元気にするEPA::DHA・EPAの健康への効果を紹介した書籍

栄養と遺伝子と統合失調症の関係「統合失調症と脂肪酸」 | マージナルウーマンのライフ&ハックス

デービッド・ホロビン氏はナイアシン統合失調症を改善できると主張するホッファー氏とともに有名である。

脳みその構成要素にDHAやアラキドン酸があり、とても重要な栄養素だが、精神疾患患者はこの栄養が体内で合成できない、吸収が悪い、消費が速いなどの理由で足りなくなっているそうだ。

通常の人よりも足りないのだから、サプリメントで補えば効果があるというわけだ。

DHAはEPAよりも抗炎症作用が優れる?「最新の研究論文」 | DHAサプリを比較し1番を決めるランキング!100商品以上を検証

統合失調症うつ病の人は、脳や身体で小さな炎症が慢性的に起こっているとも言われる。

DHAを摂取することで抗炎症効果が期待できるということにもなる。


上のサプリにもう一つ含まれているのが、イチョウ葉エキスである。

これは全身の血流、とりわけ脳血流を改善すると言われている。

脳の血流が改善するから脳の働きも良くなるという単純な理屈である。

うつ病以外にも認知症に有効であるとされている。

リスクとして、脳出血の危険があるとか、ワルファリンなどの薬と一緒に使うと怪我をした時に血が止まりにくくなると言われている。

逆に考えれば、そのくらいはっきりと血流を改善するのである。


医者から処方されている薬は以前と変わっていない。

変わったのはサプリメントだけである。

まだ1週間たっていないのでこの調子の良さが続くかどうかわからないが、続いたとするとそれはサプリメントを飲んだことしか考えられないのである。

この調子の良さはこの数年、感じたことがないかも知れない。

そのくらい良いのである。

ただし、気分が良くなる、俗に言う気分が上がると言ったような効果はない。

ポジティブになるとかいった性格が変わるくらいの効果は期待できないと思う。

ただ、頭の重さや身体のだるさが随分良くなった感じがする。

昼間、起き上がっていられないような気分の悪さがこの1週間ほどないのはとても助かる。

そして勉強ができる程度に集中力が回復しているのも素晴らしいことだ。

目の動かし方がおかしいのか文章を読むのが難しかったが、それも少し良くなっている。

これは本物かも知れない。

脳や身体で栄養が足りていない可能性が出てきたということだ。

ナイアシンも以前試して、効果を実感できたが、単体では少し物足りなかった。

しかし、DHAEPAイチョウ葉エキスとともに飲んでみるとまた違った効果が期待できそうだ。

先日、ニコチンが統合失調症に効くという記事があり、調べてみると他にも論文があった。

ニコチンが統合失調症の原因となる脳活動障害を正常化することが明らかに - GIGAZINE

CiNii 論文 -  ニコチン受容体を標的とした統合失調症治療薬の可能性(誌上シンポジウム)

ニコチンガムを試してみようかかなり迷ったが、ニコチンは身体に良くないし、依存性もあるからできれば試したくない。

DHAEPAイチョウ葉エキスでこのくらいの調子の良さを感じられるならこちらのほうが良いだろう。

色々サプリメントを試してみたほうが良いかも知れない。

調べてはいたけれども、海外からの個人輸入が面倒だし実際、高価なので買おうかどうか迷うばかりだったのだ。

食事に気を使えば良いと言うかも知れないがそれは甘い。

病気の人たちは、体内で合成できないか、消費が速いのか、吸収がされにくいのかわからないが、とにかく栄養素が圧倒的に足りないのである。

サプリなどでまとまった量を大量に取る必要があるのだ。

サプリでも副作用が無い限りは少し多めに摂ったほうが効果を感じられると思う。

通常は食事で足りない分を補う形で摂ることを想定しているため、1日分の量としては少ない可能性がある。

きちんとサプリメントについて勉強してあれこれ実際に試してみたほうが良さそうだ。

とりあえず、DHAイチョウ葉エキスは続けていきたいと思う。

精神疾患と栄養の関係については新宿オーピー廣瀬クリニックの勉強会の動画を見ると良いと思う。

新宿オーピー廣瀬クリニック - YouTube